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GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第33回目)
レポート:中村友彦

インシュレーターは全気筒同時交換が鉄則!

2020年 4月 15日

2019年11月のテイスト・オブ・ツクバは目前に迫っているのだから、僕もそろそろテンションを上げて行きたいところ。だがしかし、2カ月連続のインシュレーター破損で今月もまともな練習走行はできず……。果たしてこんな状況で、本番のレースは楽しめるのだろうか?


左がイッたってことは、右も近いうちにイキますから、早めに交換したほうがいいと思いますよ。

前号で報告した、ヤマハTZR250の左側インシュレーターの破損&交換時に、クオリティーワークスの山下さんはそう言った。もちろん、僕は即座に左側を注文したけれど、その時点で右側にはヒビ割れの兆候は一切ナシ。だから近いうちとは言っても、まだしばらくは大丈夫だろうと、タカを括っていたのだが……。

やはり主治医の意見は、ちゃんと聞くべきである。前回同様の展開になるけれど、1カ月ぶりに筑波に出かけたところ、今回は走行中ではなく、暖気中にエンジンがグモグモ。原因は言わずもがなの右側インシュレーターで、後に新品に交換したら、問題はあっさり解決。山下さんの助言をビミョーに聞き流していた僕は、自身の見識の甘さを反省することになった。

いずれにしても、インシュレーターは全気筒同時交換がベストだろう。エアボックスを撤去している場合は、インシュレーターの負担が多くなるので、この部分に不安を抱えている人は、僕のように残念な事態に遭遇する前に(2回続けて練習できなかったことで、約3万円がムダになった)、交換に着手したほうがいいと思う。

それはさておき、またしても練習走行の機会を失った僕は、筑波のスポーツ走行のスケジュールを見直したものの、どうにも調整は難しそう。そこで、当企画で何かとお世話になっているリアライズの道岡さんに連絡を取り、以前からの懸案事項だった、吸排気系のテストを行ってみることにした。

と言っても、事前に準備した2本のチャンバーの成果はいまひとつ。最もパワーが出たのは、これまで使ってきたSP忠男製だった。そして連載第25回(2020年2月19日公開)で記した、キャブレターのメインジェット=MJに関しては、思い切って#240を試してみたのだが、最近の定番にしていた#280のほうが、やっぱり良好な結果が得られることが判明。もちろん、今後の気温/気圧の変化を考えれば、11月9日のTOTを迎える前には、さらに大きなMJを試してみるべきだろう。

ところで、当H&Lの公式ウェブサイトには、ヤマハTZRシリーズに対する理解促進の一環(笑)として、編集部で製作したヒストリーもアップされている。

【ヤマハTZR250ヒストリー(前編・1986-1990)】

【ヤマハTZR250ヒストリー(後編・1991-1995)】

そしてそれを見た友人知人から、“1KTと2XTって、実際の乗り味はどれぐらい違うの?”と何度か聞かれたので、以下に僕なりの見解を記してみたい。

パッと見の印象はほとんど同じだが、1KTと2XTの乗り味は完全な別物である。最大の違いはエンジン特性で、45ps/9500rpmの最高出力は同じでも、開け始めから高回転域まで、2XTのほうが圧倒的にパワフルだし、スロットルレスポンスも鋭い。そしてそのパフルさと鋭さをフォローするべく、2XTは足まわりも見直しを受けているのだが……。

マシン全体のバランスのよさ、扱いやすさという面では、僕は1KTの方が上だと思っている。逆に言うなら2XTは、エンジンがパワフルで鋭くなった結果として、市街地走行やツーリングに使うと、何となくストレスを感じるのだ。まあ、このあたりの見解は人それぞれだから、ちょっとジャジャ馬で、2スト特有の爽快感が味わいやすい2XTに軍配を上げる人も世の中にはたくさんいると思う。

【GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

東京・八王子のリアライズにお邪魔してパワーチェック。従来のベストが51.0psだったのに対して、今回のテストではMJ280+SP忠男チャンバーの状態で、51. 6psをマーク(青線。赤線はMJ250)した。とは言っても、向上の原因は季節の変化である。今回の気温/湿度が23℃/ 64%だったのに対して、51.0psを記録したときは29℃/ 76%と条件が悪かったのだ。ちなみに、リアライズのシャシーダイナモで記録される数字は後輪出力なので、クランク軸出力に換算にすれば、僕の1KTは55psくらい出ているのかもしれない?

素人目には判別がつかない、'85~'87年型1KT(上写真)と'88年型2XT(下)。実際、この2台のエンジンと足まわりは完全な別物で、2XTは1KTのSP仕様(?)と言いたくなる構成を採用していた。なお、生産期間がわずか1年だった2XTは、専用設計パーツの多さが仇となり、近年では好調の維持が難しくなりつつあるという。一方の1KTは、そもそもの販売台数が非常に多かった上に、エンジンを転用したR1-Zが'99年まで販売されていたため、現在でも消耗部品の入手で悩むことはほとんどない。

せっかくの機会なので、いつもお世話になっているリアライズのカスタムバイクを紹介。この3台は、取材時にリアライズに入庫していたバイクたちだ。同店が行った作業は、Z900RS CAFE:ナイトロン製前後ショック、ウイリー製スイングアーム、O・Zホイールの装着。ニッシンキャリパーのガンコートなど。Z400FX:吸排気系と足まわりの刷新。前後キャリパーはブレンボ2P。Z1300:ハルテックを用いたインジェクションセッティング。以下は代表の道岡さんに聞いた、リアライズの近況。「最近のウチではコンプリートマシンを作る機会はめったになくて、部分的な作業依頼がほとんどです。車両の種類に関しては、昔から主力の空冷Zやニンジャ系だけではなく、最新のスーパースポーツやネイキッド、外車の扱いも増えて来ました。どうしてそうなったか言うと、僕自身が現行モデルにも興味津々だからでしょう(笑)。それ以外では、HELのメッシュホースの通販とガンコートの依頼が、着実に増えてきていますね」

★リアライズのHP=http://mytec-realize.com/

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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