オイルフィルターがパワー&トルクアップに貢献?! 『K&Pハイパフォーマンスフィルター』に注目!

オイルフィルターの交換だけでパワーやトルク、レスポンスが体感で分かる──。一般の繊維フィルターに比べ圧力損失を1/7まで低減し、オイルポンプの負担を減らしてそれを実現したのが米国・K&Pエンジニアリング社のハイパフォーマンスオイルフィルターだ。国内外のあらゆるモータースポーツシーンで使われるという同ブランド。その特徴を徹底解剖する!

 

今までの概念を覆す?! 言わばチューニングパーツ

たかが消耗品のオイルフィルター、されど──。なにげなく見過ごしてしまいそうな地味なパーツも、実はエンジンのパフォーマンスアップに好影響を与えられると知ったら、アナタはどう思うだろう。

ここに紹介するアメリカ・K&Pエンジニアリングのステンレスメッシュ・ハイパフォーマンスオイルフィルターは、数ミクロン単位の捕捉力を備える独自のステンレスメッシュを高精度・高耐久に組み上げた精密部品。一般の繊維フィルター比で約7倍のオイルフローを実現(レーシングを謳うものも濾過精度はK&P製に及ばない)。オイルポンプにかかるフリクションを減らせて、全域でのパワー&トルクアップに貢献する、チューニングパーツとも言える。

モータースポーツシーンで活用される理由はこれにとどまらず、マグネットやフィルター面で吸着した不純物を見れば、エンジンをバラさずともそのコンディションが推測できるのも好評の理由という。今回は11月のテイスト・オブ・ツクバでのK&Pオイルフィルター装着車を掲載したが、名のあるトップチームが使う事実を見れば、それも納得だろう。

一方で吸着した不純物はパーツクリーナーで簡単に洗い流せる。K&Pは半永久使用が可能で、先のエンジン・パフォーマンスアップにプラスして約10%の燃費改善も期待できる……。時代が求めるSDGs流れにも合致した、次世代オイルフィルターともいうべきアイテムなのだ。
「高性能で環境にも優しいリユーサブルフィルターとしては世界唯一のFAA認定品で航空機産業からも信頼され、欧州では市販車にも純正採用が始まりました。世界のトップブランドとして産業廃棄物減少や燃料費削減でサスティナブルなモーターライフに貢献したい」と輸入元は言う。次回のオイル交換時に試してみてはいかがだろう。その“意義”がきっと体感出来るから。

 

国内外の車種をフォロー! カートリッジ式はカスタムも?!

新旧車種をフォローするK&Pハイパフォーマンスオイルフィルター。クランクケース内ハウジングに挿入するカートリッジなしタイプ(上)は1万1000〜1万7600円。カートリッジタイプ(下)は2万6400円〜。アルミ削り出しのカートリッジ・シェル部はパウダーコートやダイヤモンドカットなど多彩なカスタム・フィニッシュにも応じる。

 

リユース可能なステンメッシュフィルターには多数のメリットが!

取り外したばかりの製品とその洗浄後を比較しよう。上は洗浄前の写真。下写真の上部でダマになって見えるのが高温時でも機能を発揮するネオジウムマグネットが吸着した不純物だ。スラッジや金属片を精査すればエンジンを開けなくても素早くコンディション判断ができるのだ。

そしてことらが洗浄後。見事にリユース可能な状態に復活した。K&Pパフォーマンスフィルターはレスポンスや燃費アップ以外にも、油圧/油温の変化など、モータースポーツの現場で様々なメリットをもたらす!

 

フィルターはどれも同じではないことがK&Pを使えば体感で分かるのだ

繊維系フィルターは性質上、濾過穴すべてを均質に作れない(ツブレや穴ムラができる)が、上の拡大写真の通り、K&Pフィルターは最大でも35ミクロンの精緻な濾過穴をレーザー加工で実現している。下のグラフ中、右端の2品もステンレスメッシュ(SS)だが、K&P製の濾過穴には遠く及ばす(値が大きいほど、計測した濾過穴が大きいことを示している)、繊維系比でも細かな不純物を捕捉出来ていないことが分かる。

 

■取材協力:K&Pエンジニアリングジャパン ☎︎046-807-6672
※本企画はHeritage&Legends 2023年1月号に掲載されたものです。

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Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。