KATANA&GSX1100Sカタナ NEWEST INFOS. Part3/しゃぼん玉 & ベビーフェイス & チームクラシックスズキ

空冷カタナと水冷KATANA、双方に向けた期待値は高く、アフターパーツもまだまだ出てくる。ここまでにデモ車を発表したショップ&メーカーからも新作、そして新しいお勧めの作業も提案されている。それらを紹介していくPart3。Part1Part2はこちらへ!

空冷カタナへのお勧めはフレームのリフレッシュ/SHABON-DAMA(しゃぼん玉)

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カタナを含めて多くの車両を手がけてきた、しゃぼん玉。同社・滝川さんは「今のうちに、バイクすべての土台となるフレームをしっかり仕立て直す」と提案してくれる。オーバーホールやチューニングでエンジンが下りるタイミングでフレームも見直して修正と補強を行い、パウダーコート等で外観もきれいにする。そうすれば以後長く乗れるバイクになるということなのだ。

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こちらの車両はエンジンはオーバーホールし前後18インチ化を行っている。スイングアームピボット上はプレートで行うが、ここは好みの部分。メーターやハンドル/ステムまわり、外装類はノーマルでフロントマスターはニッシン、前後ホイールは前後18インチのアルミ鍛造、ゲイルスピード・TYPE-Nに換装される。

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カタナの場合ならまず左右ピボット上の2カ所またはレイダウン加工部も合わせた計4カ所のフレーム補強に、18インチ化。上写真2枚はピボット部補強をパイプで行った例で、下写真2枚はバーリング(縁あり穴開け)加工したガセットプレートをモナカ合わせして補強した例。シートを外した写真はともにリヤショップアッパーマウント部の補強を見せている。もちろん17インチで行きたいという場合にも対応は可能だし、全体を含めてしゃぼん玉に相談すればいい。

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1.85-19/2.50-17から前後18インチ化して外観も快適感も高めたカタナの例。エンジンをオーバーホールするタイミングで上に説明したようなフレーム側のリフレッシュが行われている。今後足まわりやエンジンに新たな手を入れる際にも、しっかりしたフレームが構築されていることで作業もしやすくなる。

 

オリジナル外装も定評あり

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しゃぼん玉ではGSX1100S用のオリジナルパーツも用意。上はカーボン・FRPアッパーカウル、下はカーボンFRPテールカウル。ともに純正タイプで精度の高さも定評がある

■取材協力・しゃぼん玉 本店 TEL0561-72-7050 〒470-0117愛知県日進市藤塚7-55 https://shabondama.co.jp/

 

空冷GSX750S用に新作ステップ等が登場間近!/BABY FACE(ベビーフェイス)

数々のオリジナルNCビレットパーツを展開するベビーフェイス。現代新型車用のラインナップが中心だったが、このところ’80~’90年代車用も拡充している。写真はGSX750S用の各種パーツで、ステップキットを軸に発売中だ。

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スイングアームピボット部に取り付け用ベースピースをマウントし、そこにステップ本体を取り付ける構成のステップキットはシンプルでいながらある意味斬新なデザイン。バー位置および左右のペダル位置は複数からの選択式。写真のブレンボマスターシリンダー用のほかニッシンマスターシリンダー用もありカラーはブラック、シルバーの2色で各6万8200円。

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上はバーエンド(汎用タイプ)、下2点はフレームスライダー(2万2000円)。エンジンマウントと共用されるベースマウント部の造形も新しく美しい。

■取材協力・ベビーフェイス TEL0721-24-8882 〒584-0066大阪府富田林市錦織北1丁目5-3 https://www.babyface.co.jp/

 

イギリスのオフィシャルクラシックファクトリーがワークショップをWeb公開/Team Classic SUZUKI(チーム クラシック スズキ)

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イギリスのスズキ現地法人、GB(グレートブリテン)スズキが’15年末に設立した「チーム・クラシックスズキ」はカタナをベースにした18インチレーサーを作るなどしてきたが、このほどそのワークショップをWeb公開した。

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上写真はクラシックレース時、レース用シングルメーターやダイマグホイールはカタナの部分。ワークショップの公開はCOVID-19によるイベントやショーの中止を補うもので、ケビン・シュワンツ/ケニー・ロバーツJrのRGV-Γ、油冷GSX-Rなど、同所に保管される車両を軸に紹介。カタナ成分はちょっと少なめだが、ワークショップの隅々を見ればどのように車両を扱うかも分かる。

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この動画のリンク先には写真のチーム・クラシック・スズキGSX1100Sのレース走行シーンもある。GBスズキのビンテージ・プログラムにも興味を持ってほしいという狙いもあってのことだ。

■取材協力/Team Classic SUZUKI

 

※本企画はHeritage&Legends 2021年2月号に掲載されたものです。

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WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。