SZのベーシックパッケージにカスタムプランを追加
948ccの水冷直4エンジンにかつての空冷Zの流れを汲むデザインのボディを組み合わせたZ900RS。ネオレトロを少し超えた他にない存在として’17年末の発売以降、人気を続ける1台だ。
この車両はそのZ900RSをベースとして、ストライカーのサポートショップであるストライカーワークスがコンプリートで製作したSZシリーズの1台。’23年製作だから、SZ-023という名が付いている。
アフターパーツメーカーのストライカーがZ900RSをより楽しく乗れるようにと開発したセパレートハンドルキットにGストライカースイングアーム、STCステップキットにストリートコンセプト･チタンフルエキゾーストなどが装着される「ベーシックパック」がまずのベース。個々のパーツだけでなく、同ブランド同士のパーツを組み合わせた時のメリット（これはパーツ開発時にも確認されている）がある。また、それらを1度に組むことで組み上げたときのトータルバランスがより高まるというメリットが加わる。実際、車両をより操作しやすくコンパクトに感じ、ライダーの車体へのなじみも良くなる。
その上で、さらに各部に手を入れるグレードアップメニューの「カスタムプラン」も用意される。この車両ではそのプランによってフロントマスターやキャリパー、ディスクにリヤショックを変更し、さらにテールカウルやホイール換装、ストライカーワークス製シートへの変更に火の玉パターンをアレンジした塗装と、フルカスタムへと進んでいるわけだ。各部に配されたグリーンのショートパーツはオーナー自身が作業して装着されていて、こうなるとZ900RSからと言うより、SZ-023というパッケージを元にしてさらにカスタムを楽しんでいると考えるのがいいだろう。
今はSZの製作は車両持ち込みでの作業としているが、今後はストライカーワークスで中古車両を用意し整備した上でお勧めパーツをセレクト&パッケージした見本車（販売車にもなる）を店頭に用意し、車両イメージ作りに活用したいと同店･鈴木さんは言う。なるほど、現車を見ながらなら購買意欲も明確になるし、使うパーツも迷わない。もちろんそこからさらに個性化することもできる。今後のSZの動向にも注目していこう。
Detailed Description詳細説明
G-STRIKER セパレートハンドルキット＋ビレットアンダーブラケットSETとストライカー･スポーツツーリングコンセプトSTCステップキットはSZを構成する中心的パーツで、ライダーの車体へのマッチングを高める。
SZ-023オプションメニューで外装は火の玉パターングリーンでペイント。モトコルセのCNCビレット アルミニウム クイックオープン フューエルタンクキャップ with DBT Type2も加えた。
ステップはSZベーシックパックに含まれるストライカー･スポーツツーリングコンセプトSTCステップ。4ポジションのバー位置変更が可能、疲れにくさも考慮したステップだ。
シートにはストライカーワークスの「マイルドシート」加工が施される。テールカウルはドレミ製Z1タイプに換装した上で他外装に合わせたペイントも施す。
エンジンまわりではラジエーターコアガードや“SAD”スペシャルアンダーカウル、カーボンコンポジット仕様のガードスライダーなどがSZ-023メニューのストライカーパーツ。ほかにSTRIKERエアロデザイン“SAD”ラジエターサイドシュラウド カーボンも加わる。各部に配されたグリーンのボルト類はオーナーによるセレクトだ。
マフラーはストライカー･ストリートコンセプト･チタンフルエキゾーストで、カスタムプランに設定されるブラックラインに置換。
フロントフォークは純正φ41mm倒立で当初のチューニングメニューから、オーリンズ･カートリッジキット（FKS511/NIX30 Street）組み込みに変更。フロントブレーキはブレンボRCSマスター/ブレンボ484カフェレーサーキャリパー/サンスター･ワークスエキスパンドディスクのパッケージとしている。
リヤショックはオーリンズ･ブラックラインでリンクプレートはアーキ。ブラックで統一することでグリーンのボルト/カラーがいいアクセントになっているのも注目点。
リヤブレーキはブレンボCNC 2Pキャリパー＋サンスター･ワークスエキスパンドディスクの組み合わせだ。
G-STRIKERスイングアームはつや消しブラック仕上げ。5本スポークのホイールはMAGTAN JB1の3.50-17/6.00-17サイズで、タイヤはピレリ DIABLO ROSSO CORSAⅣの120/70ZR17･180/55ZR17サイズを履く。
