ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要
製品となるのはベースとなるアルミ母材のたった2割ほど、ということも?!

無機質なアルミの塊が煌びやかな輝きを放つ! ビレットパーツへのこだわり

2023年 3月 13日
今回はビレットパーツに注目!  アルミの塊から削り出されて完成するビレットパーツなのだが、実に80%もの材料が無駄になっているとは思いもしなかった。しかしこれこそが、妥協せずに機能とデザインを追求した証でもあったのだ。

デモ車を製作するにはビレットパーツが必須だった

巨大なアルミの塊を片手で持ち上げようと思ったら、ちょっと無理だった……。これはカワサキZRX1100&1200、そしてGPZ900Rシリーズのエンジン右側のクラッチカバーの材料となったアルミ塊のハナシ。先に完成品を持ち上げた直後だったから、そのギャップが大きかったというのもあるかもしれない。

このアルミブロックをマシニングセンタにセットして、刃を変えながら何方向からも削り出してクラッチカバーは完成する。数あるケイファクトリーのビレットパーツの中でもこのクラッチカバーはその工程がいちばん多く、25種類もの刃を駆使して製作するのだという。

▲刃の種類で図面の色が変わる。クラッチカバーは25種類の刃を使用するのだとか。中には材料の9割近くを削り出して完成するパーツもあるという。

そのほとんどを先のアルミ塊から削り出すことで完成されるクラッチカバーは1.2kgと軽量で、剛性と美しさも両立。無機質なアルミの塊は、まるで削られることで息吹が芽生えるように、みるみる煌びやかになっていく。

「元々、弊社はマフラーを主体としたメーカーだったのですが、コンプリートでデモ用のバイクを作りたいってなった時に、ビレットパーツが必要になりました。バイクメーカーが送り出すノーマルのままではどうしてもコストのかけられない部品があるのですが、そこをカスタムすることによってちょっとした優越感とか、ワクワクする気持ちを味わってほしいんです」と、ケイファクトリー代表の桑原裕志さんは言う。

ケイファクトリーのビレットパーツはデザインも秀逸で、レーシーな無機質さよりは少し煌びやかな表情を大切にし、切削痕とフラットな面を巧みに組み合わせる。機能美だけでないこの独特の質感を愛でるファンは多い。

そしてケイファクトリーには、ここで紹介する大物パーツばかりでなくマスターシリンダーのキャップなどアクセントに使えるパーツも揃っているのも魅力だろう。自分の好みを愛車に反映させやすいビレットパーツで、まずはちょっとの優越感に浸ってみるのもいいだろう。

素材の8割を削り落として剛性、質感、軽さを追求する製造の現場


ビレットパーツ部門を統括するのはケイファクトリー専務の広瀬信彦さん。ケイファクトリーでは、2005年からアルミビレットパーツの製造をスタート。パソコンにも触ったことがなかったという広瀬さんが、今は何台もの機械を自在に操る。

クラッチカバーを例にアルミビレットパーツの製作過程を見ていこう


重量:9.7kg
上はカワサキZRX1100&1200、GPZ900Rシリーズなどのエンジン用クラッチカバーの材料だ。触れてみると角も立っていて、気をつけないと指を切りそうな感じ。当然だが、とにかく無機質だ。


重量:4.9kg
マシニングセンタにセットしてまずは裏面を削っていく。クラッチカバーなので裏面はシンプルな形状だが、オイルパンなどはオイル流路など確保するために、かなり複雑になる。


重量:1.2kg
裏側を削り終えたらマシニングから一度取り外して、表を切削するために再セット。写真は完成一歩手前のもので、ここから少し手を入れてアルマイトなどの表面処理行程に進んでいく。


販売製品状態
クラッチカバー TYPE2(ジュラコンスライダー付)
for GPZ900R、ZRX1100、1200、DAEG
9万6800~10万7800円
転倒時にヒットしやすい部分には樹脂製スライダーを装着。仕上げはアルミ生地(部分研磨仕上げ)とブラック&シルバーのアルマイトから好みでチョイスできる。


クラッチカバー TYPE2(アルミスライダー付)
for GPZ900R、ZRX1100、1200、DAEG
9万6800~10万7800円
こちらはアルミスライダー付きのブラックの車両装着玲例。ノーマルにはない高級感を醸し出す。製品にはオイルフィラーキャップやガスケットも付属している。

ケイファクトリーのアルミビレットパーツには他にもさまざまな製品が!

■トリプルツリー Type2
for ZRX1100、1200、DAEG
15万4000円

(参考 純正オフセット ZRX1100:30㎜/ZRX1200:28㎜/ZRX DAEG:30㎜)


ステアリングステムのオフセット量は、オプションのカラーを使うことで28㎜と32㎜にも設定変更が可能だ。こちらもブラックとシルバーのアルマイトをラインナップしている。

■フロントスプロケットカバー
for ZRX1200DAEG
3万9600円


軽量性と美しさを両立し、下に紹介のクラッチレリーズとの併用も可能だ。ケイファクトリーではさまざまな車種のスプロケットカバーをラインナップする。

■クラッチレリーズ Kタイプ
for GPZ900R、ZRX1100、ZRX1200、ZX-14R、ZZR1200、ZZR1400
2万8600円


クラッチレリーズのピストン径を大きくすることで、クラッチ操作を軽くできるアイテム。ノーマルマスターシリンダーのままでも効果は体感できる。

■パルシングカバー TYPE2
for GPZ900R、ZRX1200シリーズ
3万800~3万3000円


カバー下側をジュラコン製スライダーに変更することも可能。ポリッシュとブラック&シルバーのアルマイトから選ぶことができる。

■ライディングステップ
for GPZ900R
7万2600円


4ポジション(UP:20㎜/BACK:10㎜、UP:20㎜/BACK:20㎜、UP:30㎜/BACK:10㎜、UP:30㎜/BACK:10㎜)から好みのステップバー位置が選べる、GPZ900R用のステップキット。ノーマルステップのベースプレートを構造から見直し、ピボット部の剛性を大幅にアップした。ゴールドとブラックアルマイトを用意する。

■取材協力:ケイファクトリー TEL072-924-3967 〒581-0815大阪府八尾市宮町5-7-3
https://www.k-factory.com/
※本企画はHeritage&Legends 2022年12月号に掲載されたものです。

ケイファクトリー

WRITER

小川 勤

1974年東京生まれ。2013年に2輪専門誌『ライダースクラブ』編集長となり、以降、様々なバイク誌の編集長として活躍。現在はフリーランスとして2輪媒体を中心に執筆中。レース好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などに参戦。現在もサーキット走行会の先導も務める。

From our blog

  • 4月30日 SUGO FUN『ザ・グッドルッキンバイク撮影会』開催のお知らせ23 3月 2023
  • 【IMPRESSION】ACTIVE Ninja ZX-25R
    カスタムパーツの相乗効果でノーマルを完全に凌駕した!
    23 3月 2023
  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2023年5月号(Vol.47)は
    来週月曜日、3月27日に発売!
    22 3月 2023
  • H&L杯 賞金レース
    『STREET E.T.バトルロイヤル』開催のお知らせ!
    18 3月 2023

ザ グッドルッキン バイク

  • Team CB’s CBR1000RR<br>(HONDA CBR1000RR)

    Team CB’s CBR1000RR<br>(HONDA CBR1000RR)

  • TOKOI SPL. RZV500R<br>(YAMAHA RZV500R)

    TOKOI SPL. RZV500R<br>(YAMAHA RZV500R)

  • ウィズミープロフェッショナルレーシング CB1100 Project“F”<br>(HONDA CB1100)

    ウィズミープロフェッショナルレーシング CB1100 Project“F”<br>(HONDA CB1100)

  • RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP<br>(YAMAHA TZR250R SP)

    RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP<br>(YAMAHA TZR250R SP)

  • ドレミコレクション CB400SUPER FOUR TYPE-X<br>(HONDA CB400SUPER FOUR)

    ドレミコレクション CB400SUPER FOUR TYPE-X<br>(HONDA CB400SUPER FOUR)

ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends

愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。 愛車をもっと知りたい、カッコよくカスタムしたい、そして上手に走らせたい…ライダーなら誰もが気になる情報をより広く、深く提供して参ります。

Content

  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要

お知らせ

  • 4月30日 SUGO FUN『ザ・グッドルッキンバイク撮影会』開催のお知らせ23 3月 2023
  • 【IMPRESSION】ACTIVE Ninja ZX-25R
    カスタムパーツの相乗効果でノーマルを完全に凌駕した!
    23 3月 2023
  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2023年5月号(Vol.47)は
    来週月曜日、3月27日に発売!
    22 3月 2023
  • H&L杯 賞金レース
    『STREET E.T.バトルロイヤル』開催のお知らせ!
    18 3月 2023
  • 現状を再確認した上で“これからの1台”へとエンジン&車体をリメイクする手法が定番化・Team CB’s(市本ホンダ)16 3月 2023

Contact us

  • Address: 東京都中野区鷺宮3-44-8-101
  • Phone: 03-5356-8575
  • Email: info@handl-mag.com
©2019 H&L PLANNING Co.,Ltd. All Rights Reserved.

詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。 書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

 
 

弊社・株式会社H&L PLANNINGでも、銀行振込・現金書留での直接のご注文も承っております。

ご希望の場合は、必要事項(お名前、ご住所、電話番号)を明記の上、メールにてご連絡ください。 追って、お支払い方法と商品ご発送の流れを返信させていただきます。 メールアドレス:info@handl-mag.com ※ご返信まで数日を要すこともございます。予めご了承ください。お急ぎの場合は上記各サイトからのご注文をお勧めいたします。