【IMPRESSION】STRIKER ZX-25R(2021)

【IMPRESSION】STRIKER ZX-25R(2021)

250ccマルチは回してなんぼで楽しむ! 一般にはそう思われがちだが、新開発したマフラーを装着したストライカーのデモ車は、ZX-25Rの本領となる高回転域のフィーリングに磨きをかけつつも、回さずとも楽しい特性も実現していた。

取材協力:カラーズインターナショナル TEL045-949-1345 〒224-0046神奈川県横浜市都筑区桜並木5-7 http://www.striker.co.jp/
Report:中村友彦/Photos:H&L編集部


低中回転域の充実化で回さずとも楽しめる

排出ガスや騒音に対する規制が次々と入ってきたことや、それに対応するために車両側でもフューエルインジェクションや電子制御を加えたことで、かつてのようにはマフラー交換での効果が分かりにくくなっていたのではないか? 大排気量車なら重量面でのメリットもあるけれど、250㏄だとどうなのかとも思っていた。

ところが、ストライカー製フルエキゾーストの効果は絶大だった。より大きな効果を得る手段もあるかもしれないが、マフラー変更だけで、ノーマル車とまったく異なるフィーリングが堪能できたのだ。

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▲ストライカーの山田さん(左)によると、開発時に最も苦労したのは音。エキパイの構成が決定してからは、性能を維持したまま音量を抑えるため、サイレンサーの内部構造を何度も見直したという。

中でも感心したのは、日常域の元気の良さ。ノーマル車の場合は、低中回転域は線が細く、高回転域に向けての助走区間という雰囲気があるのだが、ストライカー車はスロットルの開け始めからトルク感が濃厚で、低中回転域でもはっきりと抑揚が伝わって来る。つまりストライカー車は、回さずとも楽しめるのだ。これは大いにあり! そう思えた。いくら250㏄とは言っても、常に高回転域を維持して乗るわけではないのだから。

この日常域の元気の良さには、マフラー重量が5.3㎏軽くなったことも影響しているはず。ZX-25Rのノーマルマフラーは操安性への影響が少なさそうな超ショートタイプだから、当初は軽量化の恩恵はあまり意識していなかったけれど、ストライカー車で感じた進路変更やコーナリングでのキビキビした動きは、間違いなく排気系軽量化のおかげだろう。

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一方の高回転域ではどうだったか。おそらく最高出力は上がっていても2~3㎰程度の上乗せか。でも、このストライカー車は、パワーピークに至るフィーリングがノーマル車とは別物だった。具体的に言えば、回転の上昇スピードが明らかに速くなっているし、音域が高低の両方に広がった排気音は、何だかオーケストラのシンフォニーのよう。前述したようにストライカー・フルエキは回さずとも楽しい特性を実現しているのだが、このように高回転域でも、250㏄並列4気筒ならではの魅力に、きっちり磨きをかけている。

カスタムはマフラー交換から。最近はそういうライダーが少なくなったと聞くのだけれど、ストライカー・フルエキのデモ車を体感してみて、マフラー交換の意義を改めて実感することとなった。

 

STRIKER ・ZX-25R(2021) Detailed Description【詳細説明】

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カーボンエンドキャップ以外の素材はチタン。サイレンサーの表面仕上げは3種類設定。重量はノーマルが8.8㎏でストライカーは3.5㎏。価格は22万円~23万1000円

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4-2-1という形式はノーマルと同様だが、低中回転域の特性に影響を及ぼす、4-2部分と2-1部分の形状にはかなりの試行錯誤を重ねたという。

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バックステップは、4もしくは6ポジション可変式になる予定。ZX-25R SEで標準装備されるクイックシフターにも対応。試乗時のバー位置はノーマルに対して30mm上/30mm後ろで、スポーツライディングではなかなかの好感触が得られた。価格は6万500円。

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ボディ側面に備わるスライダーは3種あり、ステーがシルバーのスタンダードが1万4300円、オールブラックが1万6500円、カーボンが2万7500円。

※本企画はHeritage&Legends 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。
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WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。