
2025シーズン最新! 新旧Zカスタム詳報。他に類を見ない妖艶な高級感を演出する漆黒エディションパーツはZにも拡大!・PMC
愛車のオリジナリティを高める漆黒という武器
’24年春の東京モーターサイクルショーでARCHIブランド、Z900RS向けハイエンドモデルとしてデビューした、『漆黒エディション』。独自の漆黒加工を施し、アルマイトでは演出できない高級感と高耐光性を特長として、その販売も全国25店舗のショップでのみ購入可能な製品群だ。
その漆黒パーツ群が、今春の東京MCショーではZ900RSに加え、PMCブランドとしてKZ1000MkIIにも装着されて登場。各パーツは未だ開発中だが、こちらは店舗を絞らない一般販売品。早ければ5月下旬から一部製品で、まずはヘッドライトやメーターカバーなどリプレイスパーツから予約がスタートする。開発担当の清水昭尋さんに聞こう。
▲お話を伺った開発部の清水昭尋さん。ARCHIブランドの立ち上げにも深く関わった人で、PMCの考えるカッコいい! を次々と具現化している。
「Z900RS向けに開発した漆黒パーツですが、Zのような旧車でも輝きを放つのではないか、というのが製作の発端です。コンセプト名は『Shikkoku』。漆黒は施工に手間が掛かり生産に限りがありますので、販売するにしても少量ずつ。1ロットを売り切ると次の入荷まで時間をいただく製品になります」と、清水さん。ピンときたなら同社HPを頻繁にチェックすべき。
一方のARCHIブランドによるZ900RSデモバイクに装着された漆黒パーツもほぼ出揃ったかに見えたが、清水さんによればこの先もまだ新作パーツが待機中。
漆黒パーツ群でのフルドレスアップも、一点豪華主義で採り入れるのもオーナー次第。新機軸の施工技術を存分に楽しんでほしい。
PMC KZ1000Mk.II /漆黒をまとった既存パーツで 新たなZの世界を作り出す
同社が扱うリプレイスパーツが主体のPMCブランド、カスタムパーツのDRAFTブランドの両既存製品群を使い、要所を漆黒パーツ化しながら仕上げた、“大人の雰囲気”を醸すKZ1000Mk.Ⅱデモバイク。漆黒エディションの製品はヘッドライトやナローフェンダー、メーターカバーにサイドグリップといったリプレイス系パーツを主体に順次、予約受け付けをスタートしている。
エンジンはKZ1000Mk.ⅡのSTD(1015㏄)を基に、DRAFTブランドの新デザインによる削り出しクラッチ/ポイント/ダイナモカバー(開発途中品)、アクティブとのコラボによるZ1専用パフォーマンスダンパーキットなどを装着。キャブレターはCRφ31㎜でスーパーロングファンネルには試作の漆黒仕様を組み合わせる。
前後ホイールはSWORD HERITAGEでサイズは2.75-18/4.00 -18。マフラーはDRAFT S1-TYPEメガホンEXを漆黒に。ap製CP26 96キャリパーを使う前後のフローティングブレーキキットもDRAFT。
発売間近の漆黒ヘッドライト/メーターカバー。マルチリフレクター・スモークブラックのヘッドライトは販売中製品だ。
ARCHI Z900RS SE 仕様/マット外装と漆黒パーツとの コントラストが映える最新RS
東京MCショーではZ1000Mk.Ⅱとともに漆黒パーツエリアを彩った、’25年型Z900RS SE仕様の、もう1台の“Shikkoku”。ショー会場にはほかに5月号P.58〜で紹介した、茶玉色Z900RSを基としたコンセプト名“Gold Acce nt”も展示され、来場者の視線を集めた。このShikkoku Z900RSには漆黒EDITION新作のスライダーオーバーカバーやステム/サイドエンブレムも装備され、パーツバリエーションがまだまだ拡充することも予感させる。
フィン付きエンジンカバーこそ試作品だが、以外の漆黒パーツ群は販売中あるいは販売予定品。各部に配されるカーボンパーツはこの車両のために製作されたマット仕様でマフラーは427ショート管マフラー(6ピース)だ。
ビレット・ハニカムハンドルアッパークランプに低めのステンレスハンドルバー、ステムトップキャップにタンクキャップリングなどライディング中に視界に入るパーツは漆黒化が施される。
足元のビレット・ハニカムバックステップキットver.2、スプロケットカバーも漆黒パーツで固められる。
発売以来、販売好調のシートAssy。このShikkokuには6タイプあるシリーズ中から高級感あるヴァイパーシート・スエード調バックスキンを装着した。
【協力】PMC TEL0799-60-0101 〒656-2131兵庫県淡路市志筑3071番地 https://www.win-pmc.com/
※本企画はHeritage&Legends 2025年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
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