ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要
チームカガヤマKATANA1000R TYPE-1

TOTデビューウインを遂げたプロジェクト初号機

チームカガヤマKATANA1000R TYPE-1

取材協力:ライドウィン(チームカガヤマ) TEL046-293-1771 〒242-0029 神奈川県大和市上草柳8-1-15
URL:https://team-kagayama.com/
2021年 4月 28日

カタナへの憧れとTOTへの興味が生んだ1台

現役の全日本スーパーバイクライダー、加賀山就臣選手率いるチームカガヤマが、TOT=テイスト・オブ・ツクバ・ハーキュリーズクラス出場のために2018年に作り上げたカタナ、カガヤマ カタナ1000R。写真はその原点となる通称“1号機”だが、細部を書き連ねるよりも、加賀山さんによるコンセプトを紹介した方がよく分かるだろう。

「皆さん知っての通り、僕はレーシングライダーとしてのキャリアをずっとスズキで過ごしてきました。その上に僕は、スズキファンなんです。カタナは、ずっと憧れのモデルでした」と加賀山さん。TOTの存在も以前から知っていて、空冷エンジンに鉄パイプフレーム、2本サスのマシンが筑波サーキットを1分00秒レベルで走るシーンにド肝を抜かれていた。

「“うわぁ、あのマシンでこのタイムで走るか!”って、現役のライダーみんな驚いてますよ! TOT、いつか出てみたいなあって、ずっと思っていたんです。

ただ、スズキのマシンでTOTに出るとなると、選択肢がなかなかないんですね。でも、カタナで出たかったし、(国際級ライダーの)僕が出られるのはハーキュリーズクラスだけなので、これは空冷カタナの鉄パイプフレームに今のGSX-R1000のエンジンを積もう、それしかないな、と。フレームのメインパートは空冷カタナから使うことにして、エンジンマウントとスイングアームピボットをオリジナルで作って、完成に至ったんです。それが1号機」

走るだけならば、エンジンを用意し、フレームに積めば形にはなる。けれど、そこから勝てるレベルへとセッティングを詰め、ハーキュリーズクラスの表彰台常連たちを打ち負かすマシンを作らなければならない。

「僕はレーシングライダーである以前に、スズキのテストライダー出身です。だからプロデビュー前はずっとマシン開発の勉強をしてきたと言っていいくらい。TOT用のマシンを起こしていくのには、実はその経験が生きたんです」

そうだ。加賀山さんにはそのマシン作りという経験があった。その経験から、カタナとGSX-Rのハイブリッドマシンをものにし、デビューウインを飾る。出走後には加賀山さんは「出てみたかったレースだけど、いざ出てみたらとんでもないツワモノだらけ。ちょっとのミスも許されない、ハーキュリーズはキツいレースです」とも。

カタナへの憧れ、そしてTOTへの興味。さらにそこに加賀山さんのテストライダーとしてのマシン作りの経験が組み合わさってできたのが、カガヤマ カタナ1000Rだったのだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ノーマルカタナルックの市販カウルにノーマルスクリーンを備え、カタナらしさを作り出す。市販のFRPタンクをカットしてタンクカバーとし、長さはそのままにヘッドパイプ側の幅を広げた。タンク本体はアルミ製のインナー式。フロントカウル下のリップフィンはノーマル。

ハンドルはセパレートで左右マスターはブレンボ。スイッチ類は2018年TOT時には制御マップ切り替え用などの別体スイッチも備えていたが、結局使わなかったため外し、撮影時は一般的な構成に。メーターはAIM、ブレーキレバーのリモートアジャスターも装備する。

サイドカバーはカタナ用ノーマルでシングルシートをセット。ここでは見えないが「よりカタナっぽくしよう」とテールレンズの装着をレース直前に決め、Webでその手配を呼びかけたところ、“カタナの兄貴”的存在、オオノスピード・大野代表が送ってくれたものを装着したという。

エンジンは2012年式GSX-R1000(L2)のノーマル。「次回参戦時には燃料供給をFIからTMRキャブレターに変更することも予定している」と2018年の1号機製作当時から加賀山さんは話していて、それが'20年3号機ではツインショックとともにKATANA1000Rに具体化した。

鉄フレームは空冷カタナを元にした上で、写真で分かるようにエンジンハンガー部やスイングアームピボット部を新作してエンジン/足まわり、アルミ製シートレールをそれぞれ接続。ステップキットやエンジンスライダーはベビーフェイス製を装着。

フロントまわりもエンジン同様にそっくりGSX-R1000用を移植。フロントフォークにはオーリンズインナーキットを組み、ブレーキまわりはブレンボCNC・4ピストンキャリパー+ブレンボディスクの組み合わせ。各部のボルトはベータチタニウム製64チタンに変更されている。

リヤサスはモノサスだが、CBR600RR用をベースにオリジナルレバー比で製作したユニットプロリンクとした。リヤショックはオーリンズ、スイングアームはカーボン製カバーで覆われている。リヤブレーキキャリパーはブレンボCNC 2ピストンでホイールはMAGTANを履く。

左出しのエキゾーストがよく分かるカット。この後作られた2号機では片持ちプロアーム化したが、その際にも同様のレイアウトを採った。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

From our blog

  • 2025シーズン最新! 新旧Zカスタム詳報。他に類を見ない妖艶な高級感を演出する漆黒エディションパーツはZにも拡大!・PMC10 6月 2025
  • KIJIMAバイク専用ドライブレコーダーAD731J詳報。本格ドラレコを使いこなして 大切な愛車の万一に備える!・キジマ05 6月 2025
  • 純正代替プラスαを狙うアップデートパーツ群と 水圧検査・精密加工でNinja系をロングライフ化・ディンクス×ACサンクチュアリー29 5月 2025
  • H&L SPECIAL ALBUMに
    2025 SUGO 2FUN =SPRING STAGE=の写真を追加しました
    28 5月 2025

ザ グッドルッキン バイク

  • ACサンクチュアリー Z1<br>(カワサキ  Z1)

    ACサンクチュアリー Z1<br>(カワサキ Z1)

  • TTRモータース CB750F<br>(HONDA CB750F)

    TTRモータース CB750F<br>(HONDA CB750F)

  • ブライトロジック GSX1100S<br>(スズキGSX1100S)

    ブライトロジック GSX1100S<br>(スズキGSX1100S)

  • トリニティガレージ ナカガワ Z1000R2<br>(カワサキ Z1000R2)

    トリニティガレージ ナカガワ Z1000R2<br>(カワサキ Z1000R2)

  • ブライトロジック GSX1100S<br>(スズキGSX1100S)

    ブライトロジック GSX1100S<br>(スズキGSX1100S)

ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends

愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。 愛車をもっと知りたい、カッコよくカスタムしたい、そして上手に走らせたい…ライダーなら誰もが気になる情報をより広く、深く提供して参ります。

Content

  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要

お知らせ

  • 2025シーズン最新! 新旧Zカスタム詳報。他に類を見ない妖艶な高級感を演出する漆黒エディションパーツはZにも拡大!・PMC10 6月 2025
  • KIJIMAバイク専用ドライブレコーダーAD731J詳報。本格ドラレコを使いこなして 大切な愛車の万一に備える!・キジマ05 6月 2025
  • 純正代替プラスαを狙うアップデートパーツ群と 水圧検査・精密加工でNinja系をロングライフ化・ディンクス×ACサンクチュアリー29 5月 2025
  • H&L SPECIAL ALBUMに
    2025 SUGO 2FUN =SPRING STAGE=の写真を追加しました
    28 5月 2025
  • H&L SPECIAL ALBUMに
    CB FAN MEETING 2025の写真を追加しました
    28 5月 2025

Contact us

  • Address: 東京都中野区鷺宮3-44-8-101
  • Phone: 03-5356-8575
  • Email: info@handl-mag.com
©2019 H&L PLANNING Co.,Ltd. All Rights Reserved.

詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。 書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

 
 

弊社・株式会社H&L PLANNINGでも、銀行振込・現金書留での直接のご注文も承っております。

ご希望の場合は、必要事項(お名前、ご住所、電話番号)を明記の上、メールにてご連絡ください。 追って、お支払い方法と商品ご発送の流れを返信させていただきます。 メールアドレス:info@handl-mag.com ※ご返信まで数日を要すこともございます。予めご了承ください。お急ぎの場合は上記各サイトからのご注文をお勧めいたします。