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ACサンクチュアリー Z1(カワサキ Z1)

オーナーの目指す方向性を明確に反映するコンプリート

ACサンクチュアリー Z1
(カワサキ Z1)

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店) TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:https://www.ac-sanctuary.co.jp
2025年 2月 03日

製造当時の思想を汲む面白さも秘めたチューン

バイクで「900」という数字を聞いて、900ccモデル(実際には903cc)の皮切りと言えるカワサキZ1を思い浮かべる人も多くいるだろう。1972年の発表から50年を超えた今も多くの手を入れる手法が現れ確立し、車両に投入されて楽しまれ続けている。この車両=ACサンクチュアリーによるコンプリートカスタム・RCM-598(Radical Construction Manufactureの通算598番目となる製作車)はそんな手法を集約した一例と言える。

「この車両はオーナーさんにとって3台目のRCMです。KZ900に、Z1-Rの17インチ仕様。そして今回のZ1は18インチ仕様での製作となりました」と同店・中村さん。

エンジンは現時点でのRCMハイスペック仕様で、クランクは同店内燃機加工部門のDiNx社によるフルリビルド&芯出しを行い、ミッションはSMB=サンクチュアリーメカニックブランドの6速クロスを組む。シリンダーヘッドはDiNxでバルブガイド入れ替え/バルブシートカットしてPAMS HFビッグバルブを組みインナーシム化してツインプラグ化+ポート加工、オイルポンプはSMBトロコイドとして低回転からの吐出量も確保される。

肝腎のピストンはDiNx製鍛造を使い、φ75mmでの1165cc仕様。これはトルクが上がり、ゴー&ストップが楽で各部負担も減らせるという選択でもある。これをもし元々の903ccのままで行きたいとオーダーしたらどうなるのだろう。

「(純正車両)製造からの時間経過もありますから、オーバーホールをアレンジした仕様になるでしょう。その場合、シリンダースリーブを純正サイズで作り直しますが1mmオーバーサイズで930ccとなって、合わせてボーリング&ホーニングするのが普通に考えられる内容となります。厳密に903ccのままというのは厳しそうです。

ただZは、開発当時の思想として排気量を初めとして発展させていくというものがあって、私たちもそれを実践するようにいろいろ作ってきました。1105に1135、この車両の1165ccと排気量を上げて余裕を高めかつ負担を減らせるようになったのは、その流れにあると考えると面白いですよ」とのこと。

900というクラスで生まれ、これを創出しながらそのクラスを超えるためのキャパシティがあり、生かせる環境(作業や周辺パーツ、パッケージ等)もある。このように旧車900たるZを改めて見てみると、発展性と言える楽しみが分かってくるわけだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

スカルプチャーφ38mmフォーク用ステムKIT TYPE1(フォークオフセット60→45mm)でKYB38Rフロントフォークをクランプ、デイトナ・RCMコンセプトハンドルバーをセット。メーターは下向き指針&RCM文字入りの特注品となっている。油圧駆動化したクラッチ、フロントブレーキのマスターシリンダーはともにブレンボRCSだ。

RCM・Zらしいシルエットを作る要素の一部でもあり、疲労低減や座り心地の良さも作り出すシートはデイトナ・RCMコンセプトCOZYシート。

'75年型Z1Bの茶タイガーカラーをベースとしてリペイントも施される。ウインカーも全体のルックスに合わせた小型のものにしている。

ナイトロレーシング・クラッチレリーズプレートKIT Type-1によってクラッチ駆動を純正ワイヤから油圧化している。SMB=サンクチュアリーメカニックブランドの6速ミッションはセミロングシャフト仕様で、150/70タイヤを履いた上でフラットスプロケットが使えるようになっている。エンジンマウントはPMC製アルミ、ドライブチェーンはEK530RCM(BK;GP)を使う。バックステップKITもナイトロレーシング。

エンジンは本文のようにDiNx鍛造φ75mmピストンで1165cc化、クランクはDiNxフルリビルド芯出ししSMB6速クロスミッションやツインプラグにSMBトロコイドオイルポンプなど、ストリート用として100点満点の95点は行ける(中村さん)という仕様でまとめられる。排気量の拡大に合わせて増える熱量にはナイトロレーシングOILクーラーKIT 11インチ13段ラウンドタイプで対処し、先述のトロコイドポンプでここへの圧送量も維持している。

キャブレターはTMRφ36mmで点火はウオタニSP2。これらに組み合わさるマフラーはナイトロレーシング4in1機械曲げスチールメガホンEXで、ボルトオンマウントされる。

Zでは17インチ化も18インチ化でもフレーム補強やディメンション再構成の手順や方法は変わらず、寸法感や見た目が違い=乗り味含めた好みになるとのこと。ここでは2.75-18/4.50-18サイズのMAGTAN JB1ホイールを履いた18インチ仕様とした。フロントブレーキはブレンボP4 30/34アキシャルキャリパーにサンスター・トラッドディスクだ。

リヤブレーキはブレンボP2-CR84キャリパーにサンスター・トラッドディスクの組み合わせ。

アルミ角型のスイングアームはスカルプチャー・18インチ専用セミワイドスイングアームで、シルバーボディ×ブラックスプリングで車体全体の落ち着いた雰囲気に合わせたオーリンズKA756ショックをセットする。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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