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ブライトロジック GSX-R750RK(SUZUKI GSX-R750RK)

時代なりの良さも生かしきっちりと作り込む

ブライトロジック GSX-R750RK
(SUZUKI GSX-R750RK)

取材協力:ブライトロジック TEL046-246-4488 〒243-0803神奈川県厚木市山際780-1
URL:https://www.bright-logic.com
2022年 12月 09日
'86年ヨシムラ8耐レーサー仕様をRKで現代的に作る

スズキのGSX-Rシリーズはレーサーレプリカモデルと言うよりは、自らがベースとしてレースを走ってきた“そのもの”という印象がある。GSX-R750登場年度となった’85年の全日本選手権TTF-1クラスではチャンピオン(ヨシムラ/辻本 聡)を獲得。同じレギュレーション下での同年の鈴鹿8耐ではヨシムラが3位(ケビン・シュワンツ/グレーム・クロスビー)と6位(辻本 聡/喜多祥助)を獲得。海外に目を向ければル・マン24時間耐久レースで1-2フィニッシュ。

速く走るためのベースがすでに市販車の状態で作り込まれ、そこにヨシムラやフランスのSERT(スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム)を筆頭としたコンストラクターが数々の工夫を盛り込み、車両が進化する。そうして出来上がり、かつ速く強かったという背景が、GSX-Rシリーズをより魅力的にしているのだろう。

R750登場2年目の’86年には、全日本TTF-1連覇(辻本)。その年の8耐も辻本とシュワンツがコンビを組んで3位を獲得した。その時のヨシムラ#12車をモチーフに、ブライトロジックが新たに仕立てたのがこの車両だ。ベースとしたのも同じ’86年型かと思いきや、’89年型。しかも限定車RKだ。

「以前にも同じ’86年の#12レプリカを作りましたけど、今回もその路線です。フレームは黒仕上げにして耐候性も持たせました。オイルクーラーは純正廃番だから近しい感じの新品を探して使っています。オイルラインバンジョーは当時風に赤と青、チェーンはRKのゴールド。テールライトはLEDで、形状を極力当時に合わせて作ってます。

メーターもオールインワンでウインカーも超小型LEDだから、そのままでもかなり当時ぽく見えますよね。車体は小さくて軽いし、あの頃のレーサーらしくヒザまわりの収まりもいい。時代は経っていてもいいところはいいなと思わせてくれますよ」

ブライトロジック・竹中さんはこう概要を教えてくれる。モチーフとなったレーサーは’86年型がベースで、純正角パイプフレームをスムージングして滑らかに仕立てていたが、RKではその形状を市販状態で取り込んでいる(前回’15年製作の#12レプリカも同じ形状の’87年型をベースにしていた)。エンジンは’88年型J純正でボア×ストロークが変わっていたが、’89年型K/RKでは元に戻されたから、数値的に同じ。ホイールもRKでは17インチで、モチーフ車と同じ3.50/5.50幅を履いていたから、RKがベースということにはまったくと言えるほど違和感がない。

違いがあるとすれば当時ショーワ正立のフロントフォークがオーリンズ倒立になったり、同じくニッシン・アキシャルのキャリパーがブレンボ・ラジアルになったりしているという点だろうが、そこは当時から既に35年以上が過ぎた今のストリートのことを考えれば、ほしい性能とルックスを満たしたということになるだろう。

ただレプリカするだけでなく、フレーム作業でも分かるように、全バラの上での仕立て直しも行われている。ワイヤハーネスも長さのことも考えつつ作成、エンジンもフルで組み直し。キャブレターもTMR-MJN、タイヤも含めた足まわりも現代化されている。先の竹中さんの言葉にあるようなコンパクトで軽い点も含め、レプリカ要素のみならず、油冷GSX-Rを今ストリートで楽しもうと思う時に考えたい要素も備えた1台となっているのだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

スクリーンは当時ほぼそのままの形状や高いクリア度を持ったスクリーンクラフト製の新品。これはブライトロジックで購入できる。ミラーはマジカルレーシング・レーサーレプリカミラー・タイプ3ヘッド。ウインカーは超小型LEDタイプをナックルガード部に備える。

ブライトロジックでカーボンパネルをワンオフし、モトガジェット・クロノクラシックメーター(アナログエンジン回転計と多機能液晶デジタルパネルのオールインワン)をセットするメーター部。フロントマスターはブレンボ・ラジアルでクラッチレバーはZETAだ。

ヨシムラ公認のレプリカカウルも備えるこの車両、当時確立したガンメタリック×レッドのヨシムラカラーを施す。レッドの部分はヨシムラの頭文字となるYパターンだ。耐久レース仕様の燃料タンクはヨシムラ製アルミ。フレームはGSX-R750RK純正をブラック仕上げしている。

テールレンズは当時風の形状に仕上げた上でLEDブレーキランプ等で公道にも対処する。ナンバーホルダー横にLEDウインカーを備える。

油冷直4エンジンは全バラした上でフルで組み直し、静かでスムーズなフィーリングに。ここはブライトロジックでの定番だ。ステップはヨシムラを装着する。

キャブレターはTMR-MJNφ36mmをエアフィルター仕様で装着。排気系はブライトロジックオリジナル・フルチタンでサイレンサーはショート加工。

フロントフォークはモチーフ車のヨシムラ・ショーワ正立でなく、オーリンズ倒立を装着。フロントブレーキはブレンボ・CNC P4 30/34キャリパーに、インナーホールが当時のそれに近い印象を持ったサンスター・トラッドタイプディスクを組み合わせている。

リヤブレーキはブレンボ CNC P2 34キャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスク。スイングアームは純正アルミに上側スタビライザーを追加しポリッシュ。モチーフ車は下側スタビだが、「当時やむなく下側にしたけど、上側が良かった」と当時そのメカだった竹中さん。

リヤショックもオーリンズでドライブチェーンはRKの520サイズ。モチーフ車に近いスポーク形状を持つ3.50-17/5.50-17サイズホイールはMAGTAN JB1だ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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