ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要
ACサンクチュアリー GPZ900R(カワサキGPZ900R)

17インチ化に適合させ弱点対策も深めた上でカスタム施工

20220808 acsanctuary gpz900r 01

ACサンクチュアリー GPZ900R
(カワサキGPZ900R)

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店) TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:https://www.ac-sanctuary.co.jp
2022年 8月 08日

ベースへの信頼性が高いから各部にこだわって作り込める

ACサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCMによるNinja。これも“スポーツパッケージNew TYPE-R スタートエディション”の2020年仕様を元にして、さらにカスタム化を図ったという1台だ。

このスタートエディションでは、まずエンジンをリフレッシュ。バルブガイド打ち替えやバルブ製作等についても既にメニュー化されているし、クランクのダイナミックバランスやジャーナルラッピング。シリンダーの内圧検査、またモリブデンコーティングなどの表面処理も同様で、いずれも効果ありと判断して取り込んできた。今後のことになるが、同社の精密加工部門の充実化によって、内燃機加工や組み立ても進化させられる。ただレストアするのでなく、ファインチューンンのレベルを超えたエンジンが積まれると考えていい。

一方の車体側は、RCMでは17インチハイグリップでリヤはワイドタイヤを履くことを前提にしている。ニンジャでも同様で、そのためのディメンション設定とそれにともなう加工は2005年頃という早い段階にノウハウ化されている。ただ、元車両の見直し箇所が増えた。

「アッパーカウルを見るとウインカーまわりに立ちゴケでへこんだ跡が見られる。ニンジャお約束のサイドカバーの爪の割れや折れ。燃料タンクの中は真っ赤……というのは当たり前になりました。

20220808 acsanctuary gpz900r 02

そこから車体を再構築します。まあおさらいみたいなお話ですが、まず大事なフレームではドライブチェーンのインライン処理を行います。リヤ17インチ/ワイド(180)タイヤ化すると、リヤタイヤセンターからスプロケット座面の距離が95→103mmになる(8mm外側に行く)。その時にフレームのピボット左に伸びるパイプに溶接されたステップの取り付けナット部にチェーンが干渉する。ここはかつてはスイングアーム左にスライダーを付け、チェーンを少し上げてテンションをかけ、ドライブローラーとで逃がしていました。

それを、New TYPE-Rでは改善しています。フレームの干渉部分を外側に延長してチェーン軌道を確保。そうするとスライダーを使わないで済み、ドライブチェーンを持ち上げていた分の抵抗が減らせました。この加工は前後17インチホイール化では最初にやりたいし、後からは施工しにくい。それがベース車の全バラが必須となったこともあって、フレーム単体の状態でできる。

フレーム前端のアッパーカウルステー取り付けボスも、だいたいダメになっているので再生・補強します。このふたつの点でも、ニンジャ17インチ進化版としてNew TYPE-Rを捉えてほしいです。同時にフレームがパウダーコート仕上げもできるメリットも出ます」

足まわりパーツも進化を続けているから、それを装着するベースとなるフレームはこうなる……という参考になればと、中村さんはベーシックな部分を改めて教えてくれる。

これらがスタートエディションの段階で施されている。つまり新車+最適化を施したような状態のニンジャが選べる。前後17インチホイール仕様で、今後変わるだろうパーツ群にも対応していける構成、かつ内容も把握されている。そこをベースに各部パーツを換装し、他にないワインレッドカラーを施す。さらに初期型GPz900Rのエンブレムも入れる。ベースが長く楽しめると分かっているから、細部にまでこだわりを盛り込んでいけるし、実際にそれらを施した1に仕上がっているのだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

スクリーンはナイトロレーシングで、メーターはノーマルにヨシムラ・プログレスメーターを追加。ハンドルはPOSHのスーパーローバー。左右マスターシリンダーはともにブレンボ・レーシングラジアルでフロントブレーキがφ19、クラッチがφ16を使う。ステアリングステムはスカルプチャーTYPE-1だ。

シートはデイトナ・RCMコンセプトシート。特徴的なワインレッドカラーのボディは各部ロゴ等と合わせて奥進で塗装される。

エンジンはヴォスナーφ73mm鍛造ピストンによる[STD:908→]920ccで、シリンダーは水圧検査後ボーリング。クランクのダイナミックバランスやジャーナルラッピング、クランクケースのポンピングロス低減加工、バルブガイドのTYPE-R用オーバーサイズ品換装等のメニューも施され、外観はガンコート。ワイドラジエーター&ハイマウントオイルクーラーKITはナイトロレーシングだ。

キャブレターはヨシムラTMR-MJNφ38mmをデュアルスタックファンネル仕様で使う。点火系はASウオタニのSPⅡユニットで強化&確実化する。

フレームはRCMニンジャNew TYPE-R共通の仕様で、ナイトロレーシング・コンビネーションキット(ダウンチューブ)&ステップも装着する。

フロントフォークはオーリンズRWUで、フロントフェンダーはナイトロレーシング天吊りフェンダーKITのカーボン。フロントブレーキはブレンボ.484キャリパー+サンスターRCMコンセプトφ320ディスク。ホイールはO・ZレーシングGASS RS-Aで3.50-17/5.50-17サイズを履く。

リヤブレーキはブレンボCNC P2 34キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングφ250mmディスク。マフラーはナイトロレーシング・ウエルドクラフトチタン3D EX(ショートテール)で、サイレンサーはナイトロレーシング・グレネードチタンV3をセット。

スイングアームはスカルプチャー・ワイドスイングアームのブラックコート仕様でブロックスタビライザーも追加している。リヤショックはオーリンズの17インチ専用(KA203)。ブラック×ゴールドのドライブチェーンはエヌマのEK530RCMを装着している。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

From our blog

  • 1200系めっきシリンダーの弱点を補い長寿&スムーズ化も考えたハイパフォーマンスシリンダー登場・トリニティガレージ ナカガワ08 5月 2025
  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2025年6月号(Vol.72)は4月28日(月)に発売!
    25 4月 2025
  • 身近な整備に役立てる新登場 &アップデートアイテムを紹介!/KIJIMA&SPICERR24 4月 2025
  • 【2025年4月29日(祝)】
    SUGO 2FUN SPRING STAGE
    ザ・グッドルッキンバイク撮影会のお知らせ
    18 4月 2025

ザ グッドルッキン バイク

  • ヨシムラジャパン Z900RS<br>(カワサキ Z900RS)

    ヨシムラジャパン Z900RS<br>(カワサキ Z900RS)

  • ACサンクチュアリー Z1000Mk.II<br>(カワサキ  Z1000Mk.II)

    ACサンクチュアリー Z1000Mk.II<br>(カワサキ Z1000Mk.II)

  • OCEAN’S TRACK CL500<br>(ホンダ CL500)

    OCEAN’S TRACK CL500<br>(ホンダ CL500)

  • Ninja-ga-ichiban GPZ900R<br>(カワサキ GPZ900R)

    Ninja-ga-ichiban GPZ900R<br>(カワサキ GPZ900R)

  • SP忠男×ナイトロン XSR900 GP<br>(ヤマハ XSR900 GP)

    SP忠男×ナイトロン XSR900 GP<br>(ヤマハ XSR900 GP)

ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends

愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。 愛車をもっと知りたい、カッコよくカスタムしたい、そして上手に走らせたい…ライダーなら誰もが気になる情報をより広く、深く提供して参ります。

Content

  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要

お知らせ

  • 1200系めっきシリンダーの弱点を補い長寿&スムーズ化も考えたハイパフォーマンスシリンダー登場・トリニティガレージ ナカガワ08 5月 2025
  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2025年6月号(Vol.72)は4月28日(月)に発売!
    25 4月 2025
  • 身近な整備に役立てる新登場 &アップデートアイテムを紹介!/KIJIMA&SPICERR24 4月 2025
  • 【2025年4月29日(祝)】
    SUGO 2FUN SPRING STAGE
    ザ・グッドルッキンバイク撮影会のお知らせ
    18 4月 2025
  • 【CUSTOM MACHINE IMPRESSION】ヨシムラが繰り出したZ900RSカスタムの最新究極形を味わう!17 4月 2025

Contact us

  • Address: 東京都中野区鷺宮3-44-8-101
  • Phone: 03-5356-8575
  • Email: info@handl-mag.com
©2019 H&L PLANNING Co.,Ltd. All Rights Reserved.

詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。 書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

 
 

弊社・株式会社H&L PLANNINGでも、銀行振込・現金書留での直接のご注文も承っております。

ご希望の場合は、必要事項(お名前、ご住所、電話番号)を明記の上、メールにてご連絡ください。 追って、お支払い方法と商品ご発送の流れを返信させていただきます。 メールアドレス:info@handl-mag.com ※ご返信まで数日を要すこともございます。予めご了承ください。お急ぎの場合は上記各サイトからのご注文をお勧めいたします。