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モトレガシー SB5(BIMOTA SB5)

レアな車両だからこそという出会いと販売の背景

20220627 motolegacy bimota sb5 01

モトレガシー SB5
(BIMOTA SB5)

取材協力:モトレガシー TEL075-583-6000 〒520-0232滋賀県大津市真野4-8-12
URL:http://moto-l.jp
2022年 6月 27日

車両取引で出会えた好コンディション車の歴史をつなぐ

初期ビモータの最強モデルとも言われたSB5。スズキGSX系空冷直4の最終形となるGSX1150EFの1135cc4バルブエンジンを、ビモータ製モジュラーシステムフレームに積んだモデルだ。このモジュラーシステムフレームはヘッドパイプからスイングアームピボットをほぼ一直線につないで理想化を図り、かつアンダーループを分割式として各社旗艦のエンジンを積めるようにしたのが特徴だ。

当時車両輸入を担ったうち、福田モーター商会が作った国内向けカタログには、ドライウエイト215kgと表記されていた。エンジンベースのEFは同238kgで、じつに23kgも軽量化していたのだ。エンジンはストックで搭載されていて、122HPの表記。ここは変わらないから、SB5での軽量化は効く。

そこでこの車両だが、滋賀のモトレガシーに入庫したものだ。同店は旧車から現代車まで、幅広く取り扱う。中でも、昭和レトロやビンテージなどといったワードに絡むような車両の販売や整備が軸、そして目指すところとしている。聞いてみよう。

20220627 motolegacy bimota sb5 02

「このSB5は’85年式で、見ての通り、状態もかなりいいんです。当店に入庫したのは、お客さんのおかげでしょうか。このくらいの年代(’70〜’80年代)の車両や変わったバイク、レアなバイクを扱うことが多いので、その頃のBMWがほしいという方がいらっしゃって、当店で車両を購入していただきました。

それで納車に行ったところ、“こんな車両があるんです”と、出てきたのがこのSB5。2年ほど乗ってなくて、普段乗りで持っておくのは難しくなった。それで先のBMWを購入、ということでした。下取りとかそんな話はしていなかったんですが、年代は当店にマッチしますし、車両自体もレアですから、私たちで引き取りました」ということだった。

その後販売車両として仕立てられ、撮影の後に売約に至った。

「購入されたのは関東の方で、モトマーチンやドゥカティMHRもお持ちとお聞きしました」。

類は友を呼ぶというか、当時車の価値を大事にしてきた前オーナー。その価値を理解して引き取ったモトレガシー、さらに同じように購入に至った新オーナーへと、好循環。

かつては難しかったことも、今ならば手を入れる手法も、パーツもある。ならば維持して楽しむことは、他の同世代モデルに近づいていそうだ。モトレガシーでは前述のようにこの年代、レアモデルも積極的に扱うから、こんな車両に出会うチャンスもあるかも。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

メインフレーム前端がカウルステーも兼ねた構造で、ここで支えられるフロントカウルやスクリーン、ミラーなどはSB5オリジナルだ。

台形デザインのメーターケースやギヤポジションインジケーターも備えたメーター、スイッチ類はベース車GSX1150EFのそれで、SB5でも踏襲。走行距離は撮影時で2万km。前後分割構造の上下フォークブラケットやセパレートハンドルはビモータ製でbマークが刻まれる。

タンクカバー〜テールカウルは一体のカバー前端はボス差し込み式、後部左右は2カ所ボルト止め。燃料タンクはインナー式で22リットル。

インナーフォーム+表皮のシート/シートパッドは同形式/同年代のビモータと異なる部分で、高速ツーリングも意識したと思える。なおSB5はタンデムも可能な“ビポスト”で、この車両では写真のようにボルト止めの別体タンデムシートカバーも装着されていた。

これが当時のビモータのモジュラーシステムフレームの核心部分。同世代となるHB2/3やKB3、SB4とも共通するアルミ削り出しピボットプレートは下でダウンチューブを締結、プレート上側は凸形状になっている部分をメインフレームの切り欠きに挟んで締結した。

メインフレーム左側にはステアリングダンパーが収まる。装着位置はSB5オリジナルそのままだが、ダンパーは現状でNHK製に換装する。

空冷DOHC4バルブ1135ccエンジンはBS36×4のキャブレターともども、スズキGSX1150ES/EFのもの。メインフレームがシリンダーサイドを通るのもこの角度でよく分かる。このエンジンを下から支えるように、分割式のフレームアンダーループが回り込んでいる。

フロントフォークはこの車両ではマルゾッキ製(フォルセラ・イタリアの車両もあるようだ)φ40mmで、7段の減衰調整ダイヤルも見える。

リヤサスペンションはモノショック式で、ショックユニット(減衰力調整ダイヤルも見える)は写真のようにロア側をフレームに固定する。その前から伸びるロッドとスイングアームからのロッドがリンクでつながり、アッパー側からショックを動かす構造だ。

前後ブレーキはキャリパー/ディスクともブレンボで、ラインはステンレスメッシュ化。スイングアームはトラス形状になっている。

3.25-16/4.25-16サイズの前後ホイールはアルミ製で、スポーク部(プレート)を左右合わせた上でリムにリベット止めした通称“ビモータ・コムスター”。スポーク部にbimotaの刻印もある。ドライブチェーンはRKで50(530)サイズ、スプロケットはAFAM。タンデムステップは折りたたむとカウルのくぼみに収まる。マフラーはノーマルの左右出しからバンス&ハインズの右出しメガホンに換えられる。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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