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ACサンクチュアリーZ1(カワサキZ1)

海外からのオーダーにも対応するコンプリートカスタム

ACサンクチュアリーZ1
(カワサキZ1)

取材協力:ACサンクチュアリー TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:http://www.noblest.co.jp/
2020年 12月 04日

量産車とカスタム車の両側面を持つRCMの利点を活用

1台1台をユーザーの好みに合わせるカスタムを施しつつ、そのベースとなる車両=空冷カワサキZはその主流だ=の機能や外観リフレッシュ/向上も合わせて行われる、コンプリート・カスタム。その主たる存在のひとつ、ACサンクチュアリーのRCM(Real Complete Machine)は2020年8月で展開20周年を迎えた。

「当店が開店して5年ほど経った2000年に、RCMはスタートしたんです。ちょうどお店も東京・江戸川に移して規模を広げた時(現在は千葉・柏市)。その時にショップもZの17インチ・コンプリートカスタムでやっていくというコンセプトも確立したんです」(ACサンクチュアリー代表/中村さん)。

RCMの流れを簡単に追ってみると、まず19/18インチから旧車現代の17インチラジアルタイヤを履くためのディメンション構築があった。トレール量を適正化し、ハンドリングをアップデートするためのステム、最適なスイングアーム垂れ角から適正な旋回性とトラクションを得るためのスイングアーム長設定。フレーム側ではリヤショックのマウント位置とレイダウン、ワイドタイヤに対応するインライン加工やチェーンライン確保に補強。こうしたものが2005年あたりまでに次々と定量化したメニューとなる。

合わせて、カムチェーンアイドラーを初めとした対策/強化パーツ群が同店母体のノーブレストから、ナイトロレーシングブランドで送り出される。このメニューやパーツ群の対象の主力は、もちろん空冷Zだった。これらが組み合わさって累計500台超(2020年秋時点)、その8割がZ系という製作数。旧車であるZの劣化部分を見直して対策、かつ現代のバイクのように走る。そんな量産車と言えるような作りを持ちつつ、カスタムらしい各部の高質さを持つというようにRCMは定義されるようになり、コンプリートカスタムの見本ともなった。

それを踏まえてこの車両を見ると、その双方が良く分かる。RCM-513というシリアルナンバーが付いたこのZ1はRCMの近作で、イギリスからのオーダー車両だ。こうしたケースでは日本語と英語でのニュアンスのずれや専門用語の微妙な違いによる誤解や行き違いが起こりやすいが、それを避けるために役に立ったのが、過去の豊富な車両製作例だ。「このパートはRCM-OOO」「このパートはRCM-XXX」というように、オーナーのイメージに近い部分を選択してもらった上で進行。元々モチーフとしてRCM-475が挙げられていて、この方法で無理なく進んだ。もちろん完成後は他のRCM同様に登録し、100~200kmに及ぶロードテストも行った上で納車されている。

このようなことができたのも、多くの車両を製作していく中で共通したベース部分をしっかり定量化してきたからこそ。カスタムは独自性を追うという側面はある一方で、その独自性を生かすために、ベースの質が高められていることが必要だ。それを、RCMは両立している。その好例と言える1台だ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

Detailed Description詳細説明

ステムはスカルプチャーφ43ステムキット タイプ1でオフセットは[純正値:60→]40mm。クラッチは油圧駆動化し、左右マスターはブレンボRCSと置換される。

ハンドルバーはPOSHスーパーローで、ブレーキ/クラッチのラインはアレーグリ・ショルトシステムによるステンレスメッシュだ。

火の玉パターンをライトブルー×ブラックに置き換えた燃料タンクほか外装のペイントは奥進による。燃料コックはピンゲル製に交換済み。

シートはナイトロレーシング RCMコンセプトシートで当然ながら新品。RCM各車用のリペア用にもそのまま使えるものだ。フェンダーレス加工やウインカーのサイズ/位置選択、サイドグリップの装備などはオーナーの選択。ハーネスも引き直される。

エンジンはφ[純正サイズ:66→]71mmピスタル製鍛造ピストンによる[903→]1045cc仕様で、クランクケースはポンピングロス低減加工、ミッションはクリアランス精密調整等を行う。クランクシャフトは芯出し済み。最近のRCMではこうしたエンジンの精密フルバランス作業も多いオーダーだ。バルブはPAMS HFバルブを使う。

キャブレターはTMR-MJNφ38mmで、トップキャップはブラックのシュリンク塗装。ファンネルは車体に合わせたブラック&ライトブルー仕様。

ステップはナイトロレーシング製。フレームまわりもワイドレイダウンや各部補強、チェーンラインオフセット軌道確保等のメニューを施している。

フロントフォークはオーリンズRWUの正立E×Mパッケージ・ラジアルマウント(サンクチュアリーで天吊りフロントフェンダーやキャリパーサポート等もキット化したもの)。フロントブレーキはブレンボGP4-RXキャリパーにサンスターRCMコンセプトφ320 HOLE&SLITローターを組み合わせる。

リヤ足まわりは17インチ仕様に最適長となるスカルプチャーRCM専用ワイドスイングアーム+オーリンズ・レジェンドツイン・ショック。

前後ホイールはO・Zレーシング製アルミ鍛造のGASS RS-Aで3.50-17/5.50-17サイズ。リヤブレーキはブレンボCNC2ピストンキャリパー+サンスターφ250 HOLE&SLITディスク。排気系は100ピースにも及ぶ部材を溶接して作る、ナイトロレーシング・チタン・ウェルドクラフトを装着する。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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