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テクニカルガレージRUN GSX1100S(スズキGSX1100S)

ノーマルの印象を維持しバージョンアップに備える

テクニカルガレージRUN GSX1100S
(スズキGSX1100S)

取材協力:テクニカルガレージRUN TEL043-309-5189 〒260-0001千葉県千葉市中央区都町2-2-7
URL:https://www.tg-run.com/
2020年 5月 18日

これから先を乗り込むためのベース作り提案

新KATANA登場で改めて脚光を浴びる、空冷スズキGSX1100Sカタナ。今選ぶとなると弱点対策と現代化が必須だが、実際はどうするか? このテクニカルガレージRUN製カタナは、その見本とでも言える内容を持っている。RUN・杉本さんにその内容を聞いた。

「この車両はファイナルエディションがベースで、できるだけノーマルルックスを維持して状態を良くしたいというオーダーをいただいたんです。ですからフレームも無加工、ホイールもフォークもエンジンもノーマルです。STDマフラーのままが絶対条件など、ある意味厳しい制限があったんですが、こちらからの提案も織り込んで、バランスを取っていきました。

仕上がりは良好です。マフラーもチタン化するともっと慣性も減って楽に取り回せますが、それでも必要なものは入っています。

順に挙げていくと、フレームとホイールはダイヤモンドコートで塗装。フレームは各種試した結果、補強は仕様によっては入れた方がいいですが、必須ではない。むしろ内部の錆びや今後のことを考えて今きれいに仕上げ直す。ホイールも同じです。今後のための処理。ステップもフレームを切らないタイプの、RUNオリジナル。ステムやスイングアームピボット、ホイールなどのベアリングとゴム類は新品交換。エンジンは状態確認して、問題なし。キャブのオーバーホールは必須です。

カタナはエンジンが丈夫なのは利点です。新車から定期的なオイル交換をして、普通の使い方をしていれば10万kmは保つくらい。幸いにしてスズキからは内部パーツが出るので、まだ手が入れられる。
その上での現代化ですが、まず安全に止まれるブレーキがほしいので、フロントマスターはブレンボラジアル、キャリパーもブレンボ4Pにしています。ラインもステンレスメッシュ。ディスクもサンスターに換えていますが、市販品はインナーがブラック。ファイナルではここがゴールドなので、オーダーで色を合わせました。

サスも同様で、フロントが安定するように内部セッティングを変えて、リヤはオーリンズ。ここでもスプリングをブラックにして全体感を極力ノーマルに合わせています。あとは前後アクスルとピボットシャフトをクロモリにして、サスやタイヤの性能を引き出す。

これでまずここまではやりたいといういい見本になっています。ここから先にまた手を入れたいという時にも、きちんとしたベースになるわけですし。今回の作業ではどうノーマルを維持するかも考えるいい機会になりました。

廃番の可能性があるパーツはストックした方が良いでしょう。あとは入手する車両の実態をよく知ること。メーターの距離は当てにならないので、全バラして消耗品は全交換。そこから始めて、前述のような内容を施して、ようやくスタートラインかも知れません。それでも、カタナの世界観が好きならば満足いくはずです」

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

Detailed Description詳細説明

スクリーンや外装、ミラーなどはファイナルエディションのノーマル状態だ。この車両では、ユーザーの希望により純正新品を極力装着しているのだ。

フロントマスターシリンダーは、ラジアルポンプのブレンボレーシングとしコントロール性を高め、タッチを良くした。スロットルはアクティブ製をチョイスする。

ステアリングステムはノーマル(フォークオフセット50mm)を新品に交換。同時にステムベアリングやゴムまわりパーツも新品にされている。

シートはSYのノーマル。ちなみにTG-RUNではオリジナルのシートも用意して、ホールディングを高めたり長距離走行での疲労を抑えるようにしている。

ステップはTG-RUNオリジナルでバー位置は前に5mm×上に3mm移動する。'90年型SM以降ならフレームを切らずに付くのが長所。ノーマルマフラーにはブレーキペダルが干渉する製品だったが、今回はノーマルのペダルを加工して干渉させずに使った。こうした対応もRUNの魅力なのだ。

フロントブレーキキャリパーもコントロール性とタッチ向上目的でブレンボ製4POTに。キャリパーサポートはファイナル×ブレンボ用がなく、ここではワンオフで対応している。なお、撮影後の'20年春にはTG-RUNは数量限定でファイナルカタナ対応サポートを製作・販売(40mmピッチ)した。

ノーマルではスチールプレート(前[左写真]/後[上写真]/下にそれぞれ左右の計6カ所)のエンジンマウントは、TG-RUNオリジナルのA2017削り出し品に入れ替えられている。取り付け剛性と位置精度を上げ、ハンドリングの向上にもつなげるものだ。スイングアームピボットやアクスルシャフトはクロモリに変更する。

操縦安定性に効果大というリヤサスはオーリンズ・レジェンドツインをブラックスプリングに。チェーンも525サイズにコンバート。スイングアームはノーマルでホイールともどもベアリングを新品に。1.85-19/2.50-17サイズの純正ホイールはダイヤモンドコートを施す。アクスルシャフトは前後クロモリとした。

インナーチューブ径φ37mmのフロントフォークはカタナのノーマルだが、リヤショックの変更に合わせて油面変更等のリセッティングを行う。フロントディスクはサンスターで、インナーは通常黒のところ、ファイナルエディションのノーマルに合わせゴールドインナーを特注して装着した。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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