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2ストロークGOGO!
GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第34回目)
レポート:中村友彦

9度目のTOT ZERO4参戦でついに6秒台をマーク!

2020年 4月 22日

2018年11月のテイスト・オブ・ツクバで、従来の公式ベストラップを1秒ほど短縮する1分07秒071を記録したものの、それ以後は伸び悩んでいた僕とヤマハTZR250(1KT)。だが、試行錯誤を経て臨んだ今回のレースでは、ついに7秒の壁を破り、1分6秒台を3度もマークできたのだった。


9度目のTOT参戦から5日後、PCを開いてタイトルの文字を打ち込む現在の僕は、しみじみした気分になっている。何と言っても今回のレースでは、自己ベスト更新&人生初となる1分6秒台が、決勝中に3度もマークできたのだから。もっとも、僕+1KTのレベルアップ以上の勢いで、近年のZERO-4クラスはレベルアップが進んでいるので、順位は今までと大差ない予選20位/決勝15位だった。とはいえ、僕自身のレース慣れが進んだことに加えて、主治医の山下さんを筆頭とするクオリティーワークスのサポートのおかげで、今回はすべてが順調に進んだと思う。というわけで、以下では、その順調ぶり(?)を紹介していきたい。

■5:30 会場入りしてトランポから車両を下ろしたら、タイヤウォーマーをセットし、5ℓの混合ガソリン(燃料と2ストオイルの比率は33:1)を給油。準備体操をした後は、クオリティーワークスのブースで打ち合わせ。同店にはメカニックの安藤さんと村井さん以外に、ピットクルーライセンスを所持するお客さんがたくさんいて、この日は常日頃から親しくしている3人の2スト好き、ハルさん、加藤さん、武蔵さんが、僕を担当してくれることが決定。

■7:30 今回のZERO-4の予選は2組に分かれ、僕が割り振られたB組の開始時間は9時05分。ただし、ウォームアップエリア/コースインゲートへの移動は、かなり早めに行った。その理由は予選スタート時に、先頭に近い位置を確保するためである。なぜなら、追い抜きがいつまで経っても上手くならない僕は同レベルのライダーに周囲を囲まれると、どうにも好タイムがマークできないから、その対処策なのだ。

■9:05 3人のピットクルーが並び列の先頭を確保してくれたおかげで、予選は至って快調。もっとも、前日の特別スポーツ走行で頑張りすぎたせいか、5周目あたりから猛烈な腰痛がこみ上げてきて、7周目に1分7秒426(従来のベストからコンマ4秒落ち)を記録した時点で、タイムアップは断念。以後はタイムを気にせず、近年の課題になっている最終コーナーのライン取りを検討。

■9:30 予選終了後は車体各部とプラグの焼けをチェックして、混合ガソリンを補給。真のレーシングチームなら、この時点ではエンジンの腰上を分解して、ピストンとシリンダーのアタリを確認するのだろうが、自分の作業が信頼できない僕はそこまではやらない。

■10:30 コントロールタワーでのブリーフィングが終わった後は腰痛の緩和を図るべく、トランポ内でゴロゴロ……。12時半に起きて本日2度目の準備体操を行い、13時前にピットクルーと共にウォームアップエリアに移動。

■14:05 グリッドに車両を並べて友人知人と談笑していると、直前のZERO-2の決勝レースで優勝を飾った山下さんがやって来て「ここからが本番ですよ。すべてはこの日のためにやって来たんですからね!」と喝を入れられる。以前にも記したが、山下さんの喝は僕にとってのエナジードリンクで、ヤル気がムラムラと湧いてくる。そのかいあって……。

■14:20 決勝では好スタートを決め、1周目を終える頃にはおそらく、3台を抜いて17位に浮上。そして5周目の1コーナーでGSX -Rを駆る♯17大石選手を抜き、ポジションをひとつ上げた僕は、上位ライダーがジャンプスタートでライドスルーペナルティを課せられたため、15位でフィニッシュできた。

あら? 決勝の話が意外に短くなってしまったが、今回のレースは大きなミスも劇的な躍進もなく、上位集団を追走していたら、自然に1分6秒台という感じだったのだ。この事実は、僕の技量と1KTの戦闘力が上がって来たことの証明ではないだろうか。

一方で、表彰台を目指すには最低でも5秒台、欲を言うなら4秒台をマークしたいところ。それを実現する手段として現在の僕が考えているのは、吸排気系と足まわりの刷新だ。いやでも、そろそろエンジン腰下の見直しも必要か……。いずれにしてもやるべきことは、今後も盛りだくさんである。

【GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

2019年10月末に筑波サーキットに練習走行に出かけた際に、モノは試しという感覚でキャブレターのメインジェットを#280→#310に上げみたところ、バックストレートでのトップスピードが170km/hから近辺175km /h近辺にまで向上! 後に東京・八王子のリアライズでパワーチェックを行ってもらうと、最高出力が51.6→52.6psに上がっただけではなく、低中回転域に存在していた谷もほどよく解消されていた。グラフの青線はMJ#310で、赤線はMJ#280だ。

ここからはTOT当日の流れを写真を交えて紹介しよう。皆さんの参考になればいいのだけれど。
■8:00 朝イチのウォームアップエリアにて。奥の方にチラリと見える僕の1KTは、すでに暖気の第一段階を終えている状態だ。その手前にいるのはクオリティーワークスからZERO4に出る、レース仲間の♯78本田選手+NSRと♯69小沼選手+3MAだ。

■8:20 基本的な暖気はピットクルーにお任せしているものの、コースインゲートに移動する直前の水温調整は自らの手で行った。僕の1KTで最もパワーが出る水温は60℃のようなので、コースインに多少時間のあるこの時点では65度まで上げた。

■9:25 本文にある通り、予選スタート時の位置はポールポジション(笑)。隣のNSR250Rに跨るライダーは、RZ-RでZERO2にも参戦している、石川選手だ。その石川選手にはこれまでに何度か、2ストのキャブセッティングの勘所を教えてもらっている。

■14:05 決勝前のグリッド。ピットクルーがテキパキと作業をしてくれるので、僕は井上ボーリングのIBレディが差してくれたパラソルの下で、まったり&ニンマリ……。いつも使っているタイヤウォーマーはZii Xで、前後スタンドはJ-TRIPだ。

■14:10 VF400Fで参戦したZERO2クラスで劇的な優勝を飾っての暫定表彰式から、ダッシュで駆けつけてくれた山下さん。祝辞を述べる僕を遮り“喝”を入れてくれているところ。山下さんには人をヤル気にさせる才能があるんじゃないかと思う。

■14:20 スタートは珍しく大成功!! 前輪をわずかに浮かせながら理想的な加速を実現し、第1コーナーまでに数台を抜くことができた。ただし、手前に見える♯17大石選手は僕以上に見事なスタートで、予選21位から大きくジャンプアップ! 冒頭写真の通り、今回の決勝レースでは、ゲズンハイトレーシングの♯17 大石選手+GSX-R400Rと熾烈な15位争いを展開した。5周目で前に出た僕+1KT は以後は徐々にリードを築いたものの、周回遅れの追い抜きでモタついた間にグングン追いつかれ、最終的なふたりのタイム差は0.044秒の僅差だったのだ・汗...。

レース後にピットクルーを務めてくれた仲間と記念撮影。右端が加藤さん(愛
車はMC21)、その隣がハルさん(2XT)で、左端が武蔵さん(MC18)です。仲間が支えてくれるからレースが楽しめるのだ!! と実感の図。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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