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GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第17回目)
レポート:中村友彦

多くの人の協力を得て着実なレベルアップ実現!

2019年 12月 25日

2015年から始まったヤマハTZR250(1KT)でのレース活動も、2019年で気づけば5年目に突入である。当初は頑張って2年くらいかな、と思っていたのだが、僕は2ストとレースの魅力にすっかりハマッてしまった。と言うより、最近になってようやく、マシンとライダーの調子が上向きになったので、さらなるレベルアップを目指して、今後も地道な努力を続けていくつもりだ。


時の流れは早いもので、ヤマハTZR250(1KT)でサーキットを走るようになって、丸4年が経過した。当初から僕が主戦場と考えていたのは、筑波サーキットで開催されるTOTのZERO4で、初レースの’15年SATSUKIステージの結果は、予選も決勝も後ろから6番目(出走は30台)、ベストラップは1分12秒893だった。それが今では順位的には真ん中あたりを走れるようになり、ベストラップは1分7秒071にまで短縮できたのだから、我ながら、なかなか頑張ったんじゃないかと思う。

もっとも、僕と1KTがここまで進化できたのは、数多くのショップやパーツメーカー、そして当連載を支援してくれた周囲の皆さまのおかげである。中でも、あらゆる面での主治医を務めてくれたクオリティーワークス、内燃機加工を担当してくれた井上ボーリング、前後ショックのバージョンアップを実現してくれたテクニクス/ナイトロンジャパンには、ずっとお世話になりっぱなしで、この3店のある埼玉方面には、僕は一生足を向けて寝られないだろう。

さて、冒頭からこれまでの総括的な文書を書いてしまったが、僕が現状に満足しているかと言うと、まったくそんなことはない。さらなるレベルアップを実現するべく、昨年末からは次のTOTに向けた準備を始めているのだ。

具体的には、まずはリアライズの道岡さんに依頼して、パワーチェックを実施。と言っても、これはエンジンの仕様変更を行う前の確認作業で、結果はだいたい想定通りの49㎰だった。ライトチューンの1KTとしては、決して悪くない数字だけれど、近年のZERO4で圧倒的な人気を誇る、NSR250R勢が60〜70㎰前後を発揮していることを考えると、せめてあと5㎰、できることなら10㎰くらいはほしいところ。

そしてそれを実現するための新兵器が、半年ほど前から開発過程を紹介してきたシリンダー、ICBMの第2弾なのである。井上ボーリング独自の技術を用いて、スリーブを鋳鉄↓ニカジルめっき仕上げのアルミに変更している点は、これまでに使用していた第1弾と同様だが、第2弾はクオリティーワークスの山下さんが入念なポート加工を行っているのだ。では果たして、ついに完成したICBMの第2弾が、1KTにどんな変化をもたらしたかと言うと……。

現状ではまだ、ナラシが終わったばかりなので、何とも言えないのだった。とはいえ、高回転域の吹け上がりは以前より確実に鋭くなっていて、セッティングが上手く進めばパワーアップが実感できるに違いない。来る2019年5月のTOTでは大躍進した僕と1KTの姿を、会場で披露したいものである(笑)。

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

レースと2ストに不慣れだった僕に、チューナー&ライテクの先生として救いの手を差し伸べてくれたのは、クオリティーワークスの山下 伸さん(左)。山下さんが協力してくれなかったら、おそらく当連載は2年くらいで終わっていただろう。ちなみに、僕と山下さんには'70年生まれの48歳(2019年1月時点)、高校時代にハンドボール部という共通点がある。

ここからは2019年1時点の、僕のTZR250をご覧いただきたい。まずはコクピットまわり。回転計は3MAとR1-Zの混成品で、前後ブレーキホースはHEL製だ。

シリンダーはICBMになっているものの、エンジン内部は基本的にSTD。ラジエーターはNSR250R純正品で、点火コイルはASウオタニ。キャブレターはミクニTM32SS、リヤショックはナイトロンを装着している。

TZ用シートカウルを装着するため、シートレールはクオリティーワークスで大改造を施した。フロントディスクはサンスターでブレーキパッドはZCOOをチョイス。

'18年秋に置換したFRPカウルとスクリーンは、才谷屋ファクトリーの3MA用だ。価格は3万6000円/1万7000円+税。上の写真を見ていただければわかるように本来はフルカウルなのだが、チャンバーとの干渉や整備性を考えて、下部を大胆にカットしたハーフカウル仕様に改造している。正確な数値は測っていないけれど、重量は純正カウルの半分以下……という印象で、ハンドリングが明らかに軽くなったのだ。

リアライズの道岡さんが行ってくれたパワーチェックの結果は、最高出力:49ps/1000
0rpm、最大トルク:3.8kg-m/8500rpm。ライトチューンに留まる1KTとしては、上々の数値だけれど(カタログデータは45ps/9500rpm、3.5kg-m/9000rpm。ただし計測条件が異なるので、単純な比較はできない)、ZERO4のライバル勢、NSR250Rの戦闘力を考えると、現状のままで上位進出を狙うのは難しそうである。

新兵器として投入したICBM第2弾の特徴は、2XTと同様の補助排気ポートを追加し(それに合わせてYPVSも大改造した)、1KTのSUGOマニュアルに従って吸気・掃気ポートを加工していること。もちろんスリーブは第1弾と同じ、ニカジルめっき仕上げのアルミ製となっている。井上ボーリングとクオリティーワークスの技術が結集したこの仕様なら、55ps以上はイケるんじゃないだろうか? 2018年春のTOTに向けて、キャブセッティングを煮詰めていく予定だ。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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