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2ストロークGOGO!
GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第15回目)
レポート:中村友彦

ファイナルを検討しつつ PEOアクスルをテスト!

2019年 12月 11日

ヤマハTZR250でサーキットを走り始めた当初から、いまひとつ明確な答えが出せなかったのがファイナルレシオだ。その答えをきちんと見つけ出すべく、クオリティーワークスの山下さんと共に、筑波サーキットでテストを実施。加えて、フロント用で十分な効果を体感したPEOのゼロポイントシャフトをリヤにも装着し、精密加工が行われたクロモリならではの効果を探ってみることにした。


今回のテーマはファイナルレシオ、前後スプロケットの歯数である。従来の僕のヤマハTZR250は、筑波サーキットでは14/46で走ることが多かったのだが、その設定に確固たる自信があったわけではない。そこで、3本のスポーツ走行を予約して、①従来と同じ14/46、②ややショートで回転上昇が鋭くなる14/48、③あえてロングにして6速を使わない15/44を、イッキに試してみたのだが……。

う〜む。頑張れば1分8秒台、気を抜くと9〜10秒台、ごくたまにマグレ? で7秒台、というのはどの仕様も一緒で、160㎞/h台後半の最高速も似たりよったり。どうやら僕はファイナルに関する感性が鈍い上に、不必要な補正能力を備えているのかも。このままではラチが明かないので、当企画の主治医にしてライダーとしての腕も一流の、クオリティーワークスの山下さんにテスターを依頼して、改めてファイナルの検証を行うことにした。

2度目のテストは両極端の②と③のみで行ったのだが、山下さんが出してくれた結果は非常に分かりやすかった。まず③で走り始めた山下さんは、半年ぶりに僕のTZRに乗ったにも関わらず、サクッとコンスタントに7秒台をマーク! だが続いて乗った②ではマシンに対する慣れが進んだのに、7秒台は2回しか出なかったのだ。

「最初にお断りしておきますが、走り始めた段階で、すでにリヤタイヤが終わってました(笑)。車体がバンクした状態でスロットルを開けると、リヤが外にトトトッと逃げていく。この問題がなければ、おそらく③なら6秒台に入ったと思います。それはさておき、②と③の比較で面白かったのは、ショートな②のほうがギヤチェンジの回数が多くて、攻めている感が強かったこと。だからどっちが楽しいかと聞かれたら、②と答えたくなりますけど、タイムを考えれば、今後は5速仕様で煮詰めていくのが正解でしょう。リヤの歯数は、43と45も試してみたいですね」(山下さん)

そう言われるとさらにファイナルを追求したくなるものの、この日の3本目の走行枠は、以前から準備していたクロモリ製リヤアクスル、PEOのゼロポイントシャフトをテスト。今年の頭に導入した同社のフロントアクスルで、かなりの好感触を得た僕としては、当然ながらリヤにも期待していた。せっかくの機会なので、このパーツも山下さんの印象を紹介しよう。

「まずフロント用の恩恵としては、以前から中村さんが言っている剛性向上に加えて、シングルディスク特有のネガ、ハードブレーキング時の前輪の偏りを感じないことが印象的でした。一方のリヤは、フロントほど効果はないのかな……と思っていましたけど、露骨に変わりましたね。純正のアクスルと比較すると、スロットルを開けたときのトラクションが分かりやすくなったし、先ほど言ったリヤのトトトッがほとんど出なくなった。アクスルの性能がタイヤの磨耗を補ってくれるというのは、僕にとっては予想外です」(山下さん)

そんなわけで、順風満帆な熟成が続くTZRだが、問題は僕がどこまで潜在能力を引き出せるかである。とりあえず現状の課題は、2018年11月10日のTOTまでに、5速仕様に慣れておくことだろう。

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

走行1本目と2本目の間に作業中。スプロケット交換は山下さん(右)が行ってくれたので、僕はキャブレターの状況を確認。山下さんの指示に従ってニードルのクリップを1段下げたら、中開度のツキがかなり良好になった。メインカットの走行写真はテスト中の山下さん+TZRだ。

現在の僕がストックしているスプロケットは、ほとんどがAFAM製だ。もちろん、この写真にあるのがすべてではなく、フロントは13/14/15T、リヤは40/43/44/45/46/48Tを準備。ちなみに純正のファイナルレシオは14/41。

PEOが販売する、ゼロポイントシャフトの素材はクロモリ鋼のSCM435Hで、中空加工後に独自の熱処理が行われている。表面のめっきは入念な3層構造を採用。'85〜'88年型TZR250用の価格は、前後とも1万6500円+税/1本となっている。

井上ボーリングとクオリティーワークスが共同開発している、新作ICBMも着々と進行中だ。写真は山下さんが加工した純正シリンダーに、アルミ削り出しのスリーブを焼き嵌めした直後。ニカジルめっきはこの後、加工作業される。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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