ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要
2ストロークGOGO!
GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第8回目)
レポート:中村友彦

ゼロポイントシャフトで 足まわりの印象が激変した!

2019年 10月 23日

前週までのヤマハTZRヒストリー、お楽しみいただけただろうか。ここからは今一度2018年に時を巻き戻して、ここからは’18年SATSUKI-STAGEへの参戦に向けたレポートをお届けしたい。そう、ふと気づいたらこの時点で5月のTOTまでに残された期間は3カ月だった。これはウカウカしていられないと思った僕は、久々にサーキットに出かけ、以前から気になっていたゼロポイントシャフトのテストを行ったのだ。


前後アクスルやスイングアームピボットシャフトの材質変更が、ハンドリングに多大な影響を及ぼすことは、以前から知っているつもりだった。とはいえ、まさかここまでの変化が起きるとは……。

もっともその背景には、最近の僕がフロントまわりの接地感を猛烈に欲していた、という事情もあるかもしれない。でもPEOが販売するクロモリ製のゼロポイントシャフトがTZRにもたらしてくれた変化、と言うか効果は、僕の予想を大幅に上回ったのだ。

いや、初っ端から熱い思いがほとばしる原稿を書いてしまったが、そもそも僕がこの製品に注目したきっかけは、WEBサイトで読んだ、PEOの紹介記事だった。それを読んだ僕は、丹念と表現したくなる製造工程や、ラインナップの豊富さ、代表を務める水田さんの真摯な姿勢に大いに感心。だからTZRで試したいと思ったのだが……とりあえず予算の都合があるので、まずはフロント用のみを使ってみることにしたのだ。

純正アクスルとの比較テストで、僕が感じたゼロポイントシャフトの美点は、フロントまわりの剛性が上がり、さらには前輪から乗り手に伝わって来る情報の量と鮮度が上がったことである。イメージ的には、ステム上下+フロントアクスル+2本のフォークが作る“日の字”がかなり強固になったようで、逆にその感触を体験すると、純正の“日の字”が、フルブレーキングやコーナー進入時、路面の凹凸を通過した際に、微妙な変形をしていたことに気づく。そしてその変形が、乗り手にとっての不安やビビリにつながっていたことを考えれば、ゼロポイントシャフトは、安全性と安心感、さらには速さにも貢献するパーツなのだ。

もっとも今回のテストは1日中気温がヒトケタだったため、明確なタイムアップはできなかったけれど、春になれば結果が出せそうな気がするし、できれば2018年5月のTOTまでには、リヤアクスルも同社製に交換したいところである。

そんなゼロポイントシャフトに、あえて不満を述べるとしたら、“日の字”が強固になりフロントフォークのネジレが少なくなったため、相対的に伸圧ダンパーの利きが弱くなった、と感じたことだろうか。もちろん、この件はセッティングで対処すればいいのだが、さらなるグレードアップを図りたい僕としては、テクニクスが開発したカートリッジダンパー、TASCの投入を検討しているのだった。

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

すべての端面がビシッとしているゼロポイントシャフト(左)と比較すると、純正アクスルのフランジやネジ部(右)は、何となくピントが甘いように見えてしまう。なお、本文ではフロントまわりの剛性感/接地感の向上を強調したが、PEOがゼロポイントシャフトの製作時に最も重視しているのは、ホイールベアリングの潜在能力をきっちり引き出すことだという。

シャフトの中央にはロゴマークとMADE IN JAPANの文字が刻まれている。素材はクロモリ鋼のSCM435Hで、中空加工後の熱処理には独自の技術を導入。シャフト径の製造管理基準は1/1000mm以内で、表面には特殊な3層めっきが施される。ラインナップは超が付くほど膨大で、ワンオフ製作にも対応している。

テクニクスが展開しているTASCは、純正フロントフォークを対象としたグレードアップシステム。具体的には、昔ながらのダンパーロッド式フォークのインナーを、現代的なカートリッジ式に変更するのだが、このモディファイを受けると、外部からのダンパー調整も可能になる。現在のラインナップに旧車用は存在しないのだが、ワンオフ製作という形での依頼も少なくないようだ。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

From our blog

  • レクチャーを通して知る最新インカム使用術! 簡単装着のB+COMで 旧車ライフにも機能と楽しみをプラス!/サイン・ハウス19 6月 2025
  • 2025シーズン最新! 新旧Zカスタム詳報。他に類を見ない妖艶な高級感を演出する漆黒エディションパーツはZにも拡大!・PMC10 6月 2025
  • KIJIMAバイク専用ドライブレコーダーAD731J詳報。本格ドラレコを使いこなして 大切な愛車の万一に備える!・キジマ05 6月 2025
  • 純正代替プラスαを狙うアップデートパーツ群と 水圧検査・精密加工でNinja系をロングライフ化・ディンクス×ACサンクチュアリー29 5月 2025

ザ グッドルッキン バイク

  • ACサンクチュアリー  Z1000Mk.II<br>(カワサキ   Z1000Mk.II)

    ACサンクチュアリー Z1000Mk.II<br>(カワサキ Z1000Mk.II)

  • プロト KATANA<br>(スズキ KATANA)

    プロト KATANA<br>(スズキ KATANA)

  • テクニカルガレージRUN GSX1100S<br>(SUZUKI GSX1100S)

    テクニカルガレージRUN GSX1100S<br>(SUZUKI GSX1100S)

  • ACサンクチュアリー Z1<br>(カワサキ  Z1)

    ACサンクチュアリー Z1<br>(カワサキ Z1)

  • TTRモータース CB750F<br>(HONDA CB750F)

    TTRモータース CB750F<br>(HONDA CB750F)

ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends

愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。 愛車をもっと知りたい、カッコよくカスタムしたい、そして上手に走らせたい…ライダーなら誰もが気になる情報をより広く、深く提供して参ります。

Content

  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要

お知らせ

  • レクチャーを通して知る最新インカム使用術! 簡単装着のB+COMで 旧車ライフにも機能と楽しみをプラス!/サイン・ハウス19 6月 2025
  • 2025シーズン最新! 新旧Zカスタム詳報。他に類を見ない妖艶な高級感を演出する漆黒エディションパーツはZにも拡大!・PMC10 6月 2025
  • KIJIMAバイク専用ドライブレコーダーAD731J詳報。本格ドラレコを使いこなして 大切な愛車の万一に備える!・キジマ05 6月 2025
  • 純正代替プラスαを狙うアップデートパーツ群と 水圧検査・精密加工でNinja系をロングライフ化・ディンクス×ACサンクチュアリー29 5月 2025
  • H&L SPECIAL ALBUMに
    2025 SUGO 2FUN =SPRING STAGE=の写真を追加しました
    28 5月 2025

Contact us

  • Address: 東京都中野区鷺宮3-44-8-101
  • Phone: 03-5356-8575
  • Email: info@handl-mag.com
©2019 H&L PLANNING Co.,Ltd. All Rights Reserved.

詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。 書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

 
 

弊社・株式会社H&L PLANNINGでも、銀行振込・現金書留での直接のご注文も承っております。

ご希望の場合は、必要事項(お名前、ご住所、電話番号)を明記の上、メールにてご連絡ください。 追って、お支払い方法と商品ご発送の流れを返信させていただきます。 メールアドレス:info@handl-mag.com ※ご返信まで数日を要すこともございます。予めご了承ください。お急ぎの場合は上記各サイトからのご注文をお勧めいたします。