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GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第5回目)
レポート:中村友彦

車載動画を見ながら 主治医と一緒に反省会だ!

2019年 10月 02日

前回で報告の通り、5度目の参戦となった2017年11月のテイスト・オブ・ツクバで、僕はまずまず上出来と思える成果を挙げることができた。とはいえ、レース後にラップタイマーを確認した僕は、微妙な落胆を感じていたのである。その理由は至って単純。決勝中のタイムが奮わなかったから。予選ではコンスタントに1分8秒台をマークしていたのに、決勝中はほとんど9秒台……。何とも腑に落ちなかったのだが、TOTの約1週間後、クオリティーワークスの山下さんと共に、車載動画を見ながらの反省会を行った僕は、自らの至らなさを痛感することになったのだった。

実際の反省会は約1時間に及び、山下さんは膨大な量のアドバイスをくれたのだけれど、そのすべてを収録するスペースはないので、以下に要点を記そう。

まずは今回の最大の敗因、と僕が思っているスタートミスについて。スタートがもっと上手く決まっていれば、僕の順位はもう少し上だったような気がするのだが……。

「確かに、スタートでは少しフロントが浮いていますけど、ミスと言うほどではないですよ。問題はその後。1コーナー手前で、目前のライダーが早めのブレーキングをしているんですが、中村さんもそれに合わせて、ずいぶん手前で加速を止めている。右も左も空いているのに……。1ヘアピンとダンロップ、アジアコーナーも同じ。インに飛び込めるスペースが十分あるのに、やっぱり前走車に合わせて、ずいぶん手前でブレーキングしている。逆に言うなら1コーナーからアジアコーナーまでをもっと頑張っていれば、3〜4つは上に行けたでしょう」

続いては、決勝中のタイムに関する話。前を走るNSR勢に追いつくべく、僕的には果敢な走りをしたつもりだったのだけれど……。

「果敢と言えばそうかもしれませんが、決勝中は本来の走りがまったく出来ていないですね(笑)。これなら9秒台も当然。予選の動画と比べるとよく分かりますが、決勝中は走行ラインもブレーキングポイントもギヤチェンジのタイミングも、すべてがズレています。これも、前走のライダーを悪い意味で意識した結果。予選で8秒、練習で7秒台が出たことを思えば、本来の走りが出来ていたら、前の数台は確実に抜けたはずです」

山下さんの指摘&アドバイスを聞いている最中、僕の頭に浮かんだのは“経験不足”という言葉だった。2年半もサーキット通いを続けて、何を今さら……という気もするけれど、同レベルのライダーとのバトルという視点で見れば、僕にはまだまだ経験が足りない。改めて振り返ってみると、過去のTOTはほとんどが単独走行だったし。そんなわけで、2018年は他のレースにも積極的に参戦して、経験値を高めたいところである。

「それは僕も大賛成ですが、今後のテーマとして中村さんに意識してほしいのは“練習は本番のように、本番は練習のように”です。それを意識すれば、中村さんの走りは今後も進化すると思いますよ」

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

近年のTOT・ZERO4クラスでは、ホンダNSRが絶大な人気を誇っているけれど、2017年11月のKAGURA-DUKIステージを制したのは、今泉選手が駆るスズキRGV250Γ(ベストラップは1分2秒867)。このクラスでのΓの優勝は2008年以来のことだった。ちなみに、今泉選手のRGV250Γも含めて、最近のZERO4ではシングルディスクが流行中。山下さんの勧めで、僕のTZRがシングルディスクを導入したのは2016年末のことだから、流行を先取りしていたと言えなくもない。あとはライダーだな……。

クオリティーワークスの商談ルームには、40インチのモニターが設置されている。そしてこのモニターで車載動画を見ると、自分のライディングのダメさ加減が実によく分かるのだった。予選はそれなりにいい感じだったけれど。

僕のTZRは井上ボーリングのICBM、アルミめっきスリーブに換装している。ピストンは1KTの純正品だ。2017年4月に使い始めてから、30時間以上のサーキット走行をこなしているというのに、現状は右上の2枚の写真の通り。シリンダー内壁にもピストン側面にも、キズというべき要素はまったく見当たらず、製作時&新品時とほとんど変わらない姿を維持しているのだ。

TOT後に井上ボーリングを訪れて、同店の井上社長(奥)と小林さん(左)、そして山下さんとともに、各部の状況を点検しているところ。その際に持ち上がった話題が、パワーアップ=ポートの拡大を前提としたICBMの新規製作プロジェクトだ。

話題となったのは、2XT(上写真)のようにふたつの補助排気ポートを設置するか、NSR(下写真)のように排気ポートを巨大化して真ん中に柱を立てるのか。それぞれの美点と欠点を話し合った結果、とりあえず両者の折衷案を模索することになったのだ。その導入成果を確認したICBMで新たなステージに突入ということになる。こちらも逐次、経過を報告していこう。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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