細かいパーツ選択によって雰囲気を変えていく
カワサキZ900RSに乗るオーナーも多く集まるという、富山の0024ワークスによるZ900RS。2021年3月15日の本項で紹介した同店・大西さんのZ900RS(’20-’21年型キャンディトーングリーンベース)同様に、セパレートハンドル+アメリカンドリーム製カフェレーサーカウルを装着するという特徴こそ共通しているのだが、両車を見比べていけば、意外と異なる部分も多いことに気がついてくる。
「この車両ではオーナーさんが赤と黒が好きだということで、赤ストライプでタイガーパターンを施しました。BEETステップも同様にカラーオーダーで赤×黒としています」と0024ワークス・大西さん。ハブやニップルをレッド、スポークはブラックトーン、リムもブラックとした構成によるワイヤスポークのホイールはこの車両の最大の特徴になるだろうか。
「ちょうどリムキットが出ていたので、履いてみたんです。少し重くはなりますけど、ルックスはほかにないものになりました」(同)というように、これは注目しておきたい部分。空冷ZをオマージュしたZ900RSが、かつてのゼファー1100RSのように純正採用していてもおかしくないと思わせるほどに合っている。
カフェレーサーカウルは大西さんのZ900RS同様に0024ワークス製ステーで装着されるが、これもよく見ると取り付け位置が違うようだ。
「両車でセパレートハンドルの垂れ角が違っていて、私の車両の方がより低くなっています。それでこちらは狙ったハンドル角度に合わせて、カウル位置も少し高くなるようにしています」(大西さん)とのこと。よく見比べてこそ違いに気がつくが、それは指向の違いによるもので、セットアップの範囲。ここでも各車に合わせた作り込みのセンスが垣間見える。
ところでこの車両、撮影時点ではまだ完成ではないのだともいう。「今後はビチューボの赤いリヤショックや、フロントカートリッジキットを入れて、ブレーキライン等も換えていきます」(同)とのことで、それらが付いてより完成に近づいた姿も、ぜひ見てみたい。
Detailed Description詳細説明
ハーフタイプのカウルはアメリカンドリームのカフェレーサーカウルキット。ステーは0024ワークス製で各部干渉も抑えている。
ハンドルはハリケーン・セパレートでフロントフォークにクランプすることでノーマルのライザーを撤去。それで空いてしまうトップブリッジのネジ穴は0024ワークス製トップブリッジカバーで塞いだ。レバーやグリップ、バーエンドを換装してカラーも揃えてある。
シートはタックロールタイプ。外装はZ900RSの'20-'21年型キャンディトーングリーンのタイガーパターンによって赤×黒にペイント済みだ。
タンデム側も含めたステップキットはBEET製で、カラーオーダーによって車体色に合わせたレッド×ブラックをチョイス。
エンジンやフレームはノーマルで、シリンダー前側にフレームスライダーを、ラジエーターにドレミコレクション製コアガードを装着する。
追加されたアンダーカウルも、ボディカラーときっちり統一した配色がなされて純正装着と思えるくらいの一体感を見せている。
インパクト大の足まわりは、36本スポーク+RKアルミリムによるZ900RS対応キット(3.50-17/5.50-17サイズ、削り出しハブ)があったということで、そのワイヤスポークホイールを装着している。フロントフォークはφ41mmのノーマルだが、今後カートリッジキットを組む予定だ。
排気系はアメリカンドリーム製NEOショートチタンType-Quenthing。リヤショックやスイングアームもブレーキ系も現状ではZ900RSのノーマルだが、こちらもビチューボリヤショックへの換装やブレーキラインのステンレスメッシュ化などが予定されているという。