車両とともに長く楽しめる高質なパーツを展開
「新しい現代的な市販車である一方で、今後も長く作られるバイクだと思いますよ。そう捉えています」とウイリー代表・富永さんが言う、カワサキZ900RS。それゆえにこれからの時間の経過にも耐えうる高質パーツをと、登場からほどない2018年夏には同社の代名詞的パーツと言えるオリジナル・アルミ目の字5角断面材によるハンドメイドスイングアームを製作。発表当初はもちろん、そこから丸2年以上が経つ今も、引き合いが多い製品だという。
一方で同社もうひとつの柱、NCマシニングによるビレットパーツも数多くがそのZ900RS用に開発・展開されてきた。最新作は’20年4月末に発売された「3Dタンデムステップキット」で、これも人気があるとのことだ。平面を単に削り出すのでない、立体的なデザインで形成され、かつ強度の確保にも秀でた3Dシリーズでは「3Dエンジンハンガー」や「3Dリンクプレート」もあり、これもマーケットの反応がいいという。
クランクケースカバーやビレットウインカーステーといったパーツの人気も変わらず。これは冒頭のような高質さを気に入ったユーザーがZ900RSには多くいるのだろうと分析するウイリー。パーツ群については開発ペースこそ速くはないとしても、構想はほかにもまだあるとのことで、次の新作も気になるところだ。
Detailed Description詳細説明
ステムはウイリーZ900RS オーリンズ倒立フォーク用トリプルツリーに変更。ハンドルバーはZETAでメーターまわりはノーマルのまま。ワイヤ駆動のクラッチはレバーをZETAフライトパーチに変更している。
ヘッドライトもノーマルLED。メーターステーやホーンステー、削り出しのヘッドライトブラケットもオーリンズ倒立用トリプルツリーに同梱されているものを装着。ボディはグリーンの火の玉でペイントしている。
「3Dステップキット」は同軸ペダル式でバー位置がノーマル比で47mmバック×38mmアップとなる。剛性も高くホールド性にも優れるもの。
エンジンはノーマルで、排気系はスパイラルコレクターを持つノジマエンジニアリング・フルチタン。エンジンハンガーも3Dビレット。
AP2000材から削り出されるACGカバーやスプロケットカバー、車体右側に装着するパルサーカバーなど、エンジンまわりのパーツもウイリーの人気製品だ。
「3Dタンデムステップキット」はサイレンサーステーの選び方次第でハイアップマフラーにも適合(バフ/アルマイトは価格4万2000円+税)。ステップステー部には写真のようにオーリンズKA739などのリモートアジャスターが共締めできる。
フロントキャリパーはブレンボCNCでディスクはサンスター。φ25mmのアクスルシャフトはオーリンズ倒立フォーク用ステムキットに同梱されるものだ。
スイングアームは7N01アルミ目の字断面材によるハンドメイド品だ。この車両では耐久スタンドフックやクロモリアクスルも追加装着。
ホイールはマルケジーニの10本スポークアルミ鍛造、M10Sでサイズは3.50-17/5.50-17インチ。リヤブレーキキャリパーはブレンボで、キャリパーサポートはウイリー・3Dキャリパーブラケット。ノーマルスイングアーム適合品も同形状でラインナップする。