タイヤ交換のプロも絶賛! 整備サポートアイテム『お助けリフターA』

メンテナンススタンドの開発・販売で知られるJ-Tripブランドの森製作所。同社が今春発売したリヤまわりメンテナンスのための“お助けリフターA”は、一般ユーザーはもちろん、多くのプロショップでも使われている。ここでは同品を活用中というSP忠男浅草本店の小山内店長に、その導入メリットなど伺ってみた。

 

メンテナンンス用品メーカーのアイデアが生んだ新アイテム

J-Trip JT-9411 お助けリフターA 1万2100円

重いビッグバイクのリヤホイールも誰もが気軽に脱着できる、お助けリフターA。本体はどんなに重いタイヤ付きホイールが載ってもしならない頑強なスチール製の純国産品。使用時に手を切るなどケガをしない安全配慮もJ-Tripが重視する配慮点なのだ。使用時サイズは(上写真)全長780㎜、収納時(右)には長さ:435㎜×幅:238㎜×厚み:110㎜のコンパクトサイズに収まる。

お助けリフターA導入で作業の億劫さから解放!

「お助けリフターAは、普段からメンテナンススタンドを使って愛車整備を楽しむライダーに、〝リヤホイールの脱着が簡単にできたら楽しみがもっと広がる〟ことを伝えたくて作った、いわばアシストツールなんですよ」と言うのは、森製作所・森賢哉代表。

そう、メンテナンススタンドを使えばリヤタイヤまわり、ドライブチェーンのメンテナンスやホイールリムまわりの清掃はできるけれど、一歩進んでリヤタイヤが外せたなら、ホイールのハブまわりやリヤショック、リンクまわりのメンテや清掃もできる。でも、タイヤ付きのビッグバイクのリヤホイールは重くて脱着が大変……。そう躊躇する向きも、お助けリフターAを使えば簡単にできる。愛車との距離がもっと縮まるのだ。

その森さんに聞けば、実は同品に真っ先に目を付けたのがタイヤ・プロショップだという。早速、SP忠男浅草本店で、その有用性を教わった。対応してくれたのは店長の小山内 綾さん。以下は「お助けリフターAの中毒者になりました」と笑う小山内店長の弁だ。

「お助けリフターAの導入で作業はずっと楽になりました。以前のようにタイヤ装着時に足先で重いホイールを上下調整する必要もなく、シャフトの位置決めも正確にすばやくできる。身体がフリーになりますから、カラーやリヤキャリパーの装着時に目配りもできて、ホイールを傷つける心配もない。

これで作業時間が増えてしまうならプロショップで使う意味がありませんが、それも圧倒的に短くなる。効率とともに、作業時間が少なければ足腰への負担も減りますから、私たちのような仕事では使わないテはありませんよね」

タイヤショップとしては少ない方では? と小山内店長は笑うが、月平均で200〜300台のタイヤ交換を捌く同店、仕事を進める上で、身体の疲労軽減も重要なファクターになるだろう。そして、そんな意見を伺えば、翻って一般のビッグバイク・オーナーにも、このお助けリフターAでリヤホイール脱着が身近になるのは明らか。冒頭の愛車整備時もそうだし、レースや走行会など、モータースポーツシーンでも活躍するはず。ピンと来たら即入手をお勧めしたい。


観光地としても知られる浅草、言問通り沿いに店舗を構える、SP忠男浅草本店。同店では今回取材したタイヤ販売・交換はもちろん、SPSP忠男オリジナルの各種マフラー、ナイトロンショックやスプロケ&ドライブチェーンの取り扱い、エンジンオイル交換など様々なニーズに応えている。

■撮影協力:SP忠男浅草本店 TEL03-3845-2009 〒111-0033東京都台東区花川戸2-17-10-1F https://www.sptadao.co.jp/shop/index.html

 

足先作業からサヨウナラ! 身体を自由に使えて作業効率UP!


上は自身でタイヤ交換の経験がなくてもショップのピットで見たことがあるだろう、従来のリヤホイール装着風景。メカニックは地面とタイヤの間に足先を挿入して上下させ、各パーツのリヤアクスル穴を揃える。一方、下はお助けリフターAでの作業。リヤスタンド後端もテコの要領で使いながら、同品を前後にスライドさせてリヤホイールの高さを調整してリヤアクスル穴を揃える。作業者の身体は車体から離れ、無理な体勢も取らず自由に使えて重労働からも解放。当然、作業はスピーディにはかどるというわけだ。


ホイール脱着の場数が違うタイヤショップでのプロの仕事とはいえ、お助けリフターAを使ってリヤホイールを外す作業はまさに一瞬、“秒”の早ワザだった。「作業中にリヤホイールを抱える必要もなくなった(下写真)し、なにより身体や両手がフリーになってラクになりましたね」と小山内店長。上記の足先作業も含めて中腰での作業時間が軽減されることは、一般に置き換えてもシニアライダーや体格的にハンデがある小柄な人にとって、導入の意義は非常に高いものとなるはずだ。


こちらはリヤホイールの装着風景。お助けリフターAの使用時、唯一のコツといえばホイール挿入後、最初にドライブチェーンをスプロケットにかけること。これでリヤホイールが後方に転がり出ることがなくなる。あとはお助けリフターAの傾斜を使いながら、各パーツのアクスルシャフト穴を揃えるだけ。「これを使うようになって、アクスルシャフトは手でスムーズに入れられるようになりました。プラスチックハンマーを使うこともなくなりました」と小山内店長は言う。

■取材協力:J-Trip 有限会社 森製作所  TEL072-941-5151 〒581-0882大阪府八尾市恩地北町1丁目62-1 http://www.j-trip.co.jp
※本企画はHeritage&Legends 2023年1月号に掲載されたものです。