デイトナのハイビジミラー01

デイトナのハイビジミラーで愛車に個性と安全を上乗せ!

たかがミラーと侮るなかれ。愛車のカスタムを仕上げる上で、そのチョイスは外観を大きく左右する。また、その一方でミラーには保安基準もあるほど、後方視認性=安全性確保も問われるパーツでもある。双方を上手にバランスしてみせる、デイトナの新「ハイビジミラー」はカスタムフリークなら注目したいアイテムなのだ。

多くの課題をクリアした、こだわりの新ミラー

愛車をドレスアップする上で最も身近なパーツ、それはミラーだろう。パーツショップを覗けば、数多くのデザインが並ぶ。何よりバイクに跨ってまず視野に入るパーツでもあるから、「換えた感」は大きく満足度も高いはず……だが、これはお気に入りのミラーが運良く見つかった場合のハナシ。

さらにミラーには道路運送車両の保安基準に則った厳密なサイズ(2007年以降生産モデルには円形ミラーならΦ94mm〜Φ150mm。角形などそれ以外は総面積69㎠以上、天地120mm×左右200mm以内でφ78mmの円形が内包できるもの)が規定されているし、取り付け位置も決められている。ただ、カッコいいミラーを付ければいい訳でもない。安心・安全もミラー選びの大事なファクターになる。

そんなミラーのマーケットに、積極的に新製品を投入し始めたのがデイトナ。今春発売したハイビジミラー(HIGHVISIBILITYMIRROR=高視認性ミラーの略)ブランドの「カウリング」と「ローマウント」の2シリーズは、そんなデイトナが放った意欲作だ。

デイトナのハイビジミラー02

▲ハイビジミラーを語る、デイトナ・開発グループのマイスター、矢部正四さん。「多くの人の意見を聞きすぎると凡庸になりがちですから、ハイビジミラーの開発では自分のこだわりを通しました。実はそんな社内調整も大変で(笑)」と苦労も明かしてくれた。

「ご存じの通り、弊社は数多くのパーツを開発・販売していますがミラーのブランドイメージがなかった。そこで挑戦しようとなったんです」とは、ハイビジミラーの開発担当、同社カスタムグループのマイスター、矢部正四さん。

「テーマは、ほかに作れないデザインと機能、そして品質。車体の端に付く棒(ハンドルバー)の両端に付くミラーですからブレは必至ですが、これもクリアしたい。それをロープライスで提供する。

まずは2019年秋に汎用普及版のロッドタイプを発売してご好評をいただき、今春、いよいよカウリングミラーを発売させていただくに至りました。カウルに直接装着するタイプのミラー、しかも買いやすい価格帯の製品は国内では少なく、モノづくりの上でも挑戦しがいがありました。

弊社のカウリングミラーで狙ったのは1万円以下のお求めいただきやすいプライスで、視認性の優れた製品であること。これに向けてはまず、アーム部をアルミダイキャストで、ミラーのハウジングはABS樹脂で製作しました。金型を使った大量生産でプライスを下げるのも目的ですが、軽量化と高強度も狙っています。

ブレの軽減と言う点では、ハウジングへの鏡の固定にもこだわっています。カウリングミラーではハウジング内に建てるリブ形状と、接着剤を吟味して、鏡をしっかり固定しています。ここは国産4メーカーの協力工場に依頼していて、製品信頼性も高いものと自負します」

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▲ワイドな視認性を獲得した曲率R1000の鏡面には、HIGH VISIBILITY MIRRORの文字もレーザーマーキングされる。

一方でどんなに高品質でも、デザインがカッコ悪ければライダーの食指は動かない。ここへの思いはどうだろうか?

「エッジの効いたスポーツバイクに向けて、メカニカルなデザイン、人気アニメで観た、ロボットの可動部みたいなデザインにしています。可動範囲も様々なバイクに合わせて検討済みです。さらに言えば、保安基準に適合しながら、小ぶりに見えることも意識しています。

鏡面の曲率も、純正品がR1250〜1350のものを使うところを、弊社のカウリングミラーではワイドなR1000の鏡を使っているのもこだわりです。あえてネガを言えば、先の純正ミラーに比べて鏡面に映るものが小さく見えることになりますが、車線変更時などは後方を広く確認できるメリットもあります。バイクの機動性を生かすにも、ピッタリの曲率と考えているんです」 

同時発売、ハンドルマウントタイプのローマウントミラーも思いは同等。この春、「愛車の雰囲気をちょっと変えてみたい」と考えるライダーにまず勧めたい、手頃で高品質なミラーの登場だ。

 

愛車を引き立てるハイビジミラーシリーズ製品群

ここまで紹介してきたハイビジミラーにはH-Dを除く国産/輸入バイク向けに、大別してカウリングモデルのアッパーカウルにダイレクトマウントする「カウリング」、パフォーマンスネイキッドモデルに似合う、デザイン性を意識した「ローマウント」、汎用性が高くオーセンティックなバイクに重宝する「ロッドタイプ」の3ラインがあり、それぞれ好みのデザインがチョイスできる。なお、特に表記のないものはバックミラーの新保安基準に適合するもので、(新保安基準条件付適合)とあるものは、鏡面積は新保安基準適合サイズだが、衝撃緩衝装置を装備しないため新保安基準の適合外の扱いとなるもの。基準が適用される2007年以降のモデルへの装着には、別途緩衝装置の装着が必要となるので注意を。2006年以前車への装着にはなんら問題はない。

 

スーパースポーツにピッタリとキマるカウリングシリーズ

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上の写真はアーム部からミラーハウジングまで、2本のエッジラインがスッと伸びるデザインも美しい、カウリングミラーシリーズの「ダイヤ」。大胆に肉抜きしつつ高剛性を確保したアームにより、アームの共振点をエンジン高回転側に逃がすことで、日常使用域でのミラーのブレを解消している。取り付けベース部は26〜54mmのボルトピッチに対応。前出のアーム部を含め広い調整幅を確保することで、さまざまな車種に対応する設計となっている。

■エッジ

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価格:ショート9900円、ロング9900円

■ダイヤ

デイトナのハイビジミラー07

価格:ショート9900円、ロング9900円

 

ハードコアなパフォーマンスネイキッドを演出するローマウントシリーズ

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ハイビジミラーのこだわりを、パフォーマンスネイキッド向けに転化できるよう、ハンドルマウントとしたのがローマウントシリーズ。MT-09に装着されるのは、よりエッジが効いて陰影の深い、「エッジ」。メカニカル感も増幅されて見える。

■エッジ

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ショート:9900円(左:M10正ネジ、右:M10正/逆ネジ)

■ダイヤ

デイトナのハイビジミラー10

ショート:9900円(左:M10正ネジ、右:M10正/逆ネジ)

 

オーセンティックなデザインのバイクにはロッドタイプシリーズ

デイトナのハイビジミラー11

紹介したカウリングとローマウントの2シリーズを展開する以前から販売し、高評価を得た汎用普及仕様のロッドタイプシリーズ。Z900RSに装着される「ラウンド」にももちろん、曲率R1000の広角ミラーを装備するほか、こちらも高剛性のφ12mmロッド採用によりブレのない、すっきりした後方視認性を確保している。

■エッジ

デイトナのハイビジミラー12

クロームメッキ/ロー
M10正ネジ:3740円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
ブラック/ロー
M10正ネジ:3080円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):2860円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):2860円

■パラレル

デイトナのハイビジミラー13

クロームメッキ/ロー
M10正ネジ:3740円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
ブラック/ロー
M10正ネジ:3080円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):2860円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):2860円

■クラシック

デイトナのハイビジミラー14

クロームメッキ/ロー
クロームメッキ/ハイ
※価格共通
M10正ネジ:3740円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):3520円
ブラック/ロー
ブラック/ハイ
※価格共通
M10正ネジ:3080円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):2860円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):2860円

■ラウンド

デイトナのハイビジミラー15

クロームメッキ/ロー
M10正ネジ:3520円
クロームメッキ/ハイ
M10正ネジ:3520円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):3300円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):3300円
ブラック/ロー
M10正ネジ:2750円
ブラック/ハイ
M10正ネジ:2750円
M10正ネジ(新保安基準条件付適合):2530円
M10逆ネジ(新保安基準条件付適合):2530円

 

ハイビジミラーのφ12mmロッドはハーレー各モデルにも有用

デイトナのハイビジミラー16

ハイビジミラーはハーレー各車向けにも展開。こちらはパラレル、エッジ、ラウンドの3デザイン展開で、写真のようにハンドル下にも装着可能だ。開発担当の矢部さんの愛車はSRとビューエル。もちろん自車でも、ミラーのブレ(共振)具合のチェック済み。自信を持って送り出す。

■取材協力・デイトナ
TEL0120-60-4955
〒437-0226 静岡県周智郡森町一宮4805
www.daytona.co.jp

※本企画はHeritage&Legends 2021年5月号に掲載されたものです。

 

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。