昨今販売される現行バイクはグローバルモデルゆえ、特にロードスポーツは腰高感の強いものも多く、その取り回しに苦労するライダーは多い。日本人向けにメーカーオプションでローシートが設定されたりするのも、その表れだ。そしてKATANAもそんな1台。デザインが気に入っていても「足着き」が気になり、購入に二の足を踏む向きも多いだろう。
そんなライダーに試してほしいのが、クラスフォーエンジニアリングが輸入販売する、米国・ブロックスパフォーマンス社の“WINDOW LINK車高調整キット”だ。
そもそもブロックスはドラッグレースパーツで著名なブランド。WINDOW LINKもレースパーツとして販売されるが、逆に言えばドラッグバイクのハイパワーを受け止める、十分な剛性確保も期待できる。調整範囲はノーマル車高からマイナス2インチ(約50mm)までフルアジャスタブル。ただし、車高を下げるとキャタライザー部が干渉する場合もあり、ノーマルマフラーは基本、使用できないが、それを推しても装着の恩恵を感じるライダーは多いはずだ。
見えにくいが、上写真のブロックス・ロゴ下に空いた点検窓で、ネジ山の残りが確認できるのが、WINDOW LINKの名称の由来だ。ネジ部を回すことで任意の長さにロッド長を調整。車高を変えられる仕組み。リンク穴部にはベアリングも圧入済みだ。
ロッド長を最短にした状態(純正ロッドと同等の長さ)。ロッドを伸ばす(車高を下げる)と、ノーマルマフラーの使用はNGとなるが、足着きの恩恵には代え難い。
ローダウンするほどに、純正スタンドでは車体が立ち気味となるため、ブロックスではアジャスタブルサイドスタンド(4万1800円)の併用を推奨している。これはこれで、アルミ削り出しのカスタム感ある一品だ。
SPECIFICATION
メーカー | ブロックスパフォーマンス(アメリカ) |
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輸入発売元 | クラスフォーエンジニアリング |
製品名 | KATANA用WINDOW LINK車高調整キット |
素材 | リンクベース部:アルミ削り出し |
対応車種 | スズキKATANA('20) |
輸入発売元 | ノーマル車高(0インチ)〜マイナス2インチ(約50mm) |
価格 | 5万2800円 |