「ゼファー1100のオイルパンが廃番になった」
実はこれ、ゼファー1100でカスタムを楽しむ向きには気になる話題。なぜなら、同車にバンク角が稼げる4-1マフラーを装着するには、そのオイルパンの底部をカット加工しなければならず、これまでは純正オイルパンに同加工を施したものが、定番アイテムとして各社から販売されてきた。このままでは「これからマフラーを導入したい」というZEPユーザーの選択肢を狭めてしまう由々しき事態。
そこで、ご存じACサンクチュアリーの母体企業、ノーブレストが新発売したのが“ナイトロレーシング カットタイプビレットオイルパンAssy”。純正同様の鋳物ではなく、アルミ削り出し品としたのは「鋳物も削り出し品も、コストはそう変わらない。ならば、鋳物の“ス”もなく高剛性の削り出しを選びました」と中村博行代表。もちろん、同社でも人気のゼファー1100用マフラーに必須だが、他社製にも有用。
「人気絶版車はこれからも同様の危機に遭うでしょうが、“必要なモノは自社で作る”の姿勢を強めていきます」(同)と言う。
カットタイプビレットオイルパンAssyの本体は、A6061材の無垢材からの削り出しという贅沢仕様。これに合わせて純正部品をカット加工済みのストレーナー(これもいずれ廃番になるかも)やガスケットやシール類など、装着に必要なアイテムはすべて付属する。
「'90年代から生産されたバイクだけに、オイルパンの形状も複雑。穴位置合わせが最も苦労した」(中村さん)というが、その位置の正確性など、鋳物ではなし得ない精緻な仕上がりを獲得している。写真は試作品で、現状はブラックアルマイトが施される。デリバリー開始は2022年春を予定するという。
SPECIFICATION
メーカー | ノーブレスト |
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ブランド名 | ナイトロレーシング |
製品名 | カットタイプビレットオイルパンAssy |
対応車種 | カワサキZEPHYR1100 |
素材 | A6061材 |
価格 | 7万4800円(予価) |