遡れば1980年代中盤から、GPシーンに供給されてきたアドバンテージの“ダイレクトドライブレーシングディスク”。アフターマーケットでは大排気量車向けに目が行くが、このほどカワサキNinja ZX-25R用がニューリリース。ライバルのホンダCBR250RR用と合わせて、この250ccスポーツモデル向けディスクが今、熱い注目を集めているのだ。
同品の最大特長は、インナー&アウターローターの支持を、従来のピン式の点接触から面接触に変えたこと。これでローターのひずみを抑えて焼けや熱の問題をクリア。抜群の制動力とコントロール性を獲得しているのだ。
用意されるのはセミレーシングと、より耐高温設定のレーシングの2タイプ。話題のミドル2台でもっとスポーツライディングを楽しみたい! という向きにお勧めのハードアイテムだ。
ローターマウント部を見る。独自のダイレクトドライブマウントは回転方向を面で抑え、制動力をしっかり伝達。ピン式と違い横方向のガタがなく、ローターが振れてピストンを押し戻すトラブルも抑制する。
Ninja ZX-25R用、CBR250RR用とも、ローター外径はφ310mm、厚みはt5mm。セミレーシング、レーシングともローター部にはステンレス鋼採用。外観差はないが、制動時の想定温度域の違いで素材が変えられている。
ZX-25R用にカラーを介さずボルトオン、高剛性が魅力のアドバンテージNISSINラジアルモノブロック4Pキャリパーは、4万9500円。ピストンはφ34mm×4。ダイレクトドライブレーシングディスク対応品だ。
SPECIFICATION
メーカー | アドバンテージ |
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製品名 | ダイレクトドライブレーシングディスク |
ローター部素材 | ステンレス鋼 |
外径×厚さ | φ310mm×t5mm |
対応車種 | Ninja ZX-25R、CBR250RR ※紹介の2車種以外も、人気スポーツモデル向けラインナップは豊富 |
価格 | セミレーシング:8万2500円/1枚 レーシング:9万3500円/1枚 |