最新機種、特にスーパースポーツ系のステアリングダンパーマウントといえば、トップブリッジ上にダンパー本体を配すアクロスタイプが主流だが、かつて’90年代カスタムブームの折にはフレームサイドへのマウントが主流で、今も当時のまま、というオーナーも少なくないのでは? 先に記したアクロスタイプならコンパクトにまとまり(軽量化できる)、ロッドのしなり(無駄に発生するフリクション)も最小限に止められるなど、良いことずくめだ。
そのメリットを新旧をネイキッド系ユーザーに享受してもらおうと、ノーブレストが発売したのが“ÖHLINSステダンEXMパッケージ”だ。
フレーム側マウントはヘッドパイプ部に、フォーククランプはフロントフォークトップに装着して稼働させる仕様で、第一弾はZとカタナ用。よりスムーズな走りを求めるライダーに注目してほしい一品だ。
Zへの装着風景。苦労したのはフレーム側マウントで、車両個体毎に違う溶接ビードの飛び出しをいかにかわすかが問題だった。多くのサンプルフレームから採寸を行いながら、各部寸法を決めたそうだ。
本体下部が上に記したフレームマウント部だ。本品はすべてアルミ削り出しで、ステアリングダンパー側と接続するステー(ポール)部を別体式としたのは、タンク脱着が必要となった際に簡単に分解できるようにするため。もちろん、キットはどの部分もタンクと干渉することはない。
フロントフォーク側マウントはトップ部径φ43mm正立、φ50mm倒立の2タイプをラインナップしている。
SPECIFICATION
| メーカー | ノーブレスト |
|---|---|
| 製品名 | ÖHLINSステダンEXMパッケージ |
| 対応車種 | カワサキ:Z1/Z2、Z1-R、Z1000Mk.Ⅱ、Z900/Z1000(〜1978)、スズキ:GSX1100S |
| 素材 | ブラケット部:A7075材、クランプ部:A6061材 |
| カラー | シルバー、ブラック |
| 価格 | シルバー(オーリンズSD001使用):12万6500円、ブラック(オーリンズSD001使用):14万9600円 |







