「純正フレームと組み合わせて違和感のないダウンチューブが作りたかった」というウイリーの富永保光さん。クロモリ製Z900RS用ダウンチューブキットは開発も大詰め、近日発売予定の製品だ。
最大の特徴は富永さんの思いを実現し強度を確保するため、本体にクロモリ鋼のパイプ(φ28.6㎜、t1.6㎜)を使ったこと。車体に沿わせるため、ウォーターラインのホースを避けるために当該部を楕円断面に変化させているのも斬新にして手が込んだ部分。最終的にはブラック処理(塗装orめっきなど仕様決定はこれから)し、製品として出荷するそうだ。
Z900RS用にはほかにも、3D削り出しシリンダーヘッドカバーや同クラッチカバーも年内発売を目標に開発中とか。同車ユーザーならHPは絶えずチェックしたい。

ダミーエンジンを積み、その取り回しをチェック中のZ900RS用ダウンチューブキット。純正ウォーターホースを避ける様子も分かる。ヘッドカバーが外されているのは、3D削り出し品の開発のため?

純正ウォーターホースを避ける部分のパイプは楕円に潰される。


フレームの接合部はSS材スチール。クロモリ製本体とのその結合にはステンレス系異種金属溶接棒が使われる。溶接箇所も多く、ひずみ取りの熱冷ましなど時間を要し、「普通のメーカーなら効率が悪くて作らないね」と富永さんは笑う。


3D削り出し製品の最新例がこの、カワサキGPZエンジン用ジェネレーターカバー タイプll。2ピースによる削り出しパーツの組み合わせだが、その嵌合精度はさすがウィリーの感。すでに多くのバックオーダーを抱える人気アイテムとなっているそうだ。価格は4万6200円(未塗装品)〜。
SPECIFICATION
メーカー | ウィリー(Wheelie Co.,ltd) |
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製品名 | DOWN-TUBE KIT FOR Z900RS |
素材 | クロムモリブデン鋼 |
対応車種 | カワサキ・Z900RS |
価格 | 未定(開発中) |