皆さんは“TBCビッグロードレース”を覚えておられるだろうか。そもそもは1977年、スポーツランドSUGOの地元局・TBC東北放送の開局25周年を記念したレースで、1997年まで続いたもの。’80年代中盤までは日本で世界GPは開かれておらず、海外トップライダーの走りが生で観られる貴重な機会だった。’81年大会にはケニー・ロバーツ、故・バリー・シーンの両選手が、以降はエディ・ローソン、ウエイン・レイニーら、蒼々たるライダーが出場。当時のレースブームも相まって大きな話題となったものだった。
そんな懐かしいTBCビッグロードレースの映像が、ウィックからDVDとなって発売中。2023年1月現在では1981〜1985年の計5大会が一般販売されている。また、ヤングマシンのクラウドファンディングサイト、二輪市場では1986年版の早期割引き予約(2023/1/30で受付終了)も受け付けていたので、注目していた向きも多いだろう。2023シーズン開幕までもう少しの時間がある。そんな合間に往時の貴重な映像を振り返るのも楽しいだろう。
'81年、若き日(と言っても'83年にはGPを引退するが)のケニー・ロバーツ。#28はこの年の全日本ロード500ccクラスのチャンプ、木下恵司('85年以降はホンダ)。ケニーは'83年の当レースが引退レースだった。
'81年大会にはバリー・シーン、'82年にはグレーム・クロスビーの姿も。映画・汚れた英雄で一躍時の人となった平 忠彦は'83年には全日本チャンピオンに。'81・'82年は映画と同じの#62、'83年は#6を、そして'84年はチャンピオンゼッケンの#1を付けたのだ。
TBCビッグロードレースはヤマハ海外若手ライダーの、日本で顔見せの機会でもあった。'83年にはエディ・ローソンが、'84年にはウェイン・レイニーが初参加した。
SPECIFICATION
メーカー | ウィック・ビジュアル・ビュ−ロウ |
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製品名 | TBCビッグロードレース 1981/1982/1983/1984/1985 |
記録メディア | DVD |
本編 | 各46分 |
記録方式 | MPEG-2(複製不可) |
価格 | 各3300円(1巻あたり) |