規制適合ショート管や各部パーツがより充実
’17年末の発売から1年半あまり。ヒット製品となったカワサキZ900RSだが、カスタム派のライダーにはむしろこれからの方が楽しみな時期かもしれない。スタンダードで乗り進めて、機能やルックスへのカスタムプランもまとまって来る頃だろうからだ。幸いにも業界期待のモデルだけあって、早くから多くのカスタムパーツメーカーから、これまた多くのパーツ群が発表されてきた。
PMCも’18年の東京モーターサイクルショーに’70sネイキッドスタイルと’70sモンスター・カフェレーサーというふたつのデモンストレーション車両を出展。同社が長く手がけてきたZシリーズのイメージをZ900RSに投影したパーツを製作・装着したものだった。うち前者は今年の同ショーにも、Z1Aとともに改めて展示されていたから、覚えている人も多いだろう。
写真は各装着品が製品版となっての最新仕様。昨年の発表直後との違いを述べた方が分かりやすそうだ。大きなものとしては、製品版のショートマフラー。Zの王道たる“手曲げ・鉄管・4in1”の三位一体を再現した上でZ900RSに合う長さとし、JMCA認証も取得。特性は低中速のトルク感を重視し、触媒も管内に納めて狙ったシルエットも実現した。
さらにZ1形状のサイドカバーとテールカウルをFRPで用意。テールはわずかに反りながら60mm延長され、新作のテールランプバックフェンダーレスキットと合わせて使うことでよりZらしいルックスを実現。加えて、ローダウンリンクプレートの装着で車高も20mm下げて安心感を高めているのに、この状態で不自然な低車高感もないのは特筆すべき点だろう。
フェンダーステーやエンジンマウント等をプレートや削り出し品でなく、あえてロッドタイプとした“トラスロッドシリーズ”各製品、Zスタイルを強調するエンジン左右のダブルクレードル・ダウンチューブ等の各製品もデリバリー体制を強化し、興味のあるライダーにすぐ使ってもらえるようにしているとのこと。
Zを熟知した上で、そのエッセンスを盛り込んだPMCのRS用パーツ群。機能面からも装着候補に挙げたいものが満載なのだ。
Detailed Description詳細説明
'70年代CIBIE風のイエローレンズ。大型ウィンカーはKHタイプでフォーク前にはPMCで販売中のKawasakiステムエンブレムを装着。
Z900RSのノーマルから60mmロングのFRPテールカウルもPMCから販売中。メイン写真で分かるように、全体のルックスをすっきりさせる。
インジェクション部分をカバーしZ1を彷彿させる形状としたFRPサイドカバーはPMCで販売中。白ゲルコート仕上げ(要塗装)、塗装済み、サイドプレート部にカーボンを貼ったハイブリッドタイプのそれぞれの設定がある。Z1タイプのサイドカバーエンブレムは別売だ。
アンダーループを持たないダイヤモンドタイプフレームのZ900RSをあえてZのようなダブルクレードルフレーム風に見せつつ、ねじれ剛性も高める効果もあるダブルクレードル・ダウンチューブ。STKM鋼製で写真のつや消しブラックとサチライトめっきを設定する。
異物が飛び込んできやすいセンター部は網目の密度を高めてコアの破損を予防、両サイドは流通性を高めたラジエーターコアガードを装着。ラジエーターサイドパイプもZのアルミクーラー風ルックスを担う。ラジエーターキャップもオリジナルを用意している。
エンジン後ろ側、シリンダーヘッドからのエンジンマウント部、同シリンダー部に使うトラスロッドマウントも市販が始まっている。
フォークボトムから上に伸びてフェンダーを吊り、Z900RSのトレリスフレームとのマッチングも良好なトラスロッドフェンダーステー。
マフラーは“手曲げ・鉄管・4in1”の三位一体を再現したPMCラウデックス・ショート管。JMCA認証品で11万8800円のプライスも魅力だ。
リヤショックはPMC扱いのYSS製。ショック後ろのリンクプレートはPMCローダウンリンクプレートに変更して20mmローダウンしている。
PMCローダウンリンクプレートを左後ろから見たところ。タイヤはダンロップのTT100GPラジアルを選択。120/70ZR17・180/55ZR17サイズ。