各部のNCパーツとも良好なマッチングでバランス
空冷Zやニンジャのような旧車からZ900RS、ニンジャZX-25Rのような新型車まで、マフラーや各種NCパーツを積極的に送り出すケイファクトリー。そのZ900RSデモ車の2021年初夏の仕様だ。
マフラーは車検対応の「CSR+ フルエキゾーストマフラー スタンダードタイプ(JMCA認証)」が装着されている。このCSR+はいわゆるショート管のスタイルを持つのだが、NC=削り出しパーツによってアップデートされたZ900RSにまったく違和感もなくフィットしている。
なぜだろうか? とさらによく見ていくと、集合部後ろパイプがショート管としてはわずかに太い(φ72mm)ことに気が付く。これがポイントのようだ。実用面/性能面としてはここにふたつの触媒が入れられていて、角度が変わる部分の内部は膨張室になっている。
その上でエンドはリヤアクスル付近まで伸ばされている。この2点のポイントによって、ツインショックがない分の空間が空いてしまうZ900RSのリヤモノサスや、ノーマルで180/55サイズというワイドタイヤに負けないボリュームでの絶妙なバランスが作られていると考えられる。
つまり、現代のZというZ900RSの雰囲気にマッチするから、各部のNCパーツとのバランスも取れているというわけだ。その上でマフラーのサウンドは、スチール製らしく空冷Zを彷彿させるものでありながら、周囲には優しく、ライダーにはしっかりとアピールするような今らしい設定になっている。
もしマフラー自体も現代的なルックスにしたいと思うなら、フルチタンでゴールドカラーのヘキサゴンタイプサイレンサーを持つ「CLR-RG+ フルエキ ヘキサゴンサイレンサー JMCA」や、同じくフルチタンでラウンドサイレンサーの「CLR+ フルエキゾースト ラウンドサイレンサー (JMCA認証)」も用意されている。こうした選択ができるというのも、ケイファクトリー・ブランドならではだ。
Detailed Description詳細説明
カーボンハンドルバーはマジカルレーシング製。ブリッジ形状のハンドルクランプはケイファクトリー製のアルミ削り出し品だ。
ラジアルポンプのニッシンフロントマスターはZ900RSのノーマルで、レバーとレバーガードはケイファクトリーによるアルミ削り出し品が装着される。
センターと両サイドで目を変えたステンレス・エッチング加工高精度ハニカムメッシュのラジエーターコアガードも、ケイファクトリー製。ここではセンターにロゴマークを入れたCタイプを使うが、ロゴなしのRタイプもある。装着には~'20年型と'21~年型では適合が異なるので注意。
テールカウルのシルエットをロングに見せる、ケイファクトリー・アルミテールカバー(バフ仕様)を装着。シートはZ900RSノーマルだ。
車検対応の「CSR+ フルエキゾーストマフラー スタンダードタイプ(JMCA認証)」(重量7.5kg)。タイヤとのバランスはこの写真でも分かる。標準装備のスタンダードステーを別売のCSR+ ダウン用ステーまたはアップ用ステーに換えることで、サイレンサー高さを変えられる。
ブレンボCNC 2ピストンキャリパーをマウントするのは、ケイファクトリー製リヤキャリパーサポート(ブレンボ2POT:84mmピッチ用)。
アルミのラジエーターサイドガード、ジュラコン削り出しのエンジンスライダーもケイファクトリー。Z900RS用パーツは豊富に用意にラインナップする。
リヤショックはナイトロン製別体リザーバータイプの「NTR R3」。ライディングステップは4ポジションでペダル別軸タイプだ。
的確なシフト操作を作るフロントスプロケットカバー(チェンジシャフトホルダー付き)やフレームプラグキットもケイファクトリーによる。