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ウイリーZ1000CAFE(カワサキZ900RS CAFE)

サーキットも楽しめるネイキッドをZX-10Rエンジンで提案

ウイリーZ1000CAFE
(カワサキZ900RS CAFE)

取材協力:ウイリー(Wheelie Co.,ltd) TEL0985-27-7785(携帯電話からの問い合わせはNG)
〒880-0043宮崎県宮崎市大字上北方24-1
URL:https://wheelie.jp
2021年 8月 11日

カスタムの可能性を広げ、自社パーツの特性も確認する

カワサキZ900RSをサーキット走行用に仕立てた車両のようだが、どこか違う。製作したのはオリジナルハンドメイドの目の字断面アルミスイングアームやNCパーツで知られるウイリー・富永さんだ。その富永さんが“Z1000CAFE”と呼ぶこのバイク、ベースというかフレームや外装、前後足まわりなど大半の部分はZ900RS CAFE。ただエンジンは同じカワサキの水冷直列4気筒ながら、ZX-10Rのものを積んでいる。たまたまこのエンジンとFIまわり、ハーネスが手に入ったのをきっかけとして作ったものだった。防風性を狙ってのビキニカウルでCAFE、1000ccエンジンを積んだことでのZ1000。これを合わせたネーミングでもあった。

製作を後押ししたのは、富永さんの“サーキットをよく走れるネイキッドを作りたい”という気持ち。1100/1200/DAEGのZRXシリーズや空冷Zなど、かつてのネイキッドバイクはストリートもカスタムも楽しむ一方で、カスタムで手を入れることで、サーキットで速く走って楽しまれてきた。そんな楽しみ方を、今のネイキッドを元にやってみようと思ったのだという。

ちょうどONE&TWOフェスティバル(オートポリスでの草レース/走行会)でも2020年前半当時、Z900RSはまだ走っていないから、そこも刺激してみようという狙いもあった。Z900RS用にはエンジンチューニングパーツがないこともあって、ということで、たまたまあった10Rのエンジンに白羽の矢が立ったわけだ。

ただ、同じカワサキ水冷4気筒&FIモデルとは言え、ZX-10エンジンはZ900RSにすんなりと載るわけもない。そこでエンジン位置やFI/スロットルボディ位置を検討し、Z900RSのトレリスフレームに違和感なく収まる形でクロモリパイプによってエンジンマウントを製作(エンジンサイドのパイプはその一部だ)し、搭載に至った。

2020年の夏に完成し、その秋のオートポリスに持ち込んでの走行ではかなりの好感触。結果的にもうひとつの狙いだった、自社製NCパーツやスイングアームなどのテストにも使えて、270km/hもマークしつつ安定性も高いという、まさにサーキットを快走するネイキッドの提案にもなる1台となった。その上で、ベースのZ900RSとまた異なる10Rのエンジン特性、そしてそこから来る走りの性格は、単にZ900RSエンジンをチューニングしただけでは味わえないものだったかもしれない。きっかけこそたまたまだったが、現代モデル同士でエンジンコンバートをして、狙う思想のバイクを作る。そんな発想があったのか、と思える1台だ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ビキニカウルはZ900RS CAFE用純正品で、これを車体色同様に2021年型Z900RS純正カラーのキャンディトーングリーンでペイントしている。

シートもZ900RS CAFEのシングルシートスタイルを装着。シートレールも含めてメインとなる鋼管フレーム自体への補強や加工はない。

燃料タンクやサイドカバー、テールカウルは純正のままでテールにゼッケンプレートを追加、サイドカバーエンブレムはZ1000CAFEのネーミングに加工。

ステアリングヘッド下が前側エンジンマウント(ボルト部)。ZX-10Rエンジンに合わせたエアダクト(アルミ製)も加えられているのだ。

このZ1000CAFEのエンジンと補機類はカワサキスーパースポーツ、ZX-10Rの'08年型。フロントスプロケットの位置や、リヤサスまわり/スロットルボディとフレーム/燃料タンクとのクリアランスを検討して搭載位置を決め、クロモリパイプでエンジンマウントを製作。Z900RS側フレーム(前はタンク前下、後ろはインジェクションカバー前下)にボルトオンできるように処理した。違和感もほぼない。

シリンダー前下でこのクロモリパイプ製エンジンマウントがエンジン前側を支持している。リヤエンド側はノーマル同様にピボット部下でフレームに支持される。エンジン本体は'08年型ZX-10Rのノーマル。左右にGBレーシング製スライダーを備える。

FIおよびスロットルボディ/リンクもZ900RSとZX-10Rで異なるため、フレームとの干渉を避けながらエンジン位置を決定してクリアした。

メーターはハーネスも含めてZX-10Rに換装。ステムはウイリー製ビレットの「Z900RS オーリンズ倒立フォーク用トリプルツリー」を使う。ハンドルバー、クラッチレバーはともにZETAで、フロントマスターシリンダーはブレンボ・ラジアルポンプを装着。

フロントフォークはオーリンズ倒立に換装、フロントブレーキはキャリパーがブレンボ・ラジアルM4でディスクはサンスターのセット。前後ホイールはマグネシウム合金鍛造のマルケジーニM10Sでサイズは3.50-17/6.00-17インチ。アクスルシャフトはφ25mmだ。

リヤブレーキまわりはブレンボCNCキャリパー+ウイリー製サポート+サンスターディスク。スイングアームはウイリーハンドメイドの7N01アルミ5角目の字断面。サイレンサーはノジマエンジニアリング製チタンで、エキパイは同社製の10R用がないためアクラポヴィッチで代用した。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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