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ACサンクチュアリーGPZ900R(カワサキGPZ900R)

最新仕様へアップデートされたニューTYPE-Rデモ車両

ACサンクチュアリーGPZ900R
(カワサキGPZ900R)

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店) TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:http://www.ac-sanctuary.co.jp/
2021年 7月 19日

ニンジャの良好なベースというRCMの捉え方が出てきた

オーダーコンプリートカスタムのRCMを製作するACサンクチュアリー。空冷カワサキZを主軸にしつつ、次の柱となっているGPZ-R系もこのところオーダーが一気に増えているという。その背景は何か?

「お客さんの方が先に、GPZ-Rニンジャを取り巻く環境に的確に反応しているという感じでしょうか。具体的には、ベース車両の価格が上がり、その上に車両の程度がかなり悪化してきたこと、純正パーツの廃番化など。早めに手を打ちたくなったということでしょう。そこに、RCMがハマったのではないかと考えています。

ベースを調達して、まず直す。それからパーツを選んで手を入れて乗って……という部分が、RCMニンジャならまとめて実現できる。今展開しているニンジャのRCMスポーツパッケージTYPE-Rも、かつては現役車両や程度極上の中古車があって、それらがベースに使えていました。でも調達対象の車両コンディションが悪化して、’15年、RCM-350以降ではエンジンのフルオーバーホールを必須メニューとしたニューTYPE-Rに一新しました。

2018年には、純正ピストンの廃番を受けてオーバーサイズの鍛造ピストンを用意して使えるようにし、フロントフォークもオーリンズRWUに。アフターパーツもブレンボ・アキシャルキャリパーの廃番化など移り変わりがありますから、それらをまとめて“ニューTYPE-R Ver2020”メニューを供給しています」

そのデモ車となるのが、ここに紹介の車両=RCM-520だ。エンジンは中村さんの言うようにフルリビルド、車体も前後17インチホイールに合わせて最適化を図った上でフレーム前端のフロントカウルマウント再生や、パウダーコート塗装を行う。電装も後継機用から新品再製作されて基本のスタイルができる。その上で、オーナーに合わせたカスタム化が加えられている。

「この基本を作る作業を通じて思うのは、ニンジャはZと同じ旧車の域に来たということです。それでニンジャを選ぶお客さんたちは長く乗るために、いい車両を探した上で、好きな仕様を作っていく」

ニンジャという車両を選ぶ上で、単に中古車両を対象とするのでなく、対策や現代化を行った上ではっきり素性の分かるRCMそのものを対象とする。ニンジャの場合はスポーツパッケージTYPE-R Ver2020のスタートエディションがそれに当たるようになった。前述のように一新され新車同等の状態になったこのパッケージは、かつて中村さんが標榜したような、メーカーによって新車が今作られていれば……という姿。それを、ユーザーが評価しているわけだ。

今からニンジャを手に入れて楽しむためのベースにして、カスタムとしての完成形。もちろんそこからさらに手を入れるのもOK。そんな1台として、この車両は参考になるはずだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

A6ラインをベースとした外装のペイントは奥進による。ニンジャではフレーム側のアッパーカウルのステーを取り付けるボスの欠損/割れが多いため、RCMではここを溶接補強。ほかにフレーム側はリヤのワイドホイール対応の加工等を行い、パウダーコート仕上げしている。

この車両はニンジャスポーツパッケージTYPE-R Ver.2020のスタートエディションを元に、さらにカスタム化される。ハンドルはPOSHスーパーローバーで、メーターはDefi速度計+STACK回転計/燃料計+ヨシムラ・プログレスメーター。ミラーはマジカルレーシングのNK-1を装着。

フロントブレーキ/クラッチのマスターシリンダーはブレンボ製ラジアルCNCで、レバーをZETA RCMコンセプトFLIGHTレバーに変更した。

シートはデイトナRCMコンセプトCOZYシート。ベースから一新され、内部フォームも形状を見直して足着き性や居住性を高めている。

RCMニンジャ・スポーツパッケージニューTYPE-Rではエンジンは全バラ各部チェック、新品交換/対策(A16用別体チップ鋳込みロッカーアームやA8以降の強化タイプジェネレーターチェーン等)部品を用意した上で組み直される。シリンダーブロックは水圧検査も行い、鍛造オーバーサイズピストンをセット、バルブガイドは新作してシートリングカット等も行う。クランク/ミッション/電装にも、もちろん手が入る。

キャブレターはTMRφ36mmが基本だが、このようにTMR-MJNにしてヨシムラ・デュアルスタックファンネルを加えるなど、オプション仕様もチョイスできる。

排気系はナイトロレーシング・チタンエキゾースト+同グレネードチタンV-Ⅲサイレンサーで、ともにヒートポリッシュ処理仕様をセット。

フレームはアルミ総削り出しモノブロックのダウンチューブ+ステップベース部分によるナイトロレーシング・コンビネーションキットによって、前側エンジンハンガーから、このスイングアームピボット部にかけてのパートを補強し、ルックス面もまとめてある。

フロントフォークはオーリンズ製ニュー倒立の21 FF5210BLKで、ここではスカルプチャーステムやフロントフェンダー等をセットにしたナイトロレーシング・倒立E×Mパッケージを使用する。フロントブレーキはブレンボCNC GP4-RXキャリパー+RCMコンセプトディスクφ320。

スイングアームはスカルプチャー・RCM専用ワイドスイングアーム+モナカ合わせスタビ、リヤショックはオーリンズの17インチ対応品をセットした。

前後ホイールはO・Zレーシング製アルミ鍛造のGASS RS-Aで、サイズは3.50-17/5.50-17インチ。ZRX1200用を使うことでアクスルシャフトもφ[STD値:17/15→]25/20mmに大径化してある。リヤブレーキはブレンボCNCニッケルコートキャリパー+サンスターφ250mmディスクだ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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