しっかりしたカスタムを自分仕様にリニューアル中
ACサンクチュアリーによる17インチ・コンプリートカスタム車、RCM。このZ1-RはRCM-088という比較的初期(RCMは2000年に確立し、2020年の夏で500台超の製作台数を数える。うち、8割がZシリーズだ)のシリアルナンバーが付けられた車両。それでも写真のようにきれいに保たれ、現在はグループ店のサンクチュアリー横浜大和で手が入れられている。
「元々10年以上前に製作された車両ですが、前オーナーが手放されて再販したものです。時間経過もあるので、現在のオーナーさんの好みにレストアとリメイクを行ってます」と、同店・川浪さん。
17インチタイヤを履くためのサンクチュアリーST-2補強を受けたフレームや、Zを元気よく乗れてライフも考慮した1045cc仕様のエンジンほか、基本的な構成は製作当初と大きく変わらないが、そこはベースとして信頼できる部分。
フロントフォークは同じオーリンズφ43mmで現行のRWUに代わり、車体色もホワイトからレッドに変更されるなど、変える部分は大胆。オーナーが行うDIY作業も含めて、まだまだ楽しめる雰囲気も十分なのだ。
Detailed Description詳細説明
外装は当初はホワイトだったが、そこからレッド+ゴールドピンストライプにオールペイントが施された。スクリーンはナイトロレーシング製。
ワンボディのメーターはKOSOデジタルマルチメーターで、ヨシムラマルチテンプメーターを追加する。セパレートハンドルとミラーはデイトナだ。
スリムな燃料タンクで分かるようにベースはZ1-RのⅠ型で、ストライプもそれに準じる。コックはピンゲル、ステムはスカルプチャー製を装着する。
シングルシート形状で仕立てられ、Z1-Rの雰囲気をキープする(乗り味は現代流)シートはRCMコンセプトシートだ。
エンジンはワイセコφ71mmピストンによる1045ccで、バルブシートリングやバルブガイドを入れ替えた上で精密組み。ミッションもクリアランス精密調整、クランクも芯出し処理等行う。エンジンカバー類、オイルクーラーステー(Grazy)はPMC。フレームはサンクチュアリーST-2で8カ所を補強、チェーンラインインライン処理等、RCMが必須で受ける加工も行われる。アンダーカウルも装備する。
ガンメタ×レッドのキャブレターはTMR-MJNφ38mm。オイルクーラーのラインは下入れ/下出しでエンジン右サイドを取り回している。
フロントフォークはオーリンズRWUで、天吊りフェンダーやキャリパーサポート込みでサンクチュアリーエクスモードパッケージを使う。フロントブレーキはブレンボCNC・対向4ピストンキャリパー+サンスターディスクの組み合わせだ。
スイングアームはスカルプチャー・17インチ専用で、リヤショックはオーリンズ・フルアジャスタブル。ステップはナイトロレーシングをチョイス。
前後ホイールはマルケジーニ・アルミ鍛造のM10Sコンペで、3.50-17/5.50-17サイズを履く。リヤブレーキまわりはブレンボCNC・2ピストンキャリパー+ブレーキング・ペータルディスク。排気系はナイトロレーシング・フルチタンに同グレネードチタンV-Ⅲサイレンサーをセットする。