機能も加えたブラックのトーンでも精悍さアップ
1980年のヤマハRZ250登場時の頃は高校生で、これに大きな衝撃を受けたというホット&クールの松原さん。好きでRZに乗り、ショップもオープン。それからしばらくして、2012年頃からは受注生産による前後17インチのRZコンプリートカスタム車の製作･販売を手がけてきた。この車両もその1台で、2020年夏の最新作となる。
「今回はトシテックさんとアドバンテージさんがコラボして販売しているEXACT（イグザクト）ホイールを使ったんです。そのおかげもあって、全体的にシャープで格好良く仕上がったと思います」と、松原さん。鍛造による細身10本スポークホイールが醸し出す現代的なルックスや必要最小限の機能美といったものが、確かに効いているようだ。
同時に3MA（後方排気TZR250）を流用したフロントフォークのインナーチューブにもDLC（ダイヤモンドライクカーボン）加工が施され、足まわりをブラックで統一することによるシャープ感は一気にアップ。
丁寧な組みのエンジン、ノーマルを踏襲したカンチレバーリヤサスによってRZが本来持つオールラウンド性や耐久性も生かしつつ、前後17インチでの現代的な軽快性や安定性も持たせた同店コンプリート車に、新しい選択肢が生まれたと言っていいだろう。
Detailed Description詳細説明
メーターケースは新品を使い、フロントマスターはブレンボRCS。クラッチホルダーもブレンボ化するが、RZ用はないため同じヤマハのMT-09用をチョイス。
メーターはノーマルで左右スイッチはRZ用新品、グリップラバーも新品にされる。ハンドルバーはハリケーン製を装着している。
シートはシートベースを鉄からFRPに換え、タンクは新品を使い、外装もリフレッシュなど、こうした部分でも精悍さが高められた。
エンジンはRZ350に換装した上でφ64.25mm新品ピストンや新品クランクをセット、HOT&COOL･10mmオフセットスプロケットも装着して、リヤタイヤのワイド化に対応。
キャブレターはTMX30でメインハーネスもHOT&COOL強化品を使う。
トシテックがアドバンテージとコラボしたEXACTアルミ鍛造ホイールを、後方排気TZR（3MA）用φ[32→]41mmフロントフォークにセット。
リヤまわりはXJR400改スイングアーム＋RZ用ナイトロンショックでブレーキキャリパーは前後ともブレンボ、ブレーキラインはアクティブ製だ。
ホイールサイズは純正の前後1.85-18から3.00-17/4.00-17サイズに。排気系はHOT&COOLオリジナルのクロスチャンバーをセットしている。
ステップもHOT&COOLオリジナルのブラック。フレームはハンドルストッパー/ロック加工やパウダーコート仕上げ等、同店RZコンプリートに準じたものだ。
