シンプルなスタイルに込められる充実の内容
人気を続けてきた空冷Zに角型デザインの外装と4-1マフラーを備えて登場した“メイクス・カフェ”Z1-R。北米で大きな人気を得たが、一方ではスリムなタンクの容量が13ℓと少なく感じられたことやトレール量不足などから来る操縦安定性の不安定さが指摘されていた。それらを解消するべく現れた後継がZ1000Mk.ⅡベースのZ1R-Ⅱ。操縦安定性を高めるように19/18インチとして燃料タンク容量も20ℓと十分になった。
この車両はそんなZ1R-Ⅱを元に、ブライトロジックが手を入れたものだ。純正スタイルを生かしながらオーナーのオーダーで各部をアップデートした、と同店・竹中さんは教えてくれる。
その仕立てはと言えば、エンジンはピストンを交換、カムは純正だがミッションのバリ取り、クランクケースもバリ取りして精密組み立て(レーサーを組むのと同じですよとも竹中さん)。キャブレターはTMR-MJNで、これに組み合わされるマフラーは往時のAMAスーパーバイクレーサーさえ思い起こさせるようなモリワキ・モナカだ。
車体側はMAGTANホイールで前後18インチ化し、モリワキスイングアームやオーリンズ・ブラックラインリヤショック等でシンプルにまとめていく。ブレーキもフロントは同店で必須とするブレンボマスターに、ボディに合わせたブラックのアキシャルキャリパー+サンスター。クラシックディスク。リヤもこれに合わせる。
ステップはモリワキだが、こうしたレトロスタイルで行くなら自然とこうしたパーツセレクトになるのだと竹中さんは続ける。同じくモリワキのスイングアームは、細身でそのレトロ風味も持ちつつピボット部を締め込んだときのガタもなくスムーズに動き、チェーンプラーもかっちり締まるという機能面でも選ばれた。
パーツの選び方やどんな要素を採るかは好みだしそれぞれですけど、ウチでの販売車両やレトロ系の仕立てならこんな感じになるかなとも竹中さん。もちろん望みの仕様を伝えてそちらに振るのもまったく問題なし。こんな車両を作りたい、手に入れたいなら仕様も含めて迷わず相談するのがいいだろう。
Detailed Description詳細説明
フロントマスターはブレンボ・レーシングに換装し、スイッチ類は現代車のものとした。操作性や操縦性が良くなる部分は積極的に換えていく。
ステアリングステムはZ1R-ⅡのSTDで、メーターまわりもリフレッシュし電圧計部にヨシムラPRO-GRESS1テンプメーターを装着した。
20ℓ容量の燃料タンクほか外装はZ1R-Ⅱ純正で、純正ブラックでリペイント。
シートも純正で外観同様にきれいに仕立てられる。
シンプルなステップはモリワキ。ブライトロジックでZ系を仕立てる際には多く使われるものだという。
1015ccのエンジンは分解後にミッションやクランクケースのバリ取りなど、レーサーで行うようなトラブル予防/スムーズ作動のための加工を行った後に精密組み立て。これらはブライトロジックでは普通に行う作業で、高い信頼性と調子の良さも特徴だ。
キャブレターはヨシムラTMR-MJNφ36mmをパワーフィルター仕様で使う。
フロントフォークは純正φ36mmをベースにセットアップ。フロントブレーキはブレンボP4-40Cアキシャル4Pキャリパー+サンスター・ネオクラシックディスクの構成を採る。
リヤはモリワキ角型スイングアームにオーリンズ・ブラックライン(KA963)をセット。ホイールは「このサイズ(18インチ径)のマグならこれ一択になるでしょう」(竹中さん)とMAGTAN JB1を選択。サイズは2.50-18/4.00-18としている。
リヤブレーキはブレンボP2-CR84キャリパーにサンスター・ワークスエキスパンドディスク。キャリパーマウントなどシンプルな中に選ばれる手法にも注目だ。








