カスタムとしても面白い内容を持ったスペシャル・ワン
JD-STERドラッグレースでストリート用空冷4気筒車(カワサキZ系、スズキ・カタナ系、ホンダCB系など)のワンメイククラスとして用意されるVSB STREET=ヴィンテージスーパーバイククラス。ゼロスタートのスタンディングスタート(SS)から1/4マイル、約402.1m先のゴールまで(区間タイム=Elapsed Time=ET)を10.70秒以上で走れるくらいまでの手の入れ方を想定していて、ストリートカスタムのZなどの実力を試すにもいいクラスと考えていい。
紹介するのは、そのVSBストリートクラスに’25年シーズンから参戦を始めた浅野さんの車両だ。エンジンを見れば初期Z系、これに17インチのゲイルスピードTYPE-Nホイールを履いた、このクラスは17インチも認めているからそうだな……と思えるが、意外な点があった。ベースフレームがZRX(400)だった。それで車名もZRXとした。
同じ鋼管ダブルクレードルながらアンダーチューブなど多くを加工&補強し、ゼファー750のφ41mmフロントフォークや角型スイングアーム&YSSショックを組み合わせる。エンジンは’73年式Z2E(φ64×58mm。Z1はφ66×66mm)で、これに66mmストロークのZ1クランクを組んだ上でφ75mmピストンを組み合わせた1166cc仕様。ヘッドもヨシムラST-2カムにキブルホワイト製バルブスプリング、クラッチにアゲイン製乾式などを組んでチューニングされる。ワイヤハーネスもワンオフしたとのこと。
細かいところも加えればかなりのハイブリッド具合なのも注目なのだが、Z1とZRXではフレームワークがまったく異なるということで燃料タンクはドレミコレクション製を加工。さらにこれを浅野さん=3Y’s Factoryがペイント仕上げしたとのこと。タイムへの興味もさることながら、ちょっと面白そうでかなりの力作カスタムという点も楽しませてくれる、そんな1台となっていた。
Detailed Description詳細説明
ステアリングステムはZRXを加工してZ1のインジケーターマウントし、スタックST700SRダッシュシステム(指針式エンジン回転計+液晶表示速度計)をセット。スピードショップイトウ製ハンドルに付くフロントマスターはゲイルスピードVRCだ。燃料タンクはドレミコレクション製を加工しMRSシートと組み合わせる。
よくよく見ればスイングアームピボットやエンジン背面のパイプワークでZ系でないと分かるフレームはZRX(400)。アンダーループが太くなっていたりなど加工や補強の跡も見える。クラッチはアゲインの乾式を使い、ステップはスピードショップイトウ製をセットしている。
エンジンは1973年式Z2を元にZ1の66mmストローククランクを組み、φ75mmピストンを組み合わせての1166cc仕様。ヘッドはSTDバルブにキブルホワイト製バルブスプリング、ヨシムラST-2カムを組み合わせる。ハーネスはワンオフして点火はウオタニ。キャブレターはFCRφ35mm、マフラーはZ用エキパイにテールパイプ以降をワンオフしたものが付けられる。
フロントフォークはφ41mmのゼファー750用。フロントブレーキはスピードショップイトウ製サポートでセットされるAP・CP2696キャリパーにサンスターディスクの構成を採る。
リヤサスはゼファー750用スイングアームを加工してチェーンアジャスターをエキセントリックからプルタイプに変更したものにYSSショックを組み合わせる。リヤブレーキはフロント同様にAP・CP2696キャリパーをスピードショップイトウ製サポートでマウントしてサンスターディスクを組み合わせている。ホイールは3.50-17/5.50-117サイズのゲイルスピードTYPE-Nで、ドライブチェーンは520にコンバートした。








