先々元の状態に戻れることも視野に入れたキット改
安田商会によるCB750Fカスタム。セパレートハンドルで、CB750FC純正のグラフィックパターンをダークトーンで仕立てている。何か奥深さのような趣がある。
「ベースは750FAで、セパハンはオーナーさんの好みです。CB-Fシリーズはタンクが長くてハンドルに上体の重さがかかりがちなので、垂れ角を抑えめの5度にしてその重さのかかりを和らげています。
落ち着いた作りにしようとするとどうしても黒いパートが多くなるんですけど、そんな黒の風合いは生かしながらゴージャスな感じにしようとこの色味を使いました。この車両でも当店(安田商会)オリジナルのステムやリヤまわりのキットでXJR1300の足まわりをコンバートしていますが、フロントフォークはインナーチューブもブラックでコーティングしたり、ホイールもブラックのゲイルスピードを使ったりしています」
安田商会・安田さんの説明は明快だ。シートもハンドルに合わせた形状で成形され、FCRキャブレター+安田商会オリジナルチタンマフラーという吸排気系、強化した上で薄型フラットボディによってバンク角にも配慮した発電/電気系の構成もよく使われる部分。つまり、同店で培ってきた定番がきちんと選ばれている。じつはエンジンもボア拡大(これだけだと823ccになる)に900Fクランクを組み合わせた985cc仕様。ショップ定番の中で好みを反映(ここではセパハンやカラーが相当)した作り分けがされているのだ。
ところでフレームは修正のみが行われる。あえて補強なしとしてCB-Fオリジナルの雰囲気を楽しみ、走行会も走れる仕様ということだ。これにも理由がある。
「17インチでよく走るのもよしですが、ひょっとするといずれ前後18インチにしたい、あるいはノーマルに戻したいという気持ちが出てくるかも知れません。その時に元に戻しやすいようにフレームはノーマル。足まわりもキットで換えてますから比較的容易に戻せるような作り。そんなことも考えているんです」とも安田さん。
希少になる一方の車種だからの配慮も嬉しい。また今車両に装着しているのは安田商会製FRPタンク(販売中)だが、同じカラーでサイドにホンダ・ウイングマークを加えたスチールタンクもあって、双方を載せ替えて楽しんでいるとのこと。これもちょっとうらやましい。
Detailed Description詳細説明
安田商会オリジナルのステムキットにはバトルファクトリー製セパレートハンドルを、ハンドルに上体の重さをかけないような垂れ角5度でセット。
そのステムは17インチ用にオフセットを変え、XJR1300用φ43mmフォークをマウントできるキットでもある。追加メーターはヨシムラ・PRO-GRESS2テンプメーターで左右マスターはニッシン・ラジアルポンプを選択した。
燃料タンクにも安田商会のFRP製を使う。カラーリングはCB750FC純正パターンをダークレッドとブラックライン、ラメ入りシルバーで塗り分けられる。
ステップはOVER RACINGでフレームは補強なしの純正修正状態。ドライブチェーンはEK530 SRX2を使う。
エンジンはCB750F(φ62×62mm)にCB900F(φ64.5×69mm)のクランクを入れワイセコφ67.5mm鍛造ピストンを組む985cc仕様。左右の色味こそ異なるがともにメタルギアワークスの、デジタル進角KIT(左)と強化ジェネレーターKIT(右)で電気系を強化する。スプロケットカバーもメタルギアワークス。プロト製ラウンドコア+安田商会製ステー/ホースによるオイルクーラーで熱対策も行う。右サイドのパフォーマンスダンパーはお客さんの要望で試験的に付けたものだ。
吸排気はFCRφ37mmキャブレター+安田商会オリジナル手曲げチタンマフラーと、安田商会の定番でしっかり構成される。
リヤブレーキはブレンボP2-RS84キャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。
スイングアームもXJR1300で安田商会製レイダウンキットによってオーリンズ・ブラックライン(YA964)をレイダウンマウントする。ホイールはゲイルスピードTYPE-GP1Sで3.50-17/6,00-17サイズを履く。








