ストリートでもドラッグレースでも通用する内容へ
JD-STERドラッグレースでストリート用空冷4気筒車(カワサキZ系、スズキ・カタナ系、ホンダCB系など)のワンメイククラスとして用意されるVSB STREET=ヴィンテージスーパーバイククラス。前後18インチ車は基本として出場可。17インチ車もセルフスタートできる街乗りバイクなら可でレーサー不可。SS=スタンディングスタート(ゼロスタートだ)から1/4マイル、約402.1m先のゴールに至るまでを10.70秒以上(これ以下になるほど速いと別のクラスが用意される)で走ることを想定している。ストリートカスタムのZなどの実力を試すにもいいクラスということだ。
菅野さんのこの車両もVSB STREETに参加しているもの。ぱっと見にはZ1000Mk.Ⅱ。でもそれは少し異なっていて、正しくはZ1000H(’80年型)。そう、キャブレターのMk.Ⅱを電子制御燃料噴射(FI)にした兄弟機だ。加えて言うなら、世界初の量産インジェクションモデル。これをストリート&ドラッグスタイルにしたものだ。
本HPでは初登場となる茨城・水戸のプロショップ、FISCOモーターサイクルズによって入れられた手は各部に至り、まずその吸気系をミクニRSφ36mmキャブレターに置き換える。エンジンはJE製φ76mm鍛造ピストンによって排気量を1015から1197ccに拡大。APEカムやTISオリジナルバルブを組んでトータルチューニングを施し、アクティブオイルクーラーで発熱にも対応。ドラッグレース用らしく右横に出たマフラーはアメリカのスターレーシング製。車体側はZ1000Hを元に19/18からMAGTAN JB1ホイールで前後18インチ化。
さらに、メーカーは不明と言うがアメリカ製ロングスイングアームにオーリンズショックを組み合わせ、ほかにもAP・CP2696キャリパーにサンスター・ネオクラシックディスク、ブレンボマスターを組み合わせたフロントブレーキまわりなど、ストリート系ドラッグの雰囲気もさることながら、ストリートカスタムとしての性能をしっかりと出している点にも好感が持てる。
ベースは往時のインジェクション社車でも、Zでならキャブレターの兄弟機同様のチューニングでこういうことができるということだ。
Detailed Description詳細説明
スマートフォンホルダーやETCアンテナが見えることから普段乗りにも使われていると分かるコクピット。ステムはZ1000H純正でハンドルバーは低くフラットなものを使う。フロントブレーキマスターはブレンボでメーターまわりは純正、ウインカーを小ぶりなものに換えられている。
Z1000HベースのエンジンはJE製φ76mm鍛造ピストンによって排気量を純正1015ccから1197ccに拡大、厚いトルクを生み出す。シリンダーヘッドまわりはAPEカムやTISオリジナルバルブを組んでトータルチューニングを施している。クラッチカバーはMTC製、ポイントカバーはFISCOモーターサイクルズオリジナルだ。
カムカバーが角型になっていることからもZ1000H/Mk.Ⅱ系と分かるエンジン。オイルクーラーはアクティブ。フューエルインジェクションは外され、フラットバルブのミクニRSφ36mmキャブレターに置き換えている。
ホイールはマグネシウム合金鍛造のMAGTAN JB1で軽く強くなっている。フロントフォークは純正φ36mmベースにセッティング。その前側にスピードショップイトウ製サポートでリーディングマウントされるブレーキキャリパーはAP・CP2696で、サンスター・ネオクラシックディスクを組み合わせる。フロントフェンダーも肉抜き加工されるなど、細かく手が入れられているのが分かるだろう。
リヤブレーキキャリパーもAP・CP2696でスピードショップイトウ製サポートでマウント、S1タイプローターに組み合わせる。リヤサスはアメリカ製角型ロングスイングアームにオーリンズ・ブラックラインをレイダウンで組み合わせる。MAGTAN JB1ホイールのサイズは純正1.85-19/2.15-18に対して2.75-18/4.50-18となっている。








