1100で始まり1200を経てモノサス仕様も楽しんでいく
空冷Zシリーズというビッグネームがルーツにあるせいか、’89年の400登場からのゼファーシリーズでネイキッドカテゴリーを確立したせいか、カワサキのネイキッドは大きな人気を保ち続ける傾向が強く感じられる。GPz900R~ZZR1100系左サイドカムチェーンエンジンに角型デザインのボディを組み合わせたZRXシリーズ(初出は’95年の400、GPz900R系としては’97年のZRX1100から)もそうだ。
そしてこの車両だが、ヘッドカバーやクランクケースカバーがブロンズカラー仕上げとされたエンジンまわりから1200ベースのカスタムと思いそうだ。だが履歴には興味深いものがある。オーナーの五十嵐さんに概要を聞いてみよう。
「親の影響もあって、18歳でZ900RSに乗ったんです。そこにZRX1100の中古で40万円と車両が出てきて手に入れました。それにZRX1200のエンジンを積んで公認車検も取って乗っていたところ、スガイガレージの菅井さん(全国ZRXミーティングも主催。ノジマNJ2のオーナーでもあり、五十嵐さんのバイク仲間でもある)から“NJ2はいいよ”と聞いて、製作元(NJ2はノジマエンジニアリングによるオリジナルモノサスモディファイのZRXだ)のノジマさんに問い合わせたんです。
するとノジマさんではモノサスオリジナルフレームのNJ1を作ろうとしていたところで、そのフレームがおそらくNJ1で最後の1本になるだろうと。“これは頼むしかない!”とお金を貯めて頼みました」
つまりこのZRXは1100を出発点に1200仕様となって、その先にフレームがノジマオリジナルのNJ1になったというわけだ。リヤのモノサス化以外にフロントまわりにも手を入れ、吸排気系もFCRキャブに、当然だが独自のスパイラルコレクターを持つノジマ・ロックオンマフラーを組み合わせて動力系を底上げする。
ところで希少なNJ1フレーム、どうだったのか。
「聞いていた通り、いや、それ以上にすごくいいんです。作ってもらってよかったなと思えています。でも僕のはいわばレプリカ。本物のNJ1(ノジマ創設者・野島さんが所有するストリート車両)はもっと洗練されています。その域も目指したいですね」
1100も1200も、そしてモノサスも。1台でこれだけ楽しめて、オリジナルも知っている。ならば今後そのオリジナルNJ1に向かってどう洗練するか(それも楽しみと言えるだろう)も注目したくなる。
Detailed Description詳細説明
アッパーカウルはノジマエンジニアリング製でスクリーンもMRAスモークに変更。左右マスターはゲイルスピードVRCを使う。
トリプルツリーはウイリー製に変更。オリジナルカーボンパネルのセンターに置かれる集中メーターはZ1000の加工流用で、PROTECシフトポジションインジケーターとトラストAEM UEGO ワイドバンド空燃比計、ヨシムラPRO-GRESS2テンプメーターを追加した。
シートも表皮張り替えや太もも内側の面取りなど足着きや居住性に配慮して作り直されている。
フレームはクロモリ鋼管によってノジマ理想のディメンションで起こされコンパクト化も視野に入れたオリジナル・リヤモノサスのノジマNJ1。写真はそのリヤサスまわりだ。ステップにはベビーフェイス製を使う。
エンジンはZRX1100時代に換装したZRX1200用で、ウォーターパイプをノジマ・チタン製としラジエーターもラウンド&大型化してある。
吸排気はTPS付きのFCRφ39mm+ノジマLOCK-ON TYPE-SCを使い、キャブレター背後にはNJ仕様車共通のノジマ・オイルキャッチタンクも見える。フレームは右側の着脱部がないことやシートレールも一体の構造であることからNJ1と分かるのだ。
フロントフォークはオーリンズRWUでフロントブレーキはブレンボP4-40Cアキシャル4Pキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。フロントフェンダーはカーボン化されている。
リヤブレーキはブレンボGP2-CR CNC 2Pリアキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。フルチタンのマフラーはNJ指定のノジマ製ロックオンを使う。エンジン下にはノジマ独自のひねり形状集合部、スパイラルコレクターが見える。
リヤサスはNJ指定のオーリンズモノショック&NJ専用のウイリースイングアーム/リンク。前後ホイールはMAGTAN JB4で3.50-17/6.00-17サイズを履く。ドライブチェーンはD.I.D 520ERV7だ。








