自由な発想で彩られたGBカスタムコンテストの優勝車
’25年も6月にフランス・ビアリッツで開かれたホイール&ウェーブス・フェスティバル。バイクのカスタム系イベントも多く、ホンダは’20年から毎年、カスタムコンテストを行っている。念のため指定車種を列記しておくと’20年がCB1000R、’21年がCB650Rで’22年はCMX500(国内のレブル500)。’23年はダックス125、’24年はCL500(トルコはCL500の展開がないため、現地展開があるCL250を指定)。
そして’25年に指定されたのは、レトロスタンダード・スポーツのGB350Sだ。フロント19/リヤ18インチのGB350からリヤを17インチにして、GB350より少しスポーティで、手を入れる想像がしやすい感じのS。当地ではA2ライセンスで乗れて身近なこのGBにどう手を入れるかに、欧州7カ国から11のカスタムビルダーやディーラーが挑んだ。
事前のエントリー車公表に次いで、Web経由と現地での投票とを合わせて得票上位が決まる。エントリー7カ国だけでなく、投票する側も複数の国にまたがるから、どんなバックグラウンド、例えばイタリアならバリバリのスポーツバイクが好きなんじゃないか。いや、イギリスならカフェレーサーが来るんじゃないかというような想像も交えながらトップ予想をするのも楽しそうに思える。
前回の2万5000票を19%上回る3万超の投票の結果、約3分の1の9500票を獲得してナンバー1となったのが、このイタリア・MAANモトチクリの作った“ハチマーン”。11台中唯一のボバースタイル(製作者談)で、フットクラッチにハンドシフトという出で立ちで、2回目の優勝を果たした。
想像のくだりで述べたように、カウルを付けたカフェレーサーやダートスタイルの方が似合ってるんじゃないか? とも思えるのだけど、それは当HP的見方なのか、はたまた日本的な見方なのか。もしかしてチョッパーやボバーファンから見れば正当な結果なのか。いや、カスタムは自由で個性はこうして発揮するのかとも再認識させてくれる結果かなとも思える。
Detailed Description詳細説明
エンジンには手を入れないのが前提としても、この変化のしようは確かにすごいと言わざるを得ないだろうか。'22年にCMX500でチャンピオンとなったMAAN Motocicli“ハチマーン”は日本の神道にちなんだ名前(八幡:はちまん)から来る闘志を日本のボバースタイルにオーバーラップして複雑さとシンプルさを絶妙に組み合わせる。ステムやフロントフォークは純正のままだ。
いわゆるピーナッツタンクを配して大アップのハンドル左右からはレバーさえも除き、究極ミニマルとも言える作り。クラッチはフット作動(足踏みクラッチ)でギヤチェンジは写真左に見えるノブを左手で操作するジョッキーシフトだ。
シートは一人乗り用を新作しリヤショックの見えないリヤはハードテイル(リジッド)を特注製作している。
スイングアームがフレームと一体となり、純正リヤホイールは上下に動かない。ブレーキはこのリヤのみが作動する。変わりようをカスタムのポイントだとするなら確かにそうかと思える1台となっている。








