今空冷Fに乗り出すための見本となる作りも施す
当時の北米仕様CB750FC純正カラーをベースに前後18インチの3本スポークホイールを履かせてメガホンエンドのマフラーを備えたこの車両。それだけでもう空冷CB-Fの定番カスタム、いわゆる“スペンサー・レプリカ”の体をなしているのだが、前後には彼の指定の#19ゼッケンが配され、そのフロントゼッケン下側にはオイルクーラーも配されている。
「ヘッドライトはプロジェクタータイプをフロントフォーク右にセットして、ウインカーも純正の位置に超小型タイプLEDを配しています。レース出走も狙っている車両で、もちろんですけどストリートもしっかり走れる仕立てです」とTTRモータース・林さん。
フレームとスイングアームは純正を状態チェック後に再塗装、ステムも純正を使いφ35mmの純正フロントフォークはオーバーホールした上でセッティング。エンジンはCB750Fで定評ある823cc仕様となっていてその外観も再塗装仕上げし、これに混合気を送るキャブレターはTTRが作るCB-FではおなじみCB1300SF(SC40)系純正を加工流用している。
いろいろなヘビーカスタムのCB-Fを見てきた目にはもっと何か仕込んでいるのではないか? と勘ぐってしまうほどに、オーソドックスにも見える作り。でも、多くのCB-Fを手がけ、CB750Fには買ってすぐ載せ替えられるリビルドエンジンも用意・販売している林さんは、今ぱっとCB-Fを作る、手に入れるとしたらこの仕様をお勧めしたいと言ってくれる。
そう言われてここまでの仕様を振り返れば、エンジンも吸気も足まわり塗装もと、前述のようにじつにオーソドックス、もう何度も記したが“定番”できっちりまとめられたのだと分かる。ならばこの状態を標準≒スタートと考えて、ここから先の仕様は好みでアレンジすればいいということだ(もちろん、そのまま乗り出してもいい)。外観よし、中身も明確でよし。これは今からのCB-Fに大事な要素と言えるだろう。
Detailed Description詳細説明
ステムは純正でアッパーブラケットはTTR/安田商会/クラフト3社合同製作の「CB-F/R用バーハンドルキットφ35」を使う。メーターは欧州仕様純正、フロントマスターもホンダ系を純正流用した。
テールランプは純正でフェンダーレスキットとアルミインナーフェンダーはTTRモータースで販売されるオリジナル品だ。
ステップはウッドストック製でドライブチェーンはRK・520XXWにコンバートしている。
エンジンはφ62×62mmからピストンをヴォスナーφ65mm鍛造ピストンとしての823cc仕様に。TTRロゴが刻まれる左側カバーの内側にはTTRによる点火強化キットも収められる。なおエンジン(ガンコート)、フレームともTTRモータースで機能塗装を施している。
キャブレターはCB1300SF(SC40)系にコンバートしてパワーフィルター仕様で使う。
フロントフォークはCB750FB純正のφ35mmをオーバーホールしセッティング、ブレーキは前後キャリパー/ディスクともFZ/FA純正をオーバーホールして使う。ホースはステンレスメッシュに。
フロントフェンダーにはスペンサー車のフェンダー同様の形状を持ったTTRの新製品“なりきりフェンダーステー”(1万7600円で、張り付けるだけ。18インチ/19インチ車適合)を追加。なお、17インチ仕様車やCB1000Fに適合する“なりきりフェンダーステー・バージョン2”も登場予定だ。
メガホンエンドの排気系はミズノモータース製を選択している。リヤブレーキはフロント同様にCB750FZ/FAの純正でラインのみ変更した。
リヤサスは純正の鋼管スイングアームに旧オーリンズショック。ホイールはPMCソード・エヴォリューションの2.75-18/4.00-18サイズを使う。








