ゼファーでも広く認知されてブランド化したドレミ外装
“Z2タイプスチールタンクセット(Z2キャップ仕様)黄タイガー”や“Z2タイプSTDシートASSY”、“Z2タイプ4本エキゾーストマフラー”でドレスアップされたゼファー750。これらはいずれもドレミコレクションによる製品群だが、各パーツやセットは“これが自然”というほどに多くのゼファー750に装着されてきた。現役当時のゼファーシリーズを、よりルーツモデルのZ“らしく”仕立てるために製作された外装パーツがその始まりだ。当初は同社が多く扱い、多くのリプロパーツをラインナップしてきたZシリーズ、それにいかに似せるか、をテーマに開発したものだった。その『コスプレ外装シリーズ』は、同シリーズの終売から20年を迎えようとする今、ゼファーの延命に寄与するリプレイスパーツへと立ち位置を移している。ドレミコレクション・武 浩社長に聞いた。
「400用はコンスタントに売れていますが、750用の出荷が増えています。乗られる方は50歳代中心で、発売当初から乗り続けている方とリターンの方。乗り続ける方も1100から軽く取り回しのよい750にとか、リターンの方も同様かと思います。それで価格も少しこなれた今、車両に動きがあるかと。
ところで手に入れたゼファーの外装をきれいに仕立てようにも、中古であっても純正部品は高いですし、経年劣化は免れない。例えばネットオークションで程度の良いゼファー750のタンクを探すと10万円以上もざら。それならほぼ同額、あるいは安く手に入る新品(註:ドレミコレクションのZ2タイプスチールタンクは10万450円~)の方が良いという判断でしょう。さらに言えば、弊社のZ2タイプ外装に替えた中古車はなにせきれいに見えますから、販売店の受けもよく高値取り引きされているそうです。
一方のカスタムの視点で見れば、やり尽くした車両の最後の締めになるのもウチの外装キットなんです。どんなに高価なパーツに入れ替えても純正外装のままでは他と差を付けにくい、そんな心理も購入の理由になっています」
なるほど、この先安心してゼファーに乗り続ける担保に、リプレイスパーツとして使う層。そして究極のドレスアップパーツとして見る層がいることが分かる。“なんちゃってZ”と言われた外装キットは、今やゼファーを維持し、楽しむために必要不可欠なパーツへと変貌しているというわけだ。この車両はその見本と言える。
なお余談だが、ここに紹介する外装キット装着車群は、あえてきれいなベース車を使ってはいないそうだ。それはドレミ製品に興味を持ったユーザーが、愛車からあまりにかけ離れたピカピカのデモバイクを見てもイメージが湧かないでしょうから、と武社長。
一方で、そんな人気アイテムだからゆえの悩みもある。聞けばインターネットオークションでドレミの中古外装を買ったユーザーが装着できないと苦情が寄せられるケース。例えばサイドカバーには「純正タンク用」と「ドレミZ2タイプタンク用」の2種があり、外観や装着用のツメの位置が違うので互換性はない。それを知らずにネット上に流布される苦情がここに来て散見されるというのだ。新品を購入すれば起こり得ないことだが、念のために書き加えておこう。これからゼファーを手に入れてきれいに乗りたいと思うなら、参考にしてもらいたい。
Detailed Description詳細説明
このデモ用ゼファー750ではZ2タイプウインカー(2750円~)やフォークカバーエンブレム(1650円~)にもドレミ製品が装着されている。
Z2タイプハンドルスイッチ(1万5400円)もドレミオリジナル。メーターはゼファー750純正のままだ。
「ゼファー750 Z2タイプスチールタンクセット(Z2キャップ仕様)」は無塗装のペイントベースの場合13万5300円。写真の黄タイガーペイント済みは「ゼファー750 Z2タイプスチールタンクセット(Z2キャップ仕様)黄タイガー」で22万2000円。いずれもスチールタンク、Z2タンクキャップASSY、ABS樹脂製サイドカバー左右、ABS樹脂製テールカウル・ 引き出しトレイ付きが同梱される。エアプレーンキャップ仕様のラインナップもある。
Z2タイプSTDシートASSYは2万2000円。なお、ここに紹介する各パーツはいずれもドレミコレクションによるゼファー750用。
“お約束”のドレミ製Z2タイプサイドカバーエンブレムは3300円。
鉄メッキリアフェンダー(赤ランプ付き・5万3900円)などが醸す往時のZ風イメージも、カスタム感をより引き立てる。
鉄メッキフロントフェンダー(3万8500円)もZらしいイメージを高めるものだ。
排気系はゼファー750の左右出しから、ドレミ製Z2タイプ4本エキゾーストマフラー(19万8000円)へ換装されている。








