コンプリートカスタムを見本にしつつ手を入れていく
’25年4月20日に南箱根バイカーズパラダイスで開催、650台のゼファーを集めたゼファー中心のイベント“ゼファフェス”。そのコンテンツのひとつとして来場者の投票で優勝を決めるカスタムコンテストが行われ、優勝したのが、このきったんさんのゼファー1100だ。
「数年前にブルドックさんで車両を買って、手を入れながらサーキットもストリートも走って楽しんでいるんです。最近はサーキットは少し減りましたけど」と、きったんさん。セパレートのハンドルは走りの象徴的な仕様でもあった。
購入時は最小限の手が入った状態だったが、今ではその面影もないほどに各部が換わっていった。足まわりを作り込み、吸排気を変更して冷却系を強化。スイングアームはマッコイで、サーキットで擦らないように選んだセンターコレクトのエキパイはムーンフィールド・キングダム。オイルクーラーキットはバグースと、要所はゼファーに強いショップのパーツを使っている。
「やっぱり専門店は勘どころをよく知ってられますから、そうしたところのパーツを調べて、勉強しながら付けています。スイングアームもブルドック・和久井さんにお願いして、クリアランスもしっかり出してもらったんです」
塗装はオリジナルを九州のペインター(本業ではないそうだ)に依頼。デザインも提案してもらい、いいと思ったものに好みの青を組み合わせてオーダーし、黒から青へのグラデーションでスマートなタイガーカラーが仕上がった。これに合わせるように、足まわりやブレーキなどの下まわりパーツはブラックでまとめるように仕立てていった。そのまとまり感も支持されての優勝だったかと思える。
ところでエンジンは現状ノーマルということだが、今後はどうだろう。
「ブルドックのGT-M(Genuine Tuning Machine。ブルドックの作るコンプリートカスタム車)を目標に手を入れてきたこともあって、エンジンも同店にお願いしようと思ってます。その時にはGT-Mにしたいなあと思ってはいます」
いい目標があって手を入れていき、最後はそこにたどり着く。そこまでの経過も、たどり着いた先も楽しみになってくる。
Detailed Description詳細説明
 
 
               大きめのヘッドライトはキングダム。ステムはアグラスのトップ&ステムセットでトップブリッジ下にギルズツーリング・セパレートハンドルをマウントし、左右マスターはブレンボRCSをだ。
 
 
               メーターは純正ベースにヨシムラPRO-GRESS2メーターも追加し、ハイスロはアクティブ。オリジナルペイントのタイガーカラーはベース色が前側の黒から紺、青にグラデーションで変わっていくのも見え、ラッピング塗装も加えられる。
 
 
               シートはスプリームシート、シート後ろからはまた青〜黒へグラデーションでカラーが変わる。
 
 
               ステップはモトギヤでクラッチレリーズはワークス製だ。
 
 
               キャブレターはFCRφ37mmでファンネルもブルー系の処理をしてカラーコーディネイトする。排気系はチタン・センターコレクトのムーンフィールド・キングダムエキパイにウィンマッコイサイレンサー・グラデーションを組み合わせている。
 
 
               フロントフォークはオーリンズ正立でフロントブレーキはブレンボP4-40Cアキシャルキャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスクをセットする。
 
 
               リヤブレーキはブレンボP2-CR84リアキャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスク。全体として下まわりのパーツ群をトーンの揃ったブラックでまとめている点にも注目だ。
 
 
               リヤサスはマッコイスイングアームにオーリンズ・ブラックライン(KA965)の組み合わせ。前後ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType-Rでサイズは3.50-17/6.00-17だ。








