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タジマエンジニアリング CBX(ホンダ CBX)

本来のスタイルを生かしつつ軽量17インチ仕様で手軽に

タジマエンジニアリング CBX
(ホンダ CBX)

取材協力:タジマエンジニアリング TEL0942-53-3931 〒833-0041福岡県筑後市和泉382-2
URL:https://www.facebook.com/tajimaeng
2025年 8月 27日

以前はできなかった手法やパーツによってリメイクする

バイク、こと旧車の場合、時を経ることで経年劣化やパーツ枯渇という心配が増えるケースは多い。逆に、以前(車両の現役時代から現在まで)にはなかった新しい技術やパーツが使えるようになることで大きな進化が果たせるというメリットが生まれることもある。タジマエンジニアリングによるこのCBX(1000)は、後者を生かした好例だ。

「もう十何年か前、当店でCBXを扱い出した最初の頃に仕立てていた車両だったんです。それがオーナーさんが変わったことでリメイクすることになりました。エンジンは前のオーナーさんの時にオーバーホールしてあって、今回は足まわりに手を入れています。いつも通りではあるんですけど」とタジマエンジニアリング・村嶋さん。

その“いつも通り”は“ホンダ純正混成仕様”となっていて、フロントフォークはCB1300SF(SC54)のインナーチューブとCB1100RSのアウターチューブを組み合わせた上で内部カートリッジの長さを合わせるなど加工してカートリッジ式&ラジアルマウントキャリパーを両立したφ43mm。

リヤもCB400SFスイングアームを加工流用し、アラゴスタショックを組み合わせる。さらにCBR1000RR(SC77)のホイールを履くといった作りだ。聞き覚えがあるかも……と思うと、村嶋さんは当店でよく作るCB750Fと同じなんですよと言う。細かな加工こそ必要だが、17インチCB-F、そしてCBX(1000)に最適なトレール量の確保と現代タイヤの履きこなしができる仕様として確立されたものだった。

CBXに対してはヘッドパイプまわりや背面、ピボット周辺など、フレームへの20カ所の補強も行って、ハイグリップタイヤからの入力に耐えることも定番化している。それもリヤサスレイダウンとともに施工済みとなっていた。

ところで冒頭の、時を経てのメリットは? にはこういう答えが。

「当時なかったパーツが使えて、よりよい結果が出せることです。この車両で言えば足まわり。SC77のホイールやSC54などのパーツはこの車両を最初に作った時には(まだ市販車として世に出てないために)存在しないですから、加工して使おうなんて考えも及びません。今になってこそ使えるし、いろいろと組み合わせすることも考えられます。それで軽いとか強いとか、できた車両の良い結果につながるのはいいと思います」

そのメリットをしっかり考え、組み合わせていく目利きも必要ではあるが、それで楽しく走れるのなら時間経過もプラスに捉えたくなる。

もうひとつ、こうした進化を加えながらも大きなウインカーはCBXを表現する大事なパーツとしてオーナーがこだわって使っている点にも注目しておきたい。しかもその取り付けステーは村嶋さんがアルミ材から手作業で削り出して細身の段付きテーパーで仕上げている。こうした細かい点からも、このCBXの新しい足まわり&補強に旧車らしいルックスの好バランス具合が分かろうというものだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ステムはフォークオフセット35mmのCB1300SF(CBX純正は50mm)を加工流用して17インチに必要なトレール量を確保。これにφ43mmフォークを組み合わせる。ハンドルバーはZパーツでニッシンマスターなどはホンダ純正流用。メーターはCBXの純正ケースにスタックメーターをビルトイン。左がST-3852スピードメーター、右がST200タコメーター、中央はST3266電圧計だ。

純正ルックの中に迫力あるシルエットを醸し出すシートはコルビン・製のガンファイター。

ステップはJB POWERでフレームは20カ所を補強。ピボット部後ろの穴あきプレートもその一部だ。排気系もJB POWERの6-2-1チタンを使い、全体に軽さを意識する。

シフト側からもフレーム補強が分かる。スプロケットカバーに速度計の取り出しが見える。ドライブチェーンはEKのThreeD(スリード) 520Zを使う。

DOHC4バルブ直6の1047ccエンジンはオーバーホール済み。シリンダーヘッド前に見えるスライダーマウント兼エンジンハンガーはオーヴァーレーシング製で、ここにマウントされるオイルクーラーは42cm幅×18段のセトラブ製コアを使う。オイルラインのホースは純正と同サイズの#10で、CB/CBX系で多く使われる#8だと純正より細くなってしまうので留意したい部分とも。

キャブレターはJB POWER扱いのFCRφ33mm・6連をセット。キャブレター上のフレーム湾曲部内側にも補強ガセットが見える。

6-2-1で右出しのフルチタン集合マフラーもJB POWERだ。

フレーム補強同様にタジマ製CB-F/CBXで定番化している17インチ仕様の足まわり。フロントはCB1100RSのアウターとCB1300SF(SC54)のインナーを組み合わせて加工したものでインナーカートリッジも備わるφ43mmとなる。ブレーキもホンダ純正の転用だ。コストを抑えたり純正らしいまとまりを作るのにもいいと村嶋さんは言う。

リヤブレーキキャリパーはブレンボP2-RS84で、キャリパーサポートは同じ福岡(糸島市)のKEINZ製。「地産地消です」と村嶋さん。

3.50-17/6.00-17のホイールはCBR1000RR(SC77)でフロントブレーキはCB1100RS、スイングアームはCB400SFを加工し、レイダウンマウントされたアラゴスタショックをつなぐ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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