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安田商会 CB750F INTEGRA(HONDA CB750F INTEGRA)

10年前に17インチ化して乗り続けてきた上で新しい試みも

安田商会 CB750F INTEGRA
(HONDA CB750F INTEGRA)

取材協力:安田商会 TEL0587-36-9555 〒492-8447愛知県稲沢市野崎町北出6-1
URL:https://www.tebasakirider.com
2025年 8月 15日

定番の17インチ仕様にもひと工夫や新たな試みをプラス

CB-Fを多く扱い、細かな修理や手軽なカスタムから快走仕様を作り出す安田商会。この車両は同店によるもので、ベースはハーフカウルを装備していたCB750FCインテグラ。それを元にカウルを外し(インテグラのベースだったCB750FCに戻すわけだ)、17インチ仕様としたもので、取材時にはちょうど車検で入庫してフルメンテナンスを受けていたのだが、じつはもう10年くらい前に作られていたものだという。

エンジンは823cc仕様。これはCB750Fでの仮上限かつ元気ある仕様とのこと。これ以上のボア拡大はスリーブ打ち替えやこれに合わせたクランクケースボア拡大等の作業が必要になり、打ち替えたとしてもスリーブ厚はかなり薄くなってしまう。機械的にはもっと上もできるけれど、ここを上限と考えるのがベター。だから仮上限と表現した。言い換えれば「823」はバランスのいい仕様ということだ。

足まわりはXJR1200の加工流用によるもので、安田商会では17インチ化の定番となっている手法。無理なことが少なくコンバートできて、製作後の乗り味もいい。その上で同店ではXJRのフロントフォークを使うためのオリジナルのステムキットも用意し、同じXJRでも1200と細部の異なる1300用(ショック取り付け位置や基部補強有無、アクスル径等が異なる)のスイングアームを使うノウハウもブログ等で見せてきた。その上で、この車両ではいくつかの変化もある。

「スイングアームは加工していて、短くするとどうなるかを試しています。車両全体はちょっとコンパクトでテールアップして見えるようになりますけど、足着きは変わらない。リヤショックのレイダウン角度が変わる分で上がるはずが変わらないんです。

同時にショックの取り付け角度も試しています。ショックが立っていると低速時に動いてなくて突き上げがあるし、トラクションがかかりにくい。CB-Fの純正ではタンデムや荷物を積んだときに初めてしっかり動く=性能が出てるので、立たせてマウントすることは意味がある。

でもショック(上側)はタンデムステップ近くからでなくお尻の下近くから押したいんですね。新しく作り直したレイダウンキットでショックを付ける位置と角度の定番を探してます。純正サスの立った角度できちんと動かせるような。あと長さもです」

定番で不安はなくても、より良い定番に進化させることができる。製作して10年を乗り切っている車両でポジもネガも見えている(しかも長く乗れている車両だ)から次のステージが見えているということだろう。安田さんはほかにも、ヤマハのパフォーマンスダンパー(走行時の微振動を抑えて快適性を高める)を、「あえて見えるように」と「ノーマル車にさりげなく付けて、見せないように」というふたつのマウント方法を試してみたり、CB750FC純正φ39mmフォークに適合してカスタムであって実用性も備えるステムを考えたりしている。

安田さんのCB-F履歴から 次々出てくるアイデア。この車両で行っているような実験からもいい結果を引き出し、新しい定番になれば多くのCB-Fが延命でき、もっと気軽に楽しめるようになるだろう。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ベースはCB750Fインテグラで、純正ハーフカウルを外してヘッドライト等をカウルのないCB750FC用に変更した。メーターもCB750FC純正でZiiXラップタイマーを追加、ステムはXJR1200としてバー仕様となったハンドルにはZパーツ製をセットする。フロントマスターはニッシン。

シートは純正を張り替えして内部も調整している。グラブバーやウインカーは純正だ。

ステップは製作当時に見つけたチェイスMC製で、これを含めた細部の仕様は基本的に10年ほど前の車両製作時点を引き継いでいる。

フレームもピボット上などに補強を加える。スプロケットカバーも純正でドライブチェーンはEKの530ZVX2を使う。

エンジンはワイセコφ65mm鍛造ピストンによる823cc仕様で、今回の車検入庫に合わせてフルにメンテナンスされた。オイルクーラーはアクティブのラウンドタイプをセットしてある。

排気系は安田商会のCB750F用オリジナル手曲げチタンマフラー(UPタイプ)をマウント。定番の人気商品とのことだ。

キャブレターはTMRをショートファンネル仕様で使い、その後ろ(写真では左端、サイドカバーの裏に見える)にはオイルキャッチタンクを配置する。

φ43mmのフロントフォークはXJR1200純正でフォークスプリングレートを0.85Kg/mmに変更して使う。フロントブレーキはブレンボ・アキシャル4ピストンキャストキャリパー+サンスターディスク。

アルミスイングアームや対向2ピストンのリヤキャリパー&ディスクはXJR1200純正で、3.50-17/5.50-17サイズのホイールもXJR1200純正を加工流用して装着した。

スイングアームはショート加工した上でリヤショックもYSSのリザーバー別体タイプを安田商会レイダウンキットを介して組み、効果的なショックの作動が得られるような角度を試している。今後の展開も楽しみにしたいところだ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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