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タジマエンジニアリング CB750F(ホンダ CB750F)

現代車的なハンドリングを得る17インチメニューを適用

タジマエンジニアリング CB750F
(ホンダ CB750F)

取材協力:タジマエンジニアリング TEL0942-53-3931 〒833-0041福岡県筑後市和泉382-2
URL:https://www.facebook.com/tajimaeng
2025年 8月 04日

純正品の進化も採り入れつつ確立した定番を使う

純正のフロント19/リヤ18または前後18インチで行くか、現代のタイヤが履ける17インチ仕様で行くか。多くの手法が現れた今では好みで選べばいいと言えるが、タジマエンジニアリングによるこの車両は17インチを選択している。ベースは’81年型の特別受注限定車、CB750FBB。“ボルドール2”の名を持っていたモデルだ。同店・村嶋さんに内容を聞こう。

「元々は車両のオーナーさんが創立者の田島さん(歳久さん。’22年逝去)に作業をひとつひとつ教えてもらいながら作っていくという方法でカスタム化を進めていたんですね。それが田島さんの多忙等で製作が止まってたんです。当店も移転(’23年末~’24年初頭にかけて)などありましたが、移転後1年少しの間に片付けや整理を進めて私も作業に向き合えるようになって改めて手が付いて、完成に至りました。

内容としては見ての通りの17インチです。フレームは当店のオリジナル補強とリヤショックのレイダウン加工を行っています。エンジンは純正749ccのままですが、性能は出したいですから、いつものようにポート加工はしています。クランクカットはしていなくて、当店でのツーリングスタイルというスペックで仕上げています。それに合わせてCB-F現役当時的なシルエットを優先してキャブレターはCRφ31mm、マフラーはタジマオリジナルの最後の1本を使いました」

村嶋さんが行う補強はタジマエンジニアリング定番と言えるもので、ヘッドパイプ下や後ろ、スイングアームピボット周部等、20カ所に及ぶ。事前の測定と修正も同店オリジナルの定盤+修正機上で行われる。CB-Fのディメンションを正しく出し直し、そして17インチタイヤのグリップに合うように強化・補正するという作業だ。これに組み合わされる足まわりにも工夫がある。

「フロントはホンダ純正混成のφ43mm仕様で、インナーカートリッジとラジアルマウントキャリパーを両立しています。ステムはウイリーさん。リヤはスイングアームがNC39、CB400SF加工品ですが、強度等も十分でこれまでにも実績が多くあります。オーリンズショックはオーナーさん持ち込み、ホイールはSC77(CBR1000RR)。カラーなどフィッティング用パーツ等は加工してます。

いわばタジマ定番メニューですけど、大径φ43mmフォークで17インチ、乗りやすくてハンドリングもいい仕様。最近のバイクに近いハンドリングでお勧めしやすいです。私も作りながら乗り味も分かりますし、むしろ純正18インチ&ノーマルフォークで仕立てるよりも無理がないくらいです」

新型車両の推移で使うパーツが若干変わりこそした(それは自動的にパーツの進化にもなる)が、もう20年以上磨き続けられた仕様。先の補強など再構築で車体にも余裕があるから、今後エンジンをスープアップしたいなどの場合にも、車体側の変更はほぼ行わなくても済むようになってもいる。それこそサーキットにも対応できるくらいだ。そんなしっかりした車体&ディメンション構築、加えてホンダ純正パーツの組み合わせが作るまとまりの良さも楽しめる。現代版CB-Fここにありという雰囲気にも注目しておきたい。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

メーターは純正ベースにエンジン回転計部にスタックST200をビルトイン。これもタジマエンジニアリングではよく見る手法だ。フォークオフセットを純正45mmから同店17インチ定番の35mmとしていて、ステムはウイリー製ビレットを使っている。ハンドルバーはZパーツだ。

クラッチホルダーおよびフロントブレーキマスタ-はホンダ純正品で、FBB純正色に仕上げた燃料タンクはアルミ製。ホンダウイングマーク下のタジマ・リューターマークには“MURASHIMA SPECIAL”(かつてはTAJIMA SPECIAL)の文字もレイアウトされる。

ステップはミズノモーター製でリヤマスターはニッシン。スイングアームピボット部の補強も見える。

スプロケットカバー〔メーターギヤ取出しタイプ〕はメタルギアワークス製を装着した。

ベースは'81年のCB750Fボルドール2(FBB)で、フレームはヘッドパイプ後ろや下、ピボット部にリヤサスマウントなど約20カ所を補強しFBBの赤で塗装。エンジンはφ62×62mm/749ccの純正スペックだがポート加工等を行い同店でのツーリングスタイルで再構成され、スペックアップしている。オイルクーラーもタジマ定番のセトラブコアに変更済みだ。

キャブレターはCB-F現役当時の雰囲気を重視してCRスペシャルφ31mmを選択した。

排気系にはエンデュランスが製作したメガホンタイプのタジマオリジナルマフラーのラスト1本を使った。このマフラーは今後の製作予定はないようだ。

フロントフォークはラジアルマウントキャリパーが装着できるCB1100RSのボトムピースとインナーカートリッジを持つCB1300SFのインナーチューブを組み合わせてた上で求める全長に対して内部を加工したホンダ純正混成φ43mmを使う。フロントブレーキはCB1100RSのパッケージ。

リヤブレーキキャリパーはブレンボP2-RS84でサポートはKEINZ。KEINZは福岡市の隣の糸島市にあり、村嶋さんは「地産地消です」(笑)とも。同店でのサポート使用率は高い。リヤディスクはCBR1000RRだ。

3.50-17/6.00-17サイズのホイールはCBR1000RR(SC77)。スイングアームはCB400SFをベースにスタビライザーを追加したもので、これにオーリンズ・フルアジャスタブルショックを組み合わせる。ドライブチェーンはThreeDの520サイズを使う。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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