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ブライトロジック GSX1100S(スズキGSX1100S)

足まわりを強化して現代的な印象を作り込んだ17インチ車

ブライトロジック GSX1100S
(スズキGSX1100S)

取材協力:ブライトロジック TEL046-246-4488 〒243-0803神奈川県厚木市山際780-1
URL:https://www.bright-logic.com/
2025年 6月 09日

数値が変わることへの対応も定番化している

’24年に開店30年を迎えたブライトロジック。その主業務のひとつである車両製作。レースの現場で結果を出し続けるという中で鍛えられた同店・竹中さんの、車両作り/セットアップに対する目と作業がそのバックグラウンドにある。また、車両の製作に当たっては旧車の場合でも純正に大きなこだわりを置くのでなく、的確な操作に適しているものは社外品でも積極的に使っていくし、信頼性を高めるために後継機や新型車のものを使っていく。そんな姿勢を反映した製作車両は、いわゆるコンプリートカスタムと言っていいだろう。それを踏まえて、この17インチ仕様カタナを見ていこう。

「お客さんのオーダーで17インチにした車両です。ホイールはJBマグタン。フレーム見直しと補強、塗装は18インチ仕様で行うのと同じで、フロントフォークはオーリンズ正立φ43mmの一番長いゼファー1100用を、17インチに合わせてオフセットが短い油冷GSX-Rのステムとロアブラケットで掴んでトレールを確保してます。

ハンドルとトップブリッジはGS1200SSで、マスターシリンダーはうちでは換装必須にしているブレンボで鍛造を使って、スロットルホルダーがアクティブですね。あと燃料タンクはアルミです。

リヤまわりはアドバンテージのスイングアームにウチで補強を入れて、サポートを作ってブレンボキャリパーをマウントしてます。ショックはオーリンズ・グランド・ツイン。

エンジンはこの車両でもワイセコピストンを使って組み直ししていて、カムはヨシムラST-1が入っています。電装は新品で、吸排気はTMRφ40mmに、ウチのφ42.7mmチタンエキパイとアクラポビッチサイレンサーを組み合わせたものです」

17インチ化でホイールは純正19インチから小径化してトレール量が減ってハンドリングが不安定化するから、トレール量確保のために適正なオフセットのステムに変更する、車体姿勢をきちんとするなどの手法。これも当たり前なのだが、ブライトロジックの定番として確立している。17インチ/ワイドタイヤに合わせた足まわり=大径フォークやこれとオフセットを合わせるステムに太いスイングアーム等の選択も同様だ。

いつも言ってることだが、これらの考えや手法、パッケージングに関しては、最初にベストを築いていると竹中さんは教えてくれる。それは、ライダーが不安なく車両に接して操作ができ、その上で意のままに操れるような作り込みとセットアップにある。それはカタナ登場時からこの車両に向き合い、レースを通じて多くの試行錯誤を重ね、組みバラしの基本も積み重ねてきたからこそのものと言える。

もちろん、電気系や加工機など、時代が進むごとに新しくなっていくことを取り込んでいくなどのアップデートは行われる。また、18インチに対して17インチなら先述のようなオフセット変更等でパーツが多く変わるから車両作りの費用が異なることはあるけれど、ベースとなる考えは変わらない。だからどの車両も、いい意味で市販車のように質を同じくしてユーザーの手に渡るということになる。

そんな仕様で作られたこのカタナに込められている内容というか思想は、よく考えて自分の車両に応用するのもいいと思える。もしくは、製作・販売されるブライトロジック・カタナを手に入れる。それでより明確に分かるのかもしれない。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

メーターは純正で、セパレートのハンドルとトップブリッジはGS1200SS。ステムはオフセット35mmの油冷GSX-R用でトレール量を確保する。フロントマスターは当然ながらブレンボの鍛造ラジアル。スロットルホルダーはアクティブ製を使う。

外装は純正を再塗装し燃料タンクはアルミに換装する。サビも来ないし軽い。

シンプルな形状のバックステップはブライトロジックオリジナルでフロントスプロケットカバーはヨシムラだ。

シートは純正形状を踏襲しつつスプリームシートとなっている。リヤウインカーは小型LEDで、シートカウル後端の両外に置かれる。

ワイセコ鍛造ピストンを使ってヨシムラST-1カムも組まれた上で精密再組み立てされたエンジン。フレームにはピボット部ほか補強が加えられる。アクティブオイルクーラーの両サイドにはフロント側ウインカーを配した。

エンジンはワイセコ鍛造ピストンを組んで精密組み立てされ、静粛性もスムーズさも高めている。フロントスプロケット外側に置かれるオイルキャッチタンクはブライトロジックオリジナル。フレームは各部補強を行い西村コーティングで塗装仕上げしている。

フィルター仕様で装着されるキャブレターはTMR-MJNφ40mmで、形状に新しさも見せる排気系はブライトロジックオリジナル・チタンエキパイ+アクラポビッチサイレンサー。

フロントフォークはオーリンズRWUでクレバーウルフ製キャリパーサポートによってブレンボ・レーシングラジアル CNC 4Pキャリパーをセットしてサンスター・ネオクラシックφ310mmディスクを組み合わせる。

リヤブレーキはブライトロジック製キャリパーサポートでブレンボGP2-SS CNC 2Pリアキャリパーをセットし、サンスターディスクを合わせる。ブレーキラインの取り回しにも注目したい。

リヤサスはアドバンテージ・アルミスイングアームに下側補強を追加して、オーリンズ・グランド・ツインをセットする。ホイールは3.50-17/5.50-17サイズのMAGTAN JB3で、タイヤはブリヂストンS23を履く。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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