細部まで届く配慮で速く曲がる止まるの魅力も増す
“よく走ってよく曲がってよく止まるバイクがほしい”と相談されたらこの車両を教えたい。そう言えるのが、このGSX-R1000K9だ。この欄でもよく紹介するブライトロジックによる販売車両で、ベースはK9だから’09年型。現代化が進んでいて、基本スペックやディメンションも現行モデルからほとんど遜色なしと言える。
その上に再組み立てにあたっての各部チェックにレストアorパーツ交換作業、適切な給脂等々。そんな、ライダーの意思を忠実に車両に反映できるように、車両からの違和感も排してという同店の手がきっちり入っているから、中古ベースではありながらも新車以上に新車な作りが得られているのも自明だろう。
仕様に注目してみよう。K5〜K8から設計変更を受けた999cc直4のK9エンジンはヨシムラヘッドガスケットと0.3mmのヘッド面研で圧縮を高め、ヨシムラST-RBRカムも組んでとかなりのスペックが持たされる。排気系はK9純正に準じたチタン2本出しながら、ヨシムラ・トライオーバルチタンの2エンドに変更。制御系にはヨシムラEM Proが組まれ制御マップ切り替えが可能でピットレーンリミッターやオートシフター機能も加わっている。
足まわりも再構成され、フロントブレーキはブライトロジックでは必須というブレンボマスターに、ブレンボキャリパー、ブレンボTドライブディスク。リヤもブレンボCNCキャリパー(パッドを新品交換)に同ディスクの新品。ドライブチェーンも車体色に合わせたブラックベースのRK530XXWだ。
ここまで見ていけばもう、速い、曲がる、止まるがひとつ、いや、もっと上のレベルへと引き上げられたのが十分に分かる。さらに外装は元々外されていた新品を再装着しているからピカピカだし前後カーボンフェンダーにカーボンフレームカバーと軽さもアップ、ルックス面でもカスタム要素が高まる。
ETC車載器も追加され、タイヤは納車時に最新のブリヂストンS23へ換装と、実に魅力大。あとは価格と相談でオーリンズフロントフォーク&TTXリヤショック、マルケジーニ・アルミ鍛造ホイールにヨシムラバックステップ、ブライトロジック製油圧クラッチKITも追加可能という。
いつか……と思うよりピンと来たら買い。’25年1月下旬時点でまだ販売中だから、まずは問い合わせしてほしい(同店HPからも問い合わせ可能)、そんなコンプリート販売車なのだ。
Detailed Description詳細説明
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メーターやスクリーンなどはGSX-R1000K9純正でETC車載器用アンテナも見える。
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ハンドルは純正でグリップラバーはヨシムラの新品に付け替えている。左スイッチボックスにはヨシムラEM Pro(点火用コンピュータ)のMAP切り替え機能も加えてある。
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外装はGSX-R1000K9純正新品を再装着し、リヤはブライトロジックオリジナルのキットでフェンダーレス化済みだ。
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アルミツインスパーフレームにはクレバーウルフ製'09〜'16GSX-R1000フレームカバー カーボン平織りを装着。DYNOJETオートシフターも加わり、ドライブチェーンは車体色に合わせてRK 530XXWのED.BLACKを選択。
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純正カウル内に収まるエンジンはヨシムラST-RBRカムやヨシムラヘッドガスケットを組み、ヘッド面研0.3mmでかなり速いとブライトロジック・竹中さんも言う仕様。点火&制御はヨシムラEM Proで行い、制御マップ切り替えおよびオートシフター機能も加えている。
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リヤショックは現状で純正だがオーリンズTTXに換装しての納車も出来るという(要相談)。
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フロントフォークもGSX-R1000K9純正だがオプションでオーリンズフォークを用意。ブレンボRCSマスターにつながるフロントブレーキはブレンボCNC・4Pキャリパーにφ310mmのブレンボTドライブディスク。フロントフェンダーはクレバーウルフ。
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リヤブレーキはブレンボGP2-SS CNC 2Pキャリパー&ブレンボサポートにブレンボφ220ディスクを組み合わせた。
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マフラーはヨシムラ・トライオーバル2エンド2本出しで、リヤフェンダーはマジカルレーシング製だ。