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飯田レーシングファクトリー GSX-R750(SUZUKI GSX-R750)

当時のAMAスーパーバイクに準じた1mmO/Sピストンで増車

飯田レーシングファクトリー GSX-R750
(SUZUKI GSX-R750)

取材協力:飯田レーシングファクトリー TEL044-863-7088 〒216-0035神奈川県川崎市宮前区馬絹2-6-3 グリーンピア馬絹1F
URL:https://iidaracingfactory.jp
2024年 11月 25日

同じスタイルでレギュレーション上限スペックを体感

市販車のシルエットをそのままに、排気量以外は大きく手が入ったスーパーカスタム的なマシン群が覇を競った’80年代のAMAスーパーバイク。日本車の進化とその先が投影されたマシン群や魅力あるライダーたち、そして彼らの激闘とも言える走りが強く印象に残り、今も多くのファンがいる。

当時の4気筒750cc/1000cc市販車群がベースだから当時の車両をベースにさまざまなレプリカ・カスタムも生まれてきたが、この車両もそんな1台だ。AMAスーパーバイクの’88年開幕戦、デイトナ200マイルで優勝したケビン・シュワンツの’88GSX-R750Jのレプリカとして作られたもの。オーナー・橋本さんはにとってはその’88デイトナ・シュワンツレプリカの2号機となる車両で、その1号機は実車にも使われたのと同様のサブオイルクーラーや、自作の各部ステッカーなど、細かいレプリカ度が目を惹いた1台だった。その車両は今も愛用していて、エンジンはSTDだった。

そこに、増車という形でこの“2号機”が加わったのだ。ベースは同じ’88GSX-R750Jで、ルックスは1号機とほぼ同じ。だが、内容が異なる。注目はエンジンで、750ccを上限としていた当時のAMAスーパーバイクで、車両オーバーホールの都合上認められていた1mmオーバーサイズピストン仕様、769ccにしたのだ(同じ頃の全日本選手権では排気量1%プラスが上限での756ccまでを認可)。その、レギュレーションで認められた1mmオーバーサイズピストンを組むことを当初から想定して2号機の製作を考え、飯田さんに作業を依頼した。現役から35年という時間が経つこともあって、ピストンは国内外どこを探してももうない状態。それでも橋本さんと飯田さんはそれ、おそらく世界で入手可能な最後の1セットと思われる純正オーバーサイズ品を4個揃いで探し当て、ようやく手に入れて、このように完成に至った。

早速エンジンを組み上げて実測したところ、その1mmオーバーサイズが効いてノーマル実測の後軸68〜69PSが105PSになったという。

「クランクでは120PSくらいでしょう。トルクも元の6.7kg-mから7.2kg-mくらいに上がり、ノーマルでは7000rpmからパワーの出る2ストみたいだったR750Jが、1200みたいにスタートからぐっと前に出るようになったんです」と飯田さん。もちろん同店でのヘッドチューン、同じくGSX-R750J用に設定のないTMR-MJNキャブレターを組み合わせられるようにしたことも効いているはずだ。

車体側に関しても1号機のスタイルを踏襲しつつ、スイングアームに補強を加えたりホイールをMAGTANにしたりというスープアップも行う。さらにサイレンサーをカット加工したり、ウインカーを超小型のキジマNANOにするなどでレプリカのレベルをより高めている。飯田さんがカスタムに考える“走る、曲がる、止まるをきっちりこなして安心して乗れ、かっこいい(所有欲も満たす)”。少し前にこの欄で紹介した飯田レーシングファクトリーGS1200SS・2号機同様に、橋本さんの’88GSX-R750J×2台にもそれはしっかりと現れている。橋本さんは1号機・2号機それぞれの違いも楽しんでいるのだが、それもいい。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

純正同配置のメーターはパネルをカーボンに変更、ヨシムラ・プログレス2マルチテンプメーターを追加。ハンドルはバトルファクトリー特注の垂れ角0度、フロントマスターはニッシン・ラジアル。ウインカーはカウルのノーマルウインカー用穴を埋めた上で超小型LEDのキジマNANOに換装済みだ。

ステップは当然ながらヨシムラ。カウルステッカー類はオーナー・橋本さんが自作したもの。

キャブレターはTMR-MJNにGSX-R750J用がないため他機種用のTMR-MJNφ36mmをスピゴット延長加工等行って装着している。

排気系はヨシムラ・ステンレスエキパイに飯田レーシングファクトリーワンオフφ60.5mmテールパイプと同じくワンオフのφ100mmアルミサイレンサーをセットしサイレンサー前端をカット加工。このテールパイプ&サイレンサー(エンブレムは除く)は同店で製品化の予定もあるとのことだ。

エンジンはスズキ純正の1mmオーバーサイズピストンを4個揃いで探し当ててバリ取り加工やリングへのWPC加工を行って組み、769cc仕様に。バルブもWPC加工しスプリングは新品、面研ほかファインチューンも行い後軸105PSを実測と、純正状態での69PSから50%近くパワーアップして当時のレースチューンを実感。車体左側にWPステアリングダンパーも備える。

フロントフォークはφ43mm純正にWPスプリングを組む。フロントブレーキは純正ニッシン4Pキャリパーのピストンにカシマコートを施した上でサンスター・カスタムディスク(φ310)を組み合わせた。

リヤサスは純正スイングアームに飯田レーシングファクトリーで'88デイトナレーサー同様の上側スタビを追加した上でオーリンズショックをセットする。

リヤブレーキは純正対向2Pキャリパーにサンスター・カスタムディスク(φ240)の組み合わせ。3.50-17/5.50-17サイズのMAGTAN JB1ホイールにはミシュラン・パワーGPの120/70ZR17・180/55ZR17サイズを履かせる。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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